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U理論を思い浮かべながら知人からの相談メッセージに答えたらめっちゃうまくいった話

先日、知人からこんなメッセージが来た。

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※どうしましたん?が度しましたんになっているが、これは打ち間違いである。そもそも何で度しましたん?になったかは覚えていない

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組織に関しての相談。詳細をもっと聴かないとわからないと思い、zoomで電話会議をしながら話を聞きながら、あーでもない、こーでもないと考えて、いくつかのアクションを提案した。

すぐやってみる!と言ってくれたが、その後の様子が気になり、聞いてみるとこんな反応が返って来た。

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と返ってきた。

さらにその後、

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良い流れが来たようで良かった。


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お役に立てて良かったと思いながら、僕はこの流れの中で、どういう思考で状況を見立てて、アプローチを考えて提案していったのかを振り返られたら、自身の学びや仕事にも繋がれば良いな&誰かの助けにもなるかなと思いまとめていこうと思う。

※もちろん毎回こんな感じではなく、上手くいかないことも沢山、沢山あるのですけどね。

※本人にはメッセージのやり取りは乗っけていいと承諾済み。

考えたこと

⓵問題発見>問題解決

まず問題の発見からである。いやいやそんなの当たり前ですよっていう人がおそらくめちゃくちゃいると思う。でも、相談が来た、した時に、すぐにアドバイスする、されることはないだろうか。

すぐのアドバイス全てが悪いわけではない。ただ、何が問題として起きているのかは、しっかりと把握していくことが大切。
できる限り多角的にみていくことで、全体概要がフワーッと形作られてくる。全てを把握し、完璧に理解することはできないかもしれないが、少しでもその出来事の構造を含めて見て行く必要がある。

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群盲象を評すというインドの諺がある

数人の盲人が象を触って、感想を語ると
足を触った盲人は「これ木です」と答えます。
尾を触った盲人は「これは紐です」と答えます。
鼻を触った盲人は「これは蛇です」と答えます。
耳を触った盲人は「これは扇です」と答えます。
腹を触った盲人は「これは壁です」と答えます。
牙を触った盲人は「これは槍です」と答えました。

さらに下記の言葉も合わせてシェアしたい。

誰もが正しい、ただし、全体から見ると一部分だけ正しい。

この童話と言葉を、僕はシステムコーチング®︎を学んだ時に知った。(CRR global Japanってところ)

なんとなく自分の中で大事だと思ってたことが感覚を言語化してもらえた感覚があった。

一人一人が見ている視点はだいじだからこそ、それが全体から見たら何を言っていることなのか踏まえて捉えていくことが大切になる。

なのでいろんな角度で、いろんな人に質問するようにする。(今回は友人からしか聞けなかったので、なおさらいろんな角度で聞きながら仮説を持とうと思った)

さて、僕がよく相手やクライアントに聞くのは、

”その問題に対して過去にアプローチはしたことがあるか?あればどんなアプローチかしたか、その結果はどうだったか”

である。

これは前職でも学んだし、”対話型ファシリテーションの手ほどき”という本にも出ていたのだが、

「本当に問題として解決したければ、何かしらのアプローチを取っているはずである。もしとっていなければ、おそらく別のところに問題がある」

というように捉えている。

※この本はとてもわかりやすいし、薄いから読みやすくてオススメ。もっと詳しく読みたければこっち

②質問したことで分かってきたこと

実際に聞いていたわかったことは下記のような状況だった

●すでに数週間前にメンバー間で価値観を共有するワークを行なっている。
●内容としては一人一人の取説(こういうのはいや!こういうのは大事!)を考えるワークを実施しており、個人の価値観整理と共有についてチャレンジした。しかし、実施をしてから、少し経つと関係性のモヤモヤが戻ってしまった。
●3人中2人が、お互いの意見の主張をしていくと、一人が主張をしなくなる(折れる)が、しばらくしてまた主張をしたり(実際は納得してないけど、自分が折れればいいだろうと思って進めてると感情的には全く折れておおらず、結局話が戻る)。

といったことが起きていた(他にも色々聞いていたが、ひとまず大事なところだけ)

価値観や思いを可視化したり、具現化したりするワークってできるかな?というのが最初の依頼だった。僕はLEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎メソッドと教材活用したワークショップの認定ファシリテーターなので、LEGO®︎を活用したワークショップを期待していたところもあったみたい。でも、すでに以前に価値観を可視化するようなワークをやっているのなら、同じようなワークをやったところで、解決策として本当に適切なのかどうか?という疑問が湧いてきた。

③U理論の考え方が合っている??

状況を見立てていくときに、U理論で考えてみるとどうなるんだろう?と見立てて見た。

※U理論の説明とかは、下記のリンクとか色々あるので見てもらえばいい

※あと、僕は今年ビジョンインテグレーションアプローチに関しての研修にいってみたが、それがU理論を体感しながら理解するのにも繋がるなと思った。下記にリンク先を置いたので、関心ある方は見て欲しい。

今回、U理論の7つのプロセスの中で、最初にある

1.ダウンローディング(Downloading):過去の経験によって培われた枠組みを再現する
2.観る(Seeing):判断を保留し、現実を新鮮な眼で観る
     中土井 僚. 人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門 より 抜粋

のステップを踏むところからをまずはやって見るのがいいのかなと感じた。

すぐに問題を解決したい!アクションを取りたい!もとてもわかる。だからこそ、今起きていること、感じていることをありのままに出して見て、そこを観察し、保留して見る。

以上のことを踏まえて、提案したことと下記の2点だけを提案してみた

1:いまチームで起きていることに関して、メンバー一人一人が感じている、モヤモヤ、疑問、不安を一度洗い出す!

2:そこで感じたことをシェアしながら、起きていることに共通理解を持ち深く現状を知るまでをゴールに対話してみる

その結果

上記にも載せたが、こんな返信が来たのである。

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たまたまかもしれないが、なんとなく僕自身が感じていたことがそのまま起きていたのかもしれないと思った。

不思議なもので、何かを解決しよう!と思ってアクションを取るだけでなく、今起きていることをまず見てみようだけでも何か変容は起きるのだなと僕自身も学びや気づきがあった出来事だった。

詳細はもっと細かくかけるかもしれないがひとまずは。

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