対戦相手の人数

ポットに参加する人数は、ハンドセレクションの際の重要な指標です。人数が多ければ多いほど、ショウダウンで勝っているハンドは強くなります。一方、ヘッズアップポットにおいてはシンバリュー、フローティング、ブラフが必要な場面がより多くなります。相手がフロップをミスしている、もしくはあまりプレイを続けたくないようなマージナルなハンドを持っている可能性が(マルチウェイと比較して)より高いからです。

PLOにおいては通常、4人ほども参加している場面でのピュアブラフは意味のないものです。ほぼ間違いなく、少なくとも1人は非常に強いハンドをもっていて、フォールドしないでしょうから。しかし、ヘッズアップポットにおいては利益的なブラフが成功する可能性があります。

スターティングハンドの2つの特性「ナッティネス」および「エクイティディストリビューション」は、ポットに参加する人数に深く関わっています。上記の通り、参加人数が多いほど、ショウダウンで勝つためにはより強いハンドが必要です。したがって、ナッツ、もしくは少なくともナッツドローを作らなくてはなりません。マルチウェイにおいて中途半端なフラッシュドローやイディオットエンド(引いてもナッツにならない)ストレートドローを引きに行くという行為は、ほとんどのケースでチップを失う結果に終わります。マルチウェイポットにおいては、ほぼナッツのみをドローしに行かなければなりません。したがって、ナッツドロー出来るハンドをプレイしたり、セットオーバーセットのようなフリーロールできる状況をプレイしていくようにしましょう。

明らかな事ですが、AAJTdsのような最上級に強いハンドは、全ての状況で非常に良くプレイできます。しかし多くのハンド、例えばA876ss、KKxxrなどは、そのナッティネスゆえにマルチウェイに特化したハンドです。

ポラライズドエクイティディストリビューションのハンドは、マルチウェイかつ高いSPRで良く機能します。フロップはあまりヒットしませんが、ヒットした場合に非常に強いハンドを持つことになり、マルチウェイでのアクションが簡単になります。

ヘッズアップポットではナッティネスはそれほど重要ではありません。相手は1人だけなので、ショウダウンで勝つためのハンドの強さはマルチウェイの時ほどのものでなくて良いのです。ナッティネスは、それ自体は望ましいものですが、ヘッズアップにおいてはスムースエクイティディストリビューションのほうがより重要です。ナッティではないですが、フロップに高頻度でヒットします。もちろんヘッズアップポットでナッティにヒットすることは悪い事ではありません。ですが、それ以上にフロップヒットする頻度のほうが重要なのです。相手の、よりマージナルなハンドに対して、ショウダウンで勝つ事を目指しましょう。

まとめ

♠ヘッズアップではナッティハンドよりもスムースエクイティディストリビューションのハンドとプレイアビリティの高いハンドをプレイしましょう。

♠マルチウェイではナッティなハンドとポラライズドエクイティディストリビューションのハンドをプレイしましょう。

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