3ベットレンジ(12)

ダブルペア

ダブルペアについて議論する時、通常はAAKKやKKQQだけでなく、TT88や6655のようなハンドも含まれます。ダブルペアには色々な形があり、最も強いのは、TT99dsのようなコネクトしているダブルスーテッドのものです。こういったハンドは2通りのセットを引く可能性のほかに、(限られてはいますが)ストレートを引くポテンシャルも持っています。これは非常に重要なことで、下の表を見て分かる通り、コネクトしていたりスーツがあるほど良いものになります。

この表を見て明らかなように、スーツには大きな重要性があって、多くのプレーヤーはダブルスーテッドであるときだけ3ベットします。もしダブルペアの間にギャップがあっても、ストレートの可能性は残っており、エクイティ的にはそれほど変わりはありません。しかし、QQ33のようなコネクトのないダブルペアは、かなり違いがあります。加えてQQJJdsは、QQ33のようなポラライズ寄りのハンドと比べて、スムースエクイティディストリビューションの性質があります。

それでは、他の様々なダブルペアも比較してみましょう。

ペアが高いほど、ルースなレンジに対してより良く機能しているのが分かります。そして特に注目すべき点として、4433のような低いダブルペアが、あらゆるレンジに対して同様のエクイティをもっている事が挙げられます。つまりこういったハンドは、タイトなレンジに対してさえ3ベットできると言う事になります。このような低いダブルペアで3ベットする理由は、明らかにエクイティアドバンテージを押しつけるためではありません。それよりも、デセプションとバランスのために行うのです。セットを引いたときには、特に3ベットポットでは相当デセプションできる可能性が高く、非常に利益的なスポットになりえます。相手はローボードで、ブラフやライトなスタックオフをしてくるかもしれませんから。こういたハンドで3ベットするもう一つの理由は、参加人数を絞る事にあります。マルチウェイにおける低いセットは、より高いセットによるドミネートを恐れなければいけないからです。

まとめ

♠ダブルペアで3ベットする事によって、あなたの3ベットレンジにはデセプションの余地が加えられ、特定のボードテクスチャーでライトにスタックオフしてくるような、アグレッシブなプレーヤーをスタックできる可能性が生まれます。

♠スーツおよびコネクトは大きな付加価値になります。

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