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I Love Youの定義

夏目漱石は、「I Love You」を「月が綺麗ですね」と訳した。
あまりにも有名な言葉だ。

当時の夏目漱石は、愛とは「共有」である。と定義したのではないか。
コピーライターの阿部広太郎さんは、そう話した。

ボクはいま、「言葉の企画」という講座に通っている。
阿部さんが講師を務め、言葉の力を学び、実践する半年間の連続講座だ。

第1回目のグループワークでは、
先ほどの夏目漱石の言葉を例に出し、
2018年、今のあなたなら、「I Love You」何と訳しますか?というお題でキャッチコピーを考えた。

この時に、阿部さんが教えてくれたコピーのフレームは、

経験(たとえば)→本質(つまり)→コピー(!)

ある問いに対して、「たとえば」で自分の経験を探し、
その経験から「つまり」で本質を見つけていく。

その事例として、「ミスidコンテスト」の
キャッチコピーが生まれた過程が紹介された。

<問い>
アイドルってなんだろう

<例えば>
・クラスにアイドル的存在の子がいた
・商店街にも看板娘と呼ばれる子がいたな
・親にとっては、自分の子どもはアイドル的存在だ

<つまり>
歌って踊れる人をアイドルと呼ぶんじゃない、
誰かの明日を元気にできれば、それは誰かのアイドルだ。

これを参考に、いざ、実践!と思って取り組んでみると、
経験を言葉にするのがムズかしい。

案の定、講義内の時間では、うまく「たとえば」と「つまり」を出せなかったため、家に帰ってから「I Love You」を以下のように訳してみた。

<問い>
愛ってなんだろう

<例えば>
・幼い頃、面倒見てくれた大好きなじいちゃんを、大人になって介護した
・好きな人に迷惑かけて、迷惑をかけられた経験があるけど、お互い許しちゃう
・どっちが上や下など優劣のない対等な関係性

<つまり>
愛とは、おあいこである。

<コピー>
・ケンカした後は、ボクにはアイス、キミにはチョコって決まってる。

・散歩好きなボクにとって、キミの方向音痴は、カフェまでの探検で、
 猫舌なキミにとって、ボクの優柔不断は、コーヒーを冷ます時間である。

コピーを書いてみたものの、、、長い!
それに、阿部さんから「コピーになると嘘をつく」という指摘があったように、うまいことを言おうとしてる感がすごい。             自分で書いててなんだかムカつく…

講義内で選ばれたコピーに共通するものは、「言外の情報」があり、直接的に言ってないけど、情景が思い浮かぶ文章。
ボクはまだまだ上っ面な言葉しか出せていない。
もっと自分と向き合って、経験を言葉にしていかないと。

そう反省した第1回目でした。

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