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しあわせを持ち寄ってパーティ

「いますぐ消えたい」

わりと、いつもこんなことを考えていた。

わたしは自己肯定感が低い人間だ。

そんなわたしが自己肯定感を高めてくれる恋人とつきあってからのお話を、今日はしたいと思う。

なんで自己肯定感ひくいの

なんとなく、「他者からの評価」を期待して生きてきた。

学生時代は、特にそうだった。

勉強をがんばったのは、いい成績をとると両親が褒めてくれたからだし、

ダイエットやおしゃれをがんばったのは、当時つきあっていた彼氏に褒められたかったから。

自分で自分を褒めてあげることができない、不器用な人間だった。

自分を認めてあげるのって、相当むずかしい。

なにを基準にして、「認める」ことができるのかがわからなかった。

だって、判断基準が明確じゃないから。

正解がひとつじゃない、これができたら何点、とかがないから、

どうすれば自分を認めてあげられるのか、褒めてあげられるのかが

わからなかった。

コンプレックスおばけ

わたしは自分を客観的に見て、ほんとうにほんとうにかわいくない。

「もっと背が低かったらかわいいのに。」

「もっと痩せてて、スタイルよくて、華奢だったらよかったのに。」

「もっと、かわいらしい顔だったらよかったのに。」

世の中の女の子はみんなほんとうにかわいくて、インスタを見てるとかなしくなる。

わたしは、自分に自信がない。

「前につきあってた人に振られたのは、わたしがかわいくないからだ。」

「もっとわたしがかわいかったら、ぜったい振られなかった。」

と、別れてからますます、自己肯定感は低くなった。

存在が、かわいい

そんな、ちょっと不思議ではずかしいようなことをさらっというような人に出逢った。

彼と出逢ったのは、大学生のころ。

前につきあっていた人に振られ、暗黒の日々を過ごしていたときに、彼は現れた。

はじめて会ったときに、「かわいい」といわれた。

次にあったときにも、「かわいい」といわれた。

「ちゃらいな、どうせ誰にでもいってるんだろうな」

かなしくてかなしくて、しょうがなかった。

その当時は、ことばを、素直に受け入れることができなかった。

ポジティブなことをいわれても、そのことばの裏を考えてしまって、素直に喜ぶことができなかった。

ところが、彼は何度も何度も、わたしに向き合ってくれた。

他人に嫌われるのがこわかったわたしは、自分を守るために、「笑顔」というバリアを常に張っていた。

わたしが笑顔でいれば、ニコニコ笑ってハッピーオーラ全開でいれば、攻撃してくる人は減る。

たとえわたしが傷ついても、何もわかってない、バカなふりをしていれば、相手はあきれて攻撃することをやめてくれる。

その「笑顔」バリアも、彼には見破られてしまった。

「いっぱいつらいことあったでしょ」って、いわれた。

何をするにしても「かわいい」

そんなこんなで恋人とつきあって、もう4年くらい経つ。

恋人とは、いまは離れて暮らしているが、会うたびに褒めてくれる。

ダイエットをがんばってるわたしをみて、「えらいね、かわいいね」

ダイエット中なのに、欲に負けてだいすきなチョコレートをアホほどたべちゃったわたしをみて、「チョコレートだいすきだもんね、かわいいね」

朝起きなきゃいけないのに、ねむくて二度寝するわたしをみて、「ねむいもんね、いっぱい寝るのかわいいね」

と、なにかにつけてかわいいといってくる。

最初は、「バカにしてんのか?」と思ってたけど、

いまでは、「うるさい!」といいながらも、まんざらでもなくにやにやしてしまうわたしがいる。

ちょっとだけ、素直になれたわたし

恋人とつきあってから、たぶん、すこしだけ自己肯定感が高くなったような気がする。

こんなに何度も「かわいい」といわれたら、脳が勘違いして「もしかしたらわたしって、じつはかわいいのかも」と思ってしまう。

「かわいい、かわいい」って頭をなでられて、力いっぱい抱きしめられたら、「わたしって、かわいいにちがいない!」と、勘違いしてしまう。

まあ、じっさいは、そのあと鏡をみて絶望するのを繰り返しているんだけど。

それでも、勘違いさせてくれる恋人の存在は、ほんとうにありがたい。

もっと褒めてもらいたいから仕事もダイエットもがんばれるし、もっといろんなことにチャレンジしてみようって思える。

結局は、まだ他人からの評価に依存している

ふと、「恋人がいなくなったら、どうなるんだろう」と考える。

いまのままでは、わたしはまだ、自分で自分のことを褒めてあげられていない。

自分を認めてあげられていない。

どんなにお互いがお互いを想いあっていても、いつか必ず別れがくることをわたしは知ってしまった。

だから、想像したくないけれど、そうなったときのために、自分で自分を褒めてあげられるようになることが大事だ。

わたしはいろんな「自己肯定感を上げる方法」についての本を読んで、自分の生活に取り入れられるだけ取り入れてみた。

参考になるかわからないけれど、お気に入りの2つを、ここで紹介しようと思う。

①1日の終わりの眠りにつく前に、日記帳とか手帳に、その日にあったいいことを3つ書き出す。

②ウォーキングやランニング、筋トレを少しでもいいから毎日する

この2つは、けっこう効果あるな~と思う、わたしのお気に入り。

ふとんに入って、その日にあったよかったことを3つ書くと、

「なんだ、わたしもけっこう幸せなにんげんじゃん」と思える。

毎日書いていくと、ふと見返したときに、

「毎日こんなにいいことがあるんだ。」って、ちょっとだけ幸せになれる。

いいことっていっても、それはほんのささいなことでOK

「あさごはんが美味しくつくれた」とか、

「はやめに仕事終えることができた」とか。

ちいさなしあわせポイントを積み上げていけば、おっきなしあわせのかたまりになる。

あと、毎日運動することってほんとうに大事で、体を動かすと、こころも体もリフレッシュする。

それを継続していくことで、「今日も筋トレできた、すごい!」「こんなに毎日ランニングしてるなんて、いい女にちがいない!」と、自己肯定感爆上がりである。

こうして、恋人に頼らずとも、自己肯定感を上げるべく、日々奮闘しているのである。

加点の神様

とはいえ、恋人には、ずっといっしょにいてほしいと思う。

ひとりでは平常点を保つのに精いっぱいだけど、自分を受け入れて、褒めてくれる人がいるだけで、心強い。

たぶん、ひとりでも生きていけるけれど、恋人がいたら楽しい。

朝はいっしょにぎりぎりまで寝て、ささいなことで笑いあって、いっしょにごはんをつくってたべて、夜に「こんな時間にたべたら太っちゃうわ」とかいって、パピコを半分ずっこしてたべたい。

ひとりではMAX100点の人生だけど、恋人となら200点にできる。

ひとり50点ずつ、ふたりで補うのもアリだけど、

お互いにしあわせを持ち寄って、パーティしたい。

そんなこんなで、ふたり暮らし、はじめます

いろいろあって遠距離が続いていたのだけれど、いよいよ来月から、いっしょに暮らすことになりました。

いままでケンカしたことないけれど、わがままなわたしのことだから、はじめてのケンカをするかもしれない。

いまは遠距離恋愛で、たまに会うからこそのドキドキ感も、もしかしたら薄れていってしまうかもしれない。

つらいこと、悩むこと、しんどいこと、いろいろあるかもしれないけれど。

それでも、いまのこの想いをわすれずに、いつまでも仲良くいっしょに暮していきたいと思う。

いまのしあわせは、けっして当たり前じゃないこと、ほんの偶然で、たまたまで、奇跡であることを、忘れないで生きていきたい。

仕事もまだほんの少しで、生活していくにはきびしいけど、ぜったいにフリーランスとしてお金を稼げるようになる。

恋人にも、やりたいことをやってほしいから、まずはわたしが早く一人前になって、たくさんお金を稼げるようになって、自由にやりたいことをやってもらいたい。

そのためにも、めちゃくちゃ仕事がんばるぞ、と。

こころに決めたのでした。

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