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【エッセイ】ねぶた祭にいってきたお話

「ザ・日本の夏!」みたいな旅行をしたいな、と思って高校の同級生たちに提案したのが8月上旬の青森旅行。
東北には初上陸で、ちょうどねぶた祭の開催期でもあったので見物にでも行こうと。

朝6時台に東京駅から東北新幹線で新青森駅まで。

まずはランチ

青森市内に到着して、まずは「のっけ丼」をたべることに。
これは、青森駅から徒歩5分ほどの場所にある古川市場というところで食べられる海鮮丼。

ここでは、まず1枚100円ほど(ばら売りではなく、10枚1,000円とかで購入)のチケットを購入します。
このチケットで、市場に入っている魚屋さんを回って海鮮と交換します。
いくらはチケット2枚、明太子は1枚、えびは2枚というように。
こうして、独自に海鮮丼を作って、上からお醤油をかけて頂きます。
建物の中はクーラーが効いていて涼しく、回転も速いので席もすぐに空きます。私はちょっとケチって友達と2人で15枚のチケットを購入しましたが、1人あたり10枚ほどあれば「ちょっと豪華な海鮮丼」が食べられておすすめです。

カフェでカシスケーキ

のっけ丼を堪能し終わってすぐに、私たちは焦り始めます。
なんせ朝も早かったので、プランを何も決めずに来てしまいました。
どうせだからゆっくりカフェで決めよう、ということになり次に向かったのがシュトラウスという喫茶店。

ここも、先ほどの市場の周辺、青森駅から歩いてすぐのところに。
目玉は(いや、いろいろ美味しいんだろうけど)カシスケーキ
テレビでも紹介されたことがあるそう。
青森産のカシスがたっぷり使用された少し酸味のあるすっきりしたケーキ。
(お取り寄せもできるらしいです。)


このケーキを堪能しながら、ねぶたと次の日のプランも立てました。
ねぶたの準備が始まるのは夕方4~5時とのことだったので、それまで青森駅周辺でりんごのお菓子やシードルが置いてあるA-FACTORYへ。
オシャレな建物で、地元ブランドのものがずらり。

いよいよねぶた祭へ!

ねぶた祭はだいだいみんな夕方の5時台から席などを取り始めるようです。(いや、ちゃんと見たい方は事前に有料の観覧席をとっておくことを強くおすすめしますが、東京からほぼノープランへねぶたへ来た私の目安として、です…)

ねぶた祭のルートは青森市内の大きな長方形をぐるぐると回る、という感じ。
詳しくはこちらを参照ください。

長方形のルートを回るので、もちろん直線道路でも近い距離でみられますが、迫力のありそうな角を狙うことに。
あと、角(つまり交差点)は直前に交通規制がされてから開放されるので、有料の観覧席を予約していなくても前列で見られるチャンスが大きくあります。

さて、交通規制が始まり交差点が開放されるのは、6時半。
私たちは、ホテル青森がのふもとの交差点、青森駅から遠いほうの交差点を狙うことに。6時頃に交差点について、屋台で買ってきたものを食べながら待ちます。

直前にはもうかなり人が集まり、席を取るためのシートや小さな椅子を持って待機していました。

ようやく6時半になり、順次交通規制が始まります。警察の方がテープを張り、ビニールシートを引くと同時に大量の観衆がどっと押し寄せて席を取ります。(ここで前に前にいくことが重要ですが、ラインをはみ出すと後ろの方に移動させられてしまうので注意です。)

私たちも、もみくちゃになりながらなんとか3列目あたりを陣取りましたが、やっぱりシートやキャンプ用の小さな椅子を持っていった方がいいかもしれないです。
前に居た方がキャンプ用のチェアに座っていたため、中腰にならないと前が見通せず…明確な規定はないようですが、後ろに迷惑にならないようにするならば座布団だけが望ましいかもですね。

7時10分を回ると、パンっという音と共にねぶたが始まります。
しかしながら、やはりねぶたの醍醐味は暗くなってからかもしれませんね。
灯篭が、より一層美しさを増します。


大きな山車は、暗闇の中だとその鮮やかさは圧巻です。
それと、太鼓の音と「ラッセラー」という掛け声がなんともお祭りらしくて、わくわくしました。
(終盤の20時半頃になってくると、帰り始める人も多く、最終的にはかなり前で見ることができました。)

なんかきゅんきゅんした

なんかきゅんきゅんしたんです。
エモかった。今風に言うと。

私の地元のお祭りって、ちゃんかちゃんか…と絶えず踊り続けるようなお祭りが多いんです。
一糸乱れぬ総踊りは、それはそれで素晴らしいけれど、ねぶたの跳人(ねぶたの山車の後ろを、声を出しながら練り歩く人です。ねぶたに参加する人のほとんどが、この跳人。)さん達って、にこにこしながら思い思いに練り歩いている。こっちの方が、なんていうか、ちらっとお話でもしながらお祭りに参加できて、高校生とかすごい、なんていうか、恋とか生まれそうできゅんきゅんしました!!!
終わり。(翌日はバスで3時間かけて十和田湖へ行ったのです。)



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