イメージ

「イメージ」は通常、物量的な定義や解析が難しいものです。もしかしたら正しくないかもしれない、漠然とした印象に依存するものだからです。

典型的な例を出しましょう。たった2アウツを引かれてスタックを失ったプレーヤーが、直後のハンドでかなりアグレッシブにプレイしてきたとします。この場合まず、彼がティルトしている可能性を考えます。しかし、ただ単に良いハンドをもっているだけなのかもしれません。彼のハンドは見えないので、まだ何とも言えないのです。今のところは彼がティルトしているかもしれないという印象しかありません。したがって、より深く掘り下げる必要があります。「イメージ」は実際のテーブルヒストリー、すなわちそこに至るまでセッションがどのように進行してきたかと言う事と密接に関係しています。

テーブルのプレーヤーがそれぞれ、ティルトする傾向にあるのか、それともしないのかを見極めなければなりません。上の例で言うと、彼が時々ティルトする事を知っていたならば、ハンドに関係なくバッドビートによってプレイがアグレッシブになっているであろうと考えられます。彼が絶対ティルトしないプレーヤーならば、おそらく良いハンドでもってそうしているだけなのでしょう。

さて、あなたは常に、以下の事を考え続けなければいけません。まず、「相手はあなたの(ある特定の瞬間の)アグレッシブなアクションをどう見ているのか?」です。あなたがいくらかの大きなポットを失ったばかりの時、彼らはあなたがティルトしているのではないかと考えます。そしてそこにつけこむべく、レンジを広げてきたり、あるいはブラフを誘ってきたりします。もしあなたがその事に自覚的であれば、極めて効果的に彼らをエクスプロイットできるでしょう。バリューベットをよりライトに打てるようになったり、その他のムーブでも利益を出せそうです。

次に考えるべき事は、もっと一般的で、テーブルヒストリーとは関係ない事です。すなわち、「相手は、普段の自分の傾向をどう見ているか?」です。相手はあなたのライトなバリューベットを期待していますか?あなたを、チェックフォールドしすぎる弱いプレーヤーと見ていますか?あなたのリバーでのバリューベットは非常に強いものである事に気がついていますか?対戦相手の抱いていそうなあなたのイメージによって、スターティングハンドセレクションを調整していきましょう。

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