3ベットコールレンジ(3)

COからオープンしてBTNからの3ベットにコールする場合

COからオープンして、BTNから3ベットが返ってくるという場面もまた、良くあるシチュエーションです。これは複雑な状況で、この場合のBTNの3ベットレンジは広く、またこちらのオープンレンジも広いので、どちらも共にルースなレンジになっています。よって、しっかりとしたコールレンジを作るために、相手のCOオープンに対するBTNの3ベット率を把握しなければなりません。また、あなた自身のCOオープンレンジも同じく重要です。もしあなたが、通常タイトにCOをプレイしているのなら、相手は3ベットを控え、そのレンジはより強いものでしょう。あなたがCOから非常に広くオープンしていれば、相手もまたライトに3ベットを返してきます。このスポットにおける相手の正確な3ベットスタッツを解析することが、利益的な3ベットコールレンジ及び、エクスプロイットされないための4ベットレンジを構築する大きな助けになるでしょう。

BTNの3ベットレンジは、非常に様々なハンドで構成されています。トップクラスのAAxxとKKxxはもちろん、良いコネクトとスーツのあるQQxxやJJxx、ハイカードからローまで全てのスーテッドランダウン、ダブルペア及び、スムースエクイティディストリビューションで、そこそこコネクトしている投機的ハンド(KT86ds、QJ75ds、J986dsなど)が挙げられるでしょう。

妥当な3ベットコールレンジを作る前に、あらかじめ考えなければならない事がいくつかあります。まず、OOPでプレイする事になるので、コールする事はあまり魅力的ではありません。きわどく、タフなスポットをしばしばプレイする事になるからです。BTNのプレーヤーが、ボードリーディングに優れたアグレッシブプレーヤーであれば、なおさらです。よって、より良いオプションの1つとして、4ベットレンジを相当に広げるという選択肢があります。ルースな3ベットレンジに対してエクイティアドバンテージを押し付け、かつIPの相手にとって都合の良いSPRでプレイする事を防ぐ事もできます。相手がルースに3ベットすればするほど、こちらもよりルースに4ベットすべきです。低いランダウンでさえ、デセプションとボードカバレッジのために4ベットレンジへ加えましょう。BTNのレンジは相当広いので、ロー、ミドルボードであなたを攻撃する事が可能になります。そういったボードでプレイバックできるハンドを4ベットレンジに含めている事が大事なのです。典型的なハイカードに偏ったレンジは、その様なボードをカバーしていないのですから。様々な3ベットレンジに対して、4ベット可能なハンドに多くのエクイティがある事は、次の「4ベットレンジ」のパートで分かってくるでしょう。そして、こういったスポットでのしっかりとした4ベットレンジを作る事に加えて、3ベットコールレンジとフォールドレンジも作らなければいけません。

コールレンジはKQJTss+、KQJ9ss+、QJT9などの全ての(ハイカードの)ランダウン、その他全てのスムースエクイティディストリビューションの性質をもったハンド、そしてもちろん、9977のようなコネクトしたダブルペアも入ります。そこそこコネクトしたAハンド、AKJ9ssやAKT8ssなどはアグレッシブな3ベッターに対しては4ベットもできますが、コールも良いオプションです。相手のレンジの多くの部分をドミネートしているはずですから。

エクスプロイットされることを避けるために、BTNからの3ベットにフォールドするレンジはほんの一部に限るべきです。フォールドするべき数少ないハンドとしては、非常にポラライズされていてフロップにあまりヒットせず、3ベットポットのOOPで良いプレイができないハンド、KK53(かなりルースなプレーヤーに対しては4ベットできるかもしれません)、QQ42のようなものが該当します。また、KQJ9rのようなレインボーハンドは、相当注意深くプレイするべきです。BTNの3ベットレンジにはかなりのダブルスーテッドハンドが含まれていて、ボードにフラッシュドローがある時に、あなたのエクイティとプレイアビリティを深刻に害するからです。もしあなたが3ベットに対してフォールドしすぎていると思うのであれば、アグレッシブな3ベッターに対してこちらのオープンレンジをいくらかタイトにして、難しい決断及びエクスプロイットされるフォールドを避けるのがベストです。

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