4ベットレンジ(3)

Aハイランダウン

Aハイランダウンでの4ベットが明らかに良いムーブになるのは、ルースなレンジに対してする時だけです。極めてタイトなレンジには多くのAAxxが含まれていて、あなたのAをドミネートし、ダングラーにしてしまうのです。ルースなレンジに対しては、それでもかなり利益的で、エクイティアドバンテージがあるのみならず、4ベットコールレンジの多くの部分をドミネートするポテンシャルをもっています。下のエクイティ表は、4ベットした際のスーツの重要性を際立たせています。

AKQJdsでの4ベットは12%レンジに対して既に利益的ですが、AKJQrは15%のレンジに対してもはるかにビハインドになります。加えて、最もタイトなレンジに対しては、Aとブロードウェイカードを持っている事がハンドにとって悪影響を及ぼしています。最もタイトなレンジに対しては、AKQJよりもA987dsのほうがはるかに良くなっているのがわかるでしょう。しかし、ルースな3ベットレンジに対しては、エクイティで負けています。

その他のランダウン

あなたはその他のカテゴリーのハンドでも4ベットしたいと思うかもしれませんが、それは特定の相手に対してにのみするべきです。AAxxが非常に濃い極めてタイトなレンジに対してハイカードのランダウンで4ベットするのは大きなミスになります。エクイティにおいて負けている事になりますし、しばしば相手の強いレンジにドミネートされてしまいます。下の表を見て分かる通り、これらのハンドは3ベットにコールするのがスタンダードなプレイです。4ベットを考えるのは非常にルースな3ベッターの時だけで、彼らに対しては、4ベットが利益的になり得ます。また、これらのハンドで4ベットレンジのバランスを良くする事もできます。さらに重要なのは、4ベットポットのフロップでスタックオフをライトにしてきそうな、中~低ランダウンが濃いレンジをドミネートしている、と言う事です。

相手が3ベットして、全てのスムースエクイティハンドなどで幅広くディフェンスしてくるのであれば、あなたはランダウンで4ベットをしたほうがいいでしょう。低いランダウンでの4ベットは通常、ハイカードランダウンでするよりも利益的になります。もしあなたが、4ベットをハイカードランダウンとハイペアに偏らせたのなら、賢い相手は、あなたがあらゆるローボードでプレイが継続できない事に気づいてしまいます。そして、あなたの強いハンドにフォールドを強いてきて、たくさんの不安定なスポットに追い込んできます。低いランダウンによって良いボードカバレッジを4ベットレンジに加えて、様々なボードテクスチャーでのしっかりとしたベット、コール、レイズレンジを組み合わせることによって、あなたは、エクスプロイットされない、相手にするのが大変なプレーヤーになるのです。

しっかりとした4ベットレンジは、全てのトップエクイティハンドと、良いボードカバレッジのための低いランダウンで構成されるべきです。逆にハイカード、ミドルランダウンは、よりコールに傾けて、あらゆる3ベットレンジに対して上手くプレイをしたほうが良いでしょう。

4ベットレンジやバランスについて考える事には多くの価値があります。時間をとって丁寧に、相手の3ベットレンジと4ベットディフェンスレンジを解析しましょう。彼らの傾向をエクスプロイットするたくさんの余地がそこにはあります。

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