3ベットコールレンジ(4)

BTNからオープンしてブラインドからの3ベットにコールする場合

最後に議論する典型的なシチュエーションとして、BTNからオープンして、ブラインドのどちらか一方から3ベットが返ってきた場合を見ていきます。3ベットをコールするのであれば、あなたは常にポジションを取れます。これは一見大きなアドバンテージですが、ポジションは、相手の強いレンジに対するこちらのマージナルなハンドの不利を埋め合わせるほどのものではないのです。

ブラインドのプレーヤーは、非常に強いレンジを持っているはずです。そして、あなたのBTNのレンジは非常に広く(およそ50~60%)、レンジ全体がエクイティ的不利を負う事になってしまうのです。したがって、合理的で強いディフェンスレンジを作るのであれば、あなたは相応の数のハンドをフォールドするべきです。レンジのほとんどでコールしてしまうのは大きなミスになりかねません。あなたは多くのフロップやターンでフォールドを強いられるでしょう。ジャストコールして後のストリートでフォールドするという、PLOにおける最大の間違いを犯すという事になります。

確固とした3ベットコールレンジの構築は、ブラインドにいるプレーヤーの傾向と、彼のBTNに対する3ベットスタッツ次第になります。相手の3ベットレンジがタイトであるほど、こちらのコールレンジも強くあるべきで、そのためにより多くのハンドをフォールドするべきなのです。ディフェンスを広くしすぎても、それは利益にならないでしょう。ポジション的アドバンテージと弱いレンジでは、堅実な相手に対して、フロップ後に大きな+EVシチュエーションを発生させることができないのです。弱いレンジはほとんどのボードテクスチャーで悪いものになるでしょうから。

よって、3ベットコールレンジをしっかりと強くするべきで、そのために、3ベットポットにおいてビジビリティとプレイアビリティに優れない全てのハンド(A632、A962、KK72r、QQ63ss、JJ72など)をフォールドするべきです。

総括

♠3ベットをコールする際のポイントは相手の傾向をつかむことです。いくらか厳密なレンジを作り、その後に利益的な3ベットコールレンジを構築していきましょう。

♠加えて、しっかりとしてバランスの取れた4ベットレンジ及びフォールドレンジを作り、エクスプロイットされる事を避けましょう。

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