「ひとりでいる」を選んだこと
わたしには、友達がいない。
そういうと、たいていの人は「かわいそうな人だ」と思うかもしれない。
ところがどっこい、わたしはとても幸せなのだ。
友達といる時間
とはいえ、わたしにも気の置けない人々はいる。
大学時代の友人が数人。
彼女たちとは数年に一度くらいは会うし、大切な存在でもある。
だけど、たぶん、一般的な友達って、月に一度くらい会って、ランチとか映画とか買い物に行くものでしょう?
写真を撮って、メンバーの誕生日にはパーティをして、ワイワイ楽しむものでしょう?
本当に本当に申し訳ないのだけれど、その時間が「もったいない」と思ってしまうのは、おかしいことなのだろうか。
聞き役であること
大人数のグループでいるときには、誰しも役割に徹しなければならない。
場を盛り上げる人、ツッコミを入れる人、ボケる人、いるだけでOKなマドンナな人…。
積極的に会話に入れないわたしが、その場にいるために残された役割は「聞き役」だった。
話している相手が気持ちよく話せるように、相手が話しているときには目を見て、適度に相づちを打ち、うんうんと聞き役に徹する。
そうすることで、わたしはグループに存在することができた。
だけど、それが「楽しい!」と思えるはずもなく。
満面の笑みで楽しそうに聞きながら、心の中は「つまらない」と「早く帰りたい」で埋め尽くされていた。
「友達」って、なんだろう
ずっと悩んでいた中学~高校生のわたしに、いまならぴったりの答えを教えることができる。
友達って、いてもいいし、いなくてもいい。
お互いが、「会いたい」と思ったときに会い、「別に会わなくてもいい」と思う時には会わなくてもいい。
友達は、自由だ。
友達だけど、他人だ。
グループ名はいらないし、定期的な「会合」もいらない。
ブランド物のプレゼントを贈る必要はないし、おそろいの服装でディズニーランドに行かなくてもいい。
「仲間」という考え方
「今の自分が嫌なのであれば、つきあう人と環境を変えなさい」と書かれた本に出逢った24歳。
思い切って仕事を辞めて、輝かしい「友達」と距離を置き、地元を離れて、つきあう人と環境をガラッと変えてみた。
やりたいことを自分で選び、人間関係をリセット。
Twitterでたまたま見かけた「ならみおさん」のツイート。
興味本位で山梨県都留市に飛び、出逢ったのは「宇宙人」たち。(いい意味で!)
・会社に所属せず、自分でお金を稼いでいる
・アパートを借りず、いろんなところを飛び回る
・魔法の呪文を唱える(アフィリエイト、アドセンス、サチコ…)
「ガチガチの公務員」だったその当時のわたしにとって、彼らは未知の存在で、わたしに新しい世界を教えてくれた。
今までの「お金は会社からもらうもの」「仕事はつらいもの」という固定概念が消え去った瞬間だった。
いなフリ(田舎フリーランス養成講座)については、また別の記事で書きますが、なんというか、その「距離感」が心地よく感じた。
・行きたいときに行けば会える人々
・いい意味で、お互いに干渉しない関係
ブログとかアフィリエイトとかフリーランスとか。
教わったことはたくさんあるけど、「多様な人間関係」があることに気づけたことも、大きな学びだったと思う。
「ひとりでいる」を選んだわたし
それからは、無理して人々の集まりに参加することはなくなった。
自分の心に正直に、やりたくないことはやらない、行きたくないところには行かない。
この方針を徹底した結果、「病む」ことがほとんどなくなった。
以前は相当無理していたんだなあと実感したし、自分のことを少し理解できたような気がした。
数年に一度のペースだけど、たまに会う大学時代の友人たち。
ときどきTwitterでお話をする、大好きなみんな。
わたしのことを無条件で愛してくれる家族。
それだけで、十分だった。
他には何も、いらなかった。
たくさんの余計なものの中に、本当に大切なものが、埋もれていただけだった。
本当の「わたし」とは
たくさんの友達がいて、かっこいい彼氏がいて、SNSはキラキラで、全てに満ちていたわたし。
まぶしいほどの光を持つぶん、闇は暗く、大きく、深かった。
本当の自分に気づくまでには、たくさんの時間がかかってしまったけど。
これからは無理せず、会いたいときに会いたい人たちに会いに行く。
行きたいところに行く。
簡単なことだけどむずかしい、でも今の自分ならできるだろう。
「自分が幸せになるための行動」をしていこうと誓った。
いっしょにいてつらいと思うなら、会うのをやめればいい。
キラキラしている人のSNSを見るのがつらいなら、見なければいい。
そんな、自らを落とすような行動なんてしなければいい。
自分の気持ちに正直に生きた2019年。
やっと、自分らしさに気づくことができた年だったなぁ。
「ひとりでいる」を選んだわたしも、案外、わるくない。
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