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私はいかにしてビジネスパートナーを見つけたのか

毎日書いているnoteですが、たいてい書き出すのは22時過ぎてからのこと。家事やちょこちょこした仕事を終わらせてから。
それまでもずっと書きたいことが頭に浮かんだり消えたりしていて、いつも「今日こそ書けないんじゃないか」って思ったりするのです。あーこわいこわい。

それにしても書こうとすると、よくよくその日会った人に言われた言葉が浮かびます。今日は、朝から一緒にヨガをした年下の友人の言葉が浮かびました。ヨガのあと、ランチをしているときに聞かれたこと。

それは、私と一緒に会社をやっている実加とが、いつ出会ってこうなったのかということでした。これは本当によく聞かれることです。きっと端から見たら、それくらい引っかかる関係性なんだろうな(笑)

出会ったのは、趣味の世界。むしろ対岸にいる人だった

実加と私が会社を作ったのは、2014年のこと。もう、5年経ちます。その間もあっという間でしたが、出会ったのはいつかなと考えると10年前なのです。やー、20代最後の年ですよ、懐かしいなぁ。
もう10年とも言えるし、まだ10年とも言えます。大人になってから知り合ったので、実はそれほど長くもないと私は思っています。

私たちは宝塚のファンクラブ仲間として知り合ったので、「出会ったのはいつか」を思い出すに当たって、公演から思い出しました。あれは、2009年の博多座。宙組公演、「大江山花伝」でした。そう、私たちは関東在住ですが、出会いの地は福岡だったのです。

(ニーズがあるかわからなくても貼りますとも、公式の公演情報を)

二人とも、地方公演がある場合にはそこまで「遠征」する比較的熱いファンでした。当時(今もだけど)独身の実加にとってはサクッと、そのころ4歳の息子を育てていた私にとっては、万難を排しての遠征でした。ああ、大変だった…。

私たちは同い年で、業界は違えどメーカー勤務という点も共通していました。残念ながら博多での初対面の時の印象は私にはほとんどなく、のちに東京でファンクラブ仲間と食事した時の方が覚えています。

実加の印象は「怖い」でした。なんかね、はっきり物申す人だったのでね…。私より少し先にファンクラブに入ったと聞いていたけれど、なんかみんなのボスみたいだし、こっちじろじろ見てくるし、ほんと「怖い」。
そう思ったことはやたら覚えています(笑)

実加には実加の言い分があるのですけどね。そんな風に、私にとってはしばらくの間、実加さんは貴重な同い年のヅカ友。ただし、そこまで気があうわけでもない「対岸にいる人」な時期が続きます。

ビジネスパートナーってどうやって見つけるの? という問いに対する答えは、「探さないこと」

これまたよく聞かれるのが、私たちは二人で一緒に会社を興した「ビジネスパートナー」なわけですが、それをどうやって見つけるのかということ。

これに関しては特に意識して探したことがなかったので、どうしても後付けになるのですが「探さないこと」。これに尽きると思っています。
先日noteにも書いた、大好きな言葉が並ぶ「THIS IS YOUR LIFE.」というマニフェストに、こんな一節があります。

人生をかけて愛する人を探しているなら、それもやめなさい。
その人は、あなたが好きなことを始めたときに現れます。

こちらは「愛する人」となっていますが、ビジネスパートナーも「愛する人」と同じくらいの時を過ごし、魂をぶつけ合う相手なので、同様に考えていいと思っています。

なんかね、探すと出会えないんじゃないかと思って。
「こんな人がいい」とか「こんな人は嫌だ」と心で考えているうちは、ぴったりな人なんていない気がするから。

「自分がどうしたいのか」の問いに対する答えを持った時にこそ、どんな存在が自分に必要なのかも自ずとわかる。好きなことに熱狂している自分の姿を見て、共感してくれている人の存在に気がつくことができる。
振り返ってみると、まさにそうなのです。

(全文が気になる方は、過去のnoteをぜひご覧ください:PR)

ただただ熱狂して駆け抜けている最中に、気がついたら隣を走っていた人

私と実加は、絶妙な距離感を持って楽しくヅカヲタライフを満喫していましたが、ある時ファンクラブの運営側にまわることになりました。
ここはお互いに似ているところなのですが、ストレングスファインダーで言うと、お互いにトップ1は同じで「最上志向」。やるからには最上を目指すわけです。

ボランティアだからって、昼間はフルタイムの会社員をしているからって、言い訳なんてしたくない。ジェンヌさんへの「愛」も、頑張っているファンクラブのみんなへの「愛」も持ち合わせている。結果を出さないなんてありえないのですよね。

ファンクラブは、ジェンヌさんをサポートするためにあるのです。ただファンたちの楽しい活動の場と言う意味合いだけでなく、どう「スター」にしていくかという大きな「旗」が立っている組織でもあります。

しかしこのファンクラブ運営、一筋縄ではいきませんでした。共通点と言えばこれもそうなのですが、私も実加も、それまではわりと優等生な人生を歩んできていました。
受験で苦労したことも、就活で苦労したこともそれほどない。仕事もやればそれなりの評価は取れる。「人間関係構築力」も比較的高めなので、人とのコミュニケーションも特に困ったことがない。
さらりと生きて来てしまったので、熱狂したこともないし、死ぬほどの努力をしたこともなかった。それは、ある種のコンプレックスになっているくらいに。

そんな思いをサクッと塗り替えてくれたのが、ファンクラブ運営だったのです。あまりにも大変で、あまりにもハードルが高くて。
ボランティアだし、ここまでやれというラインは特にありません。特にないからこそ、高めようと思えばいくらでも高い目標を定めることができてしまうんですよね。
人も金も物も、リソースがない中、やることもやりたいことも山ほどある。仕事もあるし、私は家事も子育てもある。とにかく目の前にあることの「質」も「量」も、未経験ゾーンでした。

必死にやっても、ミスやクレームが出る。やりたいことの理想に、なかなかスキルが追いつかない。
自分の能力もリソースも何もかもが足りない中、圧倒的に思考して試行していたら、徐々に結果が出るようになりました。

そんな時、ふと横を見たら同じ速さで走っている人がいた。それが、実加でした。


「友だち」でなく、「同志」だったから

特にビジネスパートナーを探したことがなかったのは、独立しようと思ったことがないからです。私は、転職はすれど一生会社員だと思ってましたから。
でも、ファンクラブの運営があまりにも大変で楽しくて、「たのくるしい」ものだから、これが仕事だったらいいなと思うようになったのです。

もちろんそのまま仕事にしたら、せっかくの夢や希望がなんかなくなってしまいそうなので、ちょっと転用して今の会社を作りました。

たまたま熱狂の最中に同じ速さで走っている人を見つけ、一緒に会社を作ってやってきた今、人が同じことをやりたいと言うならば、私は迷わず「一人でやらないこと」をおすすめします。
嬉しいことは一緒に喜べるし、決断に迷った時も二人が出した結論が同じなら即走ればいいので、迷いにくくなる。割れたら、納得いくまで話したらいい、それも二人ならそう時間はかかりません。
私はたまたま二人でしたが、二人でも三人でも同じだと思います。あまり多いとまた問題がありそうですが。

「友だちと起業すると失敗する」とは、私たちもまわりからよく言われた言葉です。でも、私と実加は、純粋に「友だち」だった時期はほぼないのです。短い期間、「ヅカ友」ではあったけれど、一般的な「友だち」と比べると、それはゆるいつながりでしたから。

それよりも私たちは、数年間、数々の修羅場をくぐり抜けてきた「同志」でした。だから、何があっても信頼できることも、実加と出した結論だったら間違いがないことも、もう知っていたのです。

やっぱり、「どうやってビジネスパートナーを見つけたの?」と問われたら、「探さないこと」としか言いようがないです。
そもそもやりたいことはあるのか? それは、どんなに大変でも苦しくてもやれることなのか? 
それが見つかっているならば、ただやるだけです。そうやって熱狂したその先に、そういう出会いもあるかもしれません。

(実は、実加が書いたパートナー論もある)


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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。


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