4ベットレンジ(2)

AAxx

AAは4ベットするハンドカテゴリーの中で最も重要なものです。単純に、AAだけは保証されたエクイティアドバンテージをもっているからです。マルチウェイではその限りではありませんが、4ベットポットはほぼマルチウェイにはなりません。それでは、それぞれのレンジに対するエクイティを見て、AAのクオリティを評価していきましょう。

表を見て分かる通り、これらの中で最も悪いAA72rでさえ、非常にタイトな3%レンジに対してエクイティアドバンテージをもっていて、4ベットが利益的になります。より良いAAは、更に利益的にプレイできます。また、少なくともシングルスーテッドを持っていると言う事が非常に重要である事にも気づいて下さい。AAKQrは、AA72rに対してはほんのわずかに良いですが、ダブル、シングルスーテッドに対してははるかにビハインドになってしまいます。4ベットポットにおけるレインボーハンドは、シングルレイズドポットよりもはるかに脆弱になります。低いSPRでは、まともなプレイヤーであれば、フラッシュドローを決してフォールドしないでしょう。シングルレイズドポットならば、アグレッシブにプレイする事によって(ブロッカープレイ)、弱いフラッシュをフォールドさせる可能性があるかもしれません。しかし、SPR1近辺では、そんな事は起こり得ないのです。

ここではこれ以上、AAxxで4ベットする事について言う事はありません。100BBポーカーにおいてはほとんど常に正しいプレイなのですから。

KKxx

KKはPLOにおいても強いハンドです。しかし、タイトなレンジとアグレッシブに戦う事は理想的ではありません。それどころか、AAxxやAxxxを多く含むタイトなレンジに対しては非常に悪くなってしまうのです。KKを4ベットするかどうかは、極めて厳密に決断しなければいけません。

表を見て分かる通り、ランダムなKKxxは、12%レンジに対してさえブレイクイーブンなのです。したがって、もっと何かしらの動機がない限り、4ベットする合理的なレンジの、理想的な候補にはならないのです。4ベットを考える理由はただ1つ、非常にルースなプレーヤーが広い3ベットレンジを持っている時だけです。

KKQJを見てください。さらに良いコネクトしたハンドです。よって、このハンドは良く機能すると思うかもしれませんが、それでもなお、極めてタイトなレンジには負かされてしまいます。また、スーツがあるかどうかに注目する事も非常に有益です。KKQJdsと、同じ組み合わせのレインボーとでは、エクイティにはるかな違いがあります。KKQJdsはそれでもなお、広いレンジに対して4ベットする事が非常に利益的になります。とりわけ、相手が4ベットコールをライトにしてくるのであれば。

KKxxは、AAxxに対してかなり悪いハンドですので、KKxxにAブロッカーが付いたときは、2つの理由で大いに有益になります。単に、他のハンドにAAがある可能性を減らしているだけではなく、Aハイランダウンに負ける確率も少なくしているのです。上の表のエクイティがそれを示しています。ただし、3%のレンジに対しては、当然KKQJより悪くなってしまいます。最もタイトなレンジには、やはり多くのAAとAxxxが含まれていて、あなたのハンドの中のAがダングラーになってしまうからです。しかし、8%のレンジ以降であれば、AKKQssはすでに利益的になっています。

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