ボードテクスチャー(2)

どのようにボードテクスチャーを評価するのか

ドライボード、ウェットボードというコンセプトについてはすでに知っているでしょう。ドライボードはストレートやフラッシュドローがほとんど、あるいは全くないボードで、ウェットボードはその逆です。ウェットネス(どの程度ウェットか)は、ボードにどの程度ストレートやフラッシュドローがあり得るかの尺度で、考慮すべき2つの側面があります。スーテッドネス(フラッシュドロー)とコネクテッドネス(ストレートドロー)です。

また、ボードに落ちるカードのランクも考慮しなければいけません。ハイカードがあるのか、ローカードがあるのか?Aもしくはブロードウェイカードが含まれているのか?などです。これはとりわけ、フロップのダイナミクスについて議論する時に重要になります。まずは、スーテッドネス、コネクテッドネス、ランクの3つのカテゴリーについて、一つ一つ検証していきましょう。もっとも手に取って理解しやすい、スーテッドネスからはじめていきます。

スーテッドネス

スーテッドネスは、フロップを見るだけで明らかな考察ができます。3つのカテゴリー、モノトーン、ツートーン、レインボーがあります。しかしながら、ウェットボードに関してスーテッドネスを議論するときは、もっぱらツートーンボードの事になります。レインボーボードはフラッシュドローがあり得ませんし、モノトーンボードもまたフラッシュドローがなく、既にフラッシュが出来ているかどうかだけです。

フロップに2枚同じスートのカードがある場合、フラッシュドローがあり得ますので、スーテッドフロップとして考慮します。前回見てきたとおり、ツートーンボードは最もよくあるボードで、55%の確率で発生します。ツートーンボードはフラッシュドローがあり得るゆえに、いくらかウェットなボードとして考えられます。しかしもう1つ、もっと大事な要素があります。それがコネクテッドネスです。

コネクテッドネス

コネクテッドネスは、ボードにどの程度ストレートドローがありえるかの尺度です。T85やQJ7のようなコネクトしたボードは、K82ボードよりストレートドローがあり得ます。開かれるフロップはNLHEとPLOで変わりはありません。しかしオマハにおいては、ダイナミクスとボードのウェットネスが直接関連付けられます。NLHEと違い、PLOは4枚ホールカードがあるからです。それでは、フロップのコネクテッドネスというカテゴリーを段階的に比較して、それぞれがどの程度ターンでストレートを作る可能性があるかを見ていきましょう。

オマハにおいて、ストレートがまだ完成していないフロップには5つのカテゴリーがあります。それぞれ0、25、33、41、49%の可能性で、ターンで少なくとも1つのストレートが完成し得ます。

0%コネクテッドネス

ターンで何が落ちてもストレートが完成しないボードは4種類しかありません。K83、K82、K72、Q72で、その他全てのボードは、少なくとも1つのストレートがターンで完成し得ます。あなたは直感的に、K73やK93のようなボードもドライなものと考えてしまうかもしれませんが、しかしそうではありません。少なくとも1つのストレート完成の可能性があるのです。A72rのような、典型的なドライに見えるボードでさえ、ターンでのストレートがあり得ることを覚えておいてください。Aがボードに落ちた時は常に、何かしらのストレートがターンで出来る可能性があります。

25%コネクテッドネス

いくつかのボードがこのカテゴリーにあてはまります。25%弱の確率で、ターンでストレートが完成しえます。大まかにいうと、3ギャップとダングラーという形のボード全てが該当します。K92、Q83、J72などのボードで、これらはいくつかのストレートがターンで見えます。言うなれば、ギャップの間のカードの内の1枚がヒットした時です。例えばQ83ボードで、全てのJ、T、9はストレートを見せます。これらのボードは3つのガットショットがあり得ると言う事です。

33%コネクテッドネス

33%カテゴリーは、2ギャップとダングラーと言う形が該当します。KT5、Q94、T72などです。KT5の場合、A、Q、J、9でストレートが見えます。たくさんのハンドがこのカテゴリーの中にあります。他のボードも考えてみましょう。K74、K85、Q74など、同じ構造のボードはまだたくさんあります。33%カテゴリーのボードは、1つのオープンエンドと4つのガットショットがある全てのボードと言う事もできます。KT5は、QJを持っていればオープンエンド、AQ、AJ、Q9、J9ではガットショットになります。

41%コネクテッドネス

41%カテゴリーは、K64、Q75、J53、842などいくつかのものが該当します。ここまで見てきて分かるように、ギャップが小さくなるほど、ターンでのストレート完成の可能性が増えていきます。3ギャップでは25%、2ギャップでは33%といったように。よって、1ギャップとダングラーという形全てが41%カテゴリーに入ります。

しかし、他にも41%カテゴリーに該当するボードが存在します。KJ8、QJ2などです。どういう形であるかを簡潔に記述するのは難しいです。このカテゴリーのボードは、ほとんどの場合、ミドルカード(T~7)の中から2枚あるという事がありません。いくつかのボードは2つのオープンエンドと5つのガットショットがあり得ます。例えばK64の場合、75と53を持っていればオープンエンド、87、85、73、52、32でガットショットになります。

49%コネクテッドネス

イメージ出来る通り、いくらかコネクトしてダングラーがない様なボードが、最大のコネクテッドカテゴリーに入ります。KT6、Q87、952などが含まれます。隣り合ったコネクト、3ギャップと2ギャップの組み合わせ、2ギャップが2つ、1ギャップと2ギャップの組み合わせなど全てがこのカテゴリーに該当します。

そして、41%カテゴリーに似ていてこちらのカテゴリーになるボードもあります。2枚の連続したカードとダングラーという形で、コネクト部分がミドルカードである場合です。JT2、T92、983、872、762や、A76、K87、Q65などです。これらのボードは全て、49%の確率でターンでのストレートが見えます。起こり得るコンビネーションという点で、3種類のタイプのボードがあります。6つのガットショット、1つのオープンエンドと7つのガットショット、3つのオープンエンドと6つのガットショットという形です。

AK2のようなボードは6つのガットショットがあります。QJ、QT、JT、54、53、43で。

AT7のようなボードは、98でオープンエンド、KQ、KJ、QJ、J9、J8、96、86の7つでガットショットになります。

最後に、AT9のようなボードは、QJ、J8、87でオープンエンドに、KQ、KJ、Q8、J7、86、76でガットショットになります。

もちろん、これら全てのコンビネーションは、異なる確率で異なるプレイをされます。イディオットエンドコンビネーションは特に、ナッツドローと同じようにはプレイされません。今後私たちは、ボードテクスチャーがあなたのゲームプランにどのような影響を与えるかについて議論していきますが、とりあえず今回は、5つのコネクテッドネスについて学びました。これらのカテゴリーは、たくさんのポストフロップシチュエーションに重大な影響を与えます。どのようなハンドをアグレッシブにプレイしていくか、といったように。

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