対戦相手の傾向

スターティングハンドセレクションは、相手の性質を考慮に入れなければなりません。それぞれのポジションから普段オープンしているレンジが決まっていたとしても、対戦相手の傾向によって適宜変更していきましょう。重要になるスタッツはVPIP、PFR、スティール、3betのパーセンテージです。かなりタイトなプレーヤーに対しては、よりルースにスティールしに行けますが、彼がブラインドをディフェンスするようになってきたら、こちらがタイトにならなければいけません。通常は、ポストフロップでのエクイティを最大化するために、様々な相手に対してプリフロップのレンジを調整していきます。かなりルースなプレーヤーや、悪いプレーヤーに対しては、もっとたくさんのハンドをプレイしたくなるでしょう。また、かなりタイトなプレーヤーからの3ベットには、KQJTよりも9876のようなハンドのほうが抵抗しやすいです。AAxx、KKxx、あるいはAKJTのようなハイカード寄りの相手のレンジにドミネートされていかねないKQJTよりも、9876のほうがよりプレイしやすいのです。

プリフロップのスタッツを正しく解釈する事が非常に重要です。PLOにおいてプレイ可能なハンドの大部分、20~30%のレンジは、プレーヤーによって劇的に違っている事があるからです。あるプレーヤーは良くコネクトしたハンドやスーテッドハンドを好み、またあるプレーヤーは、ポケットペアやハイカードをより多くプレイしているかもしれません。同じ3ベット率を持っていたとしても、そのプレーヤーは、ポジションに関わらず全てのAAxxを3ベットしているのでしょうか?それとも3ベットレンジに、QJT9や他の低いランダウンが多く含まれているのでしょうか?といったように、相手のレンジに実際に含まれているハンドを考慮する事が、スターティングハンドセレクションに大きな影響を与えるのです。

ほとんどのプレーヤーの上位5%レンジはほとんど変わりありません。しかし、その下のレンジは、プレーヤーによって著しく違っている可能性があります。個々のレンジに対して正しくアジャストしていくということは、あなたのウィンレートを上げることになり、またあなたのポストフロッププレイをより簡単にしてくれるでしょう。したがって、常に相手の傾向を観察し、可能な時はいつでもノートを取るようにしましょう。あなたのレンジをベストにプレイするだけでなく、相手のレンジに対して相性のいいハンドを選んでいく事が非常に重要なのです。

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