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MCであり芸人。出会いの感動と大事さを伝え続ける、歌うコメディガール/大田 ちよさん

グレて中卒?17歳で全国優勝?19歳で妊娠?凝縮された人生の中で歌の力と出会いの感動と大事さを自ら経験し、その事を伝え続けている“大田ちよさん”のお話を伺いました。

 おちよさんのプロフィール
出身地:福岡市
活動地域:福岡県
経歴:中学卒業後ファーストフード「ロッテリア」で働くことになり、その時の店長から礼儀・言葉遣いなどの接客のイロハを叩き込まれ、17歳で接客コンテスト全国優勝。その後19歳でキャラクターショーのお姉さんになり結婚、出産。21歳で離婚。23歳で再婚。長男を筆頭に4人の子供の母。
子育てをしながらMC、ラジオパーソナリティ、レポーターなどの実績を積む。40歳で子育てがひと段落したことを機に子供の頃からの夢であるエンターテイメントを仕事に出来ないか模索していた時、運命の人である相方ともこさんと出会う。その後もたくさんの出会いを通してゼロから今のカタチのレディバスを創り、幅広い分野で活動している。
現在の職業および活動:個人、レディバスによるイベント、式典の司会など。公民館、老人・介護施設での公演。ソロライブ。
子供から大人まで幅広く、その場に合わせたコメディや歌謡ショーを提供。距離感の近い出会いから、楽しさと感動を伝え続けている。
"人と接するスキル"を活かし「伝わることの楽しさ」を主なテーマにすえたコミュニケーション講座を展開中。
座右の銘:「いいかげんはよいかげん」

「人と人のふれあいが大事」

Q1: おちよさんのこれからの夢やビジョンは何ですか?

大田 ちよさん(以下、おちよ):人と話すことの楽しさや人と出会うことの面白さなど「思いが伝わる大事さ」と言うものをいろんなところで伝えていきたい
例えば公民館公演は私達のベースになっていて、福岡の公民館を全部制覇したいです。

公民館は人が繋がるふれあいの場所でしょ。そうして集まってひとりひとりの顔を見ながら一緒に声を出して体も動かすと楽しいにきまってる。
そんな公民館での元気の起爆剤になりたいんです。
これで全国も回りたい思いもあるし、このふれあいの大事さを子供達にも伝えていきたい思いもあります。
   それこそAI時代に逆らったアナログな人と人との触れ合いがもっと大事なんだよと伝えていきたいな。

もう一つあって、ゆくゆくは福岡にエンターテイメントの場所を作りたいんです。
敷居が高くなくて、ステージにお客さんが上がれる気軽な感じで。
公民館公演で、おじいちゃんおばあちゃんたちがスッキリした顔で帰っていくのを見て、私たちがやりたかったっていうのはこれかなぁって思ったの。
「一緒に笑って一緒に楽しむ」
そういうエンターテイメントを提供できる場所にしたいですね。


「とにかく人に会う。そして一瞬でも会ったことのある人を大事にする」

Q2:その「“思いが伝わる大事さ“を伝えていく」夢に対して日々心がけている事はなんですか?

おちよ:とにかく人に会うこと。そして一瞬でも会った人を大事にすることですね。
一瞬の出会いが長年の付き合いになったり、チャンスは人が運んでくるんだって私は思います。
動かなければ始まることも変わることもないから人のいるところに足を運ぶようにして、そして声をかけます。
例えば高速道路の料金所のおじちゃんとか薬局のパートの人にもね。
私、ドンキホーテの1階から2階のエレベーターで友達になったことあるんですよ。その人と今でもつながっています。出会いはどこにでもありますね。
そのご縁を紡ぐか紡がないかは自分次第じゃないかなぁ。


「唯一無二の出会い」  「背中を見せることが1番の教育」

Q3:その「“思いが伝わる大事さ“を伝えていく」夢を持ったきっかけはなんですか?


おちよ:
相方のともこに出会ったことは大きいなぁ。彼女はすごい人で超ポジティブ人間で両親から愛情いっぱいに育てられた愛に溢れた人。
そんな彼女を通じて出会った友人の存在にも大きく影響を受けました。
自分ではなく人に楽しんでもらいたいっていうのが二人の共通点、だから二人でやろうってなったんです。
目の前の一人一人を大事にすること。
私達は完全にゼロからレディバスのカタチを創っていて、どんなにベテランになってもどんなに売れてもこの気持ちは忘れないでおこうねって言ってます。

あと子育てにおいても「夢は叶うよ」「やりたいのならあきらめるな」と言っていたけど、フッと自分を振り返ると「諦めてきてるな〜」って思ったんです。
本当は歌うことを仕事にしたかったのに、子供がいるからとか若くないからとか言い訳ばかりで自分を棚に上げて何の説得力もないって思った。
私が夢をあきらめないで頑張る姿を見せることが大事なのかなあって思って「よしやろう」となったのは確かですね。
子供たちに強く言いたいのは、夢って1つじゃなくてもいいしコロコロ変わってもいいってこと。
1回の人生途中でやりたいことが変わることもあるから…。


出会いを通して、新しいものが生まれて変化する

Q4:その「“思いが伝わる大事さ“を伝えていく」という夢を持つまでにどのような心の変化があったのですか?


おちよ:
父親が厳しくよく暴れていて夫婦喧嘩が絶えない昭和の貧乏な家庭でした。父親が帰ってくるとひたすらみんなピリピリして家が暗くなりがちでした。
私は4人兄弟の末っ子でみんな暗くなってないかなって察知能力は自然と身についたところはあります。
テレビの音楽番組や映画は家族で笑って見れていて、その影響からか小学校では 「あなたは会員番号何番よ」と休み時間や放課後に友達と一緒に歌ったり踊ったりしていましたね。

その後大人になり同窓会に行き当時の事を話すと虐待にあっていたり兄弟が亡くなっていたりそれぞれが悩みを抱えていたことを知りました。「あの時ちいちゃん(子供の頃の呼び名)が『みんなで歌おう』って言ってくれたあの時間はすごい楽しかった」と聞いて、歌にはすごい力があるって事が家庭環境やその時の事を通じて身についていたのかなあと思います。

家に帰らず学校にも行かなかった中学時代、高校進学をどうするか考える頃、父親が家に帰らなくなりました。とにかく働くしかないと思いファーストフードのロッテリアにヤンキー姿で面接に行きました。その時の店長が「身なりをきちんとしたら雇ってやる」と言われ、働き始めました。…が、この人がものすごく厳しかった。礼儀から言葉遣いの接客たるものとは何なのかを叩き込まれました。その後“接客コンテスト”というのがファーストフード業界にあり、これに優勝(副賞はハワイ旅行)することを目標に育てあげてくれ17歳の時に全国大会で優勝したんです。
人を育てることにずば抜けた人に私はたまたま15歳で出会うことができたんです。
私の人生は、「人に出会って変わった」ということがたくさんありました。

15歳の時の出会いもそうだし、大嫌いだった父親がいたから出会いにつながる大事さがわかったから。
今こうやって好きなことができるのは、辿っていけばそういう家庭環境があったからこそ。
最近レディバスの公民館公演に両親が見に来てくれて感謝の思いを伝えたら、そこからむちゃくちゃ応援してくれるんです。
こういうことを始めたおかげかなと思います。今は仲良くやっております。(笑)
変わらない環境の中で楽しみを見つけると言うのは幼いながらもずっと身に付けてきたのかもしれません。
小さい頃家でレポーターごっこで兄弟に「今日何があったんですか?」「好きな人はいるんですか?」といろいろ聞いていたそう。自然と「人を楽しませたい」になったんでしょうね。

人との出会いが人生を変えることに繋がると実感してるのでこれからも出会っていきたいし、私も人生を変えるような出会いになりたいですね。



「楽しいことは自分で見つけて!」

Q5:おちよさんが伝えたいことをお願いします。


おちよ:
楽しいことは待っていてもきません、出会いたい人には出会えません。日々つまんないと嘆いてるだけじゃ何も変わらない。楽しい事はぜひ自分で見つけて欲しいです。
そして出会った人を応援する。自分がよくなるだけでなく人を応援することが結果、自分を応援してもらえることに通じると感じてます。
私、たくさんの人に応援してもらえる、助けてもらえる強運の持ち主なんです(笑)

私と出会ってくれたすべてのみなさん、ありがとう!!!

記者:こんな時代だからこそ、必ず声をかけていくその有言実行型のおちよさんに実はみんな自分にもかけてほしいと待っているのかもしれないなぁと思いました。
今日は本当にありがとうございました。

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した岩見、山口、森本です。実は今回のインタビューは、3年前にカフェでおちよさんから声をかけていただいてその時フェイスブックでお友達になったことがきっかけでした。インタビューのご依頼の時も声をかけてくれて嬉しいと喜んでくれこちらが恐縮した程です。今回のインタビューを通して自分にも人にも分け隔てない実直な生き方が美学だと感じました。



この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載さいます。
https://note.mu/19960301/m/%E3%82%8C%E3%81%A6m891c62a08b36

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