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【エッセイ】タイで食あたりになったお話(その1)

私は今年の3月に1週間ほどタイへ行き、帰国直前に食あたりになった。

このタイ旅は波乱に満ち満ちていたので、そういった事件も含めて書いていく。
3月中旬、首都圏からではなく、関西国際空港からバンコク、ドンムアン空港へと出発した。
航空会社はタイ・エアアジア航空。CAさん達の真っ赤な制服が眩しいタイ王国の格安航空会社だ。
格安というだけあって本当に安かった。片道で3万もしなかったと思う。
ただ、荷物を預ける際には料金がかかる。
これは、事前にネットで登録していれば5000円くらいなのだけれど、この手続きを忘れてしまった私は当日料金として20000円支払うことになってしまった。がっかり。

関空から6時間。
格安なのでと言ってはなんだが、機内にはモニターなんてものはなく、することもないので音楽を聴いては寝て、聴いては寝て、そのうちにじっとりと蒸し暑いバンコクに到着した。

プランとしては、そこからプーケットに移動し、プーケットを3日間楽しんでからバンコクへ戻り、3日間観光してタイをたつつもりでいた。
しかし、ここでまず最初の事件が起こってしまう。

事件その1:2か月前のチケットを購入していた。
プーケットへのトランジットに十分な時間を確保していなかった私と連れは焦っていた。タイは入国審査をきっちりとやっているため(こんな言い方をすると他の国が適当にやっているみたいだけれど)、時間がかかってしまった。

審査が終わって、大急ぎでプーケット行きの国内線ロビーへと向かった。大理石の床を、安物のサンダルでカンカン音を立てながら全力疾走した。

カウンターでチェックインをしようとしたのだが、何故か私の航空券だけ、予約券番号を何度入力しても発券されない。
本来はこのとき気付くべきなのだけれど、私は日付をチェックしておらず、そのチケットが丁度、日付の同じ2か月前のものを購入していたことに気づいたのは、地上係員のお姉さんがため息交じりに、私のスマホ画面にはっきりと"January"の文字が出ているのを指さしたときだった。

うっわー…。やらかした…と思って、航空券を買った時のことを思い返してみる。確か、タイに行こうと決めたのは1月の初旬で、卒論執筆が佳境に入った時だった。リサーチも足りず、筆も進まない。

鬱憤を抱えて、インスタグラムを見ていると、そんなに親しくないような友達のプーケットの青い海と白い砂浜の写真が目に入り、衝動的に旅友達にラインを入れていた。

彼女と相談して、航空券と宿の手配をしたのだったが、確かそのとき。
某旅行予約サイトを通して予約したのだけれど、一度目におそらくはオンラインのシステムか何かが上手くいかず、バンコク発プーケット行きのチケットだけが取れていないことに気づいた。

わざわざコールセンターに電話を入れてチケットの手配をしてもらったのだが、そのとき。
電話対応がうまくいってなかったのかもしれない。

どちらにせよ、日付の確認は予約が完了するときに、しっかりしておけばよかったので非があるのは私。友人には先にプーケットに向かってもらって私は次の便の席を買った。(買ったといっても、エアアジアの国内線は日本円だと5000円ほどだった。)

かくして、プーケットに夕方到着した。

#タイ
#プーケット
#バンコク
#旅とわたし

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