プレイアビリティ

プレイアビリティはPLOにおいて非常に重要です。しかし、量的に定義することは難しいかもしれません。とても高いプレイアビリティをもつハンドは決断が容易になるので、他のハンドに比べて心地よくプレイすることができます。立ち位置とプレイ方針が分かりやすいのです。その一方で、とりわけローカードやナッツでないドローをプレイしている時は、しばしばドローがドミネートされていることを恐れて、トリッキーなプレイをさせられてしまう事があります。

ダングラーのないハンドは、通常かなりプレイしやすいです(※ダングラー=結びつきに関係のないカードの事。例えばA♠K♥J♥6♣での6♣の様なカードを指す)。もしボードに噛み合った時、ドミネートされている事を恐れることなくナッツをドローしに行けるでしょう。ハイペアも同様の価値があるハンドです。もしトップセットをヒットすれば、より高いセットを心配する必要がありません。一方、低いペア、低いフラッシュドロー、ダングラーやギャップのあるハンドは、ディープスタック時に注意深く評価しなければなりません。これらはプレイすることが危険なハンドです。良いインプライドオッズがある反面、ドミネートされる恐れがあります。

スーツのないAA72のような悪いAAは、トップセットにならない限りとても脆弱なもので、ほとんどのフロップをチェックフォールドすることになるでしょう。コネクトしたボードでプレイできないからです。

一般的に、プレイアビリティに関しては、ポストフロップでどの程度良く機能するかによってスターティングハンドをカテゴライズします。KK72rのようなハンドは、ほとんど全てのフロップでポラライズ(両極化)される、シングルコンポーネント(単一の構成要素。この場合、フロップにヒットする手段)ハンドの典型です。フロップに強くヒットする可能性が低いのです。強いセットをヒットすることはできますが、ストレートドローやフラッシュドローにはなりえません。

一方、マルチコンポーネント(複数の構成要素)ハンドは、ペアバリューとストレートやフラッシュの可能性が組み合わされたりなど、様々な方法で強いハンドを作ることができます。QJT9dsやA876dsのようなハンドは、フロップでペア+ストレートドローやフラッシュドローなどになったり、さらに様々なフロップでリドロー付きのモンスターハンドになり得ます。マルチコンポーネントハンドはほとんどの状況で、シングルコンポーネントハンドよりも強く、万能です。シングルコンポーネントハンドはフロップにおける可能性がポラライズされているため、比較的に高SPRな状況限定で機能するハンドなのです。


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