わたしにはアラジンがいない
「アラジン」の映画を観てる最中にふと、こんなことを思ったので書こうと思う。
わたしにはアラジンがいない。
だいすきな映画「アラジン」
わたしは、ディズニー映画「アラジン」がこどもの頃から大好きだ。
とにかくアラジンというヒーローがだいすきで、
彼のやさしい心とあきらめない強い気持ち、スマートな身のこなしに惹かれ、
こどもながらヒロインのジャスミンに嫉妬していたほど。
ジャスミンがとにかくうらやましかった。
そりゃあ、あんなにキレイでチャーミングでお金持ちで、その上めちゃくちゃ性格もいいときたら、アラジンも好きになっちゃうか〜と諦めもつく。
それでも、なによりもジャスミンがうらやましかったのは、王子さまが彼女を救いだしてくれたことだ。
王宮というせまい世界に閉じ込められて、自由がなかった彼女はくるしかった。
そこに、アラジンが現れた。
アラジンは、はじめての世界をみせてくれた。
せまい世界しか知らなかった彼女に、「こんなにも世界は広くて、自由であふれていること」を教えてくれたのだ。
とっても聡明で、うつくしい世界
魔法のじゅうたんに乗った瞬間に、彼女は自由を手に入れた。
それだけでなく、そんな世界をみせてくれる、アラジンも手に入れたのだ。
きっと、これから先もアラジンは彼女に、新しい世界をみせてくれるだろう。
まだ出会ったことのない人に出会ったり、いったことのない場所にいったり、はじめて口にするものもあるだろう。
そして、見たことのない世界を知り、たくさんの経験をし、新しい感情を抱く。
アラジンがはじめての世界をみせてくれる。
わたしには、アラジンがいない
ふと、「自分はどうだろうか」と考える。
わたしにはアラジンがいるだろうか。
…いない。
わたしにはアラジンがいないのだ。
わたしにはアラジンがいないので、もしわたしが、何も行動せず、まだ出会ったことのない人に出会ったり、いったことのない場所にいったりしなければ、新しい世界には出会えない。
見たことのない世界を知り、たくさんの経験をし、新しい感情を抱く、なんてことはできないのだ。
だからわたしが、アラジンになる。
アラジンがいなければ、わたしがアラジンになろう。
わたしがわたしに、新しい世界をみせよう。
はじめての場所に足を運び、はじめての人に会い、はじめて見るたべものをたべ、はじめての経験をさせよう。
自分の可能性は自分で広げる。
わたしは、まだ見ぬ新しい世界を探す旅に出たばかりだから。
と、引きこもりがちな自分に喝を入れた日曜日であった。
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