4ベットレンジ(1)

昨今のPLOにおけるアグレッシブさのレベルを考えた時、4ベットと言う行為はますます重要なパートになってきています。数年前、人々はただAAxxだけで4ベットし、その他全てのハンドで3ベットにコール(もしくはフォールド)していました。しかし、4ベットをアグレッシブに行うことでSPRを下げて、フォールドエクイティを増やすという事は、とりわけディープスタックの場合に、あなたを周りにとって恐ろしいプレーヤーにするだけでなく、3ベットに対してのアジャストの助けにもなります。

3ベットに対してどんな時に4ベットして、どんな時にフォールドするのかを理解しましょう。かつてのプレーヤーは全ての3ベットにスナップコールして、「ポジションを持っていて、フロップでツーペアをヒットすればAAをスタックできる」と言っていましたが、そんな時は過ぎ去ったのです。今日のプレーヤーは、より良くバランスされたレンジと、全てのストリートにおける適切なベット、チェックコール、チェックレイズの頻度を持っています。あなたがBTNからオープンして、非常にタイトなBBが3ベットをしてきた時に、JJ42ssのような弱いハンドでディフェンスして、フロップでセットを引きに行くというような事は全く合理的ではありません。

あなたが本当に心配しなければいけないのは、3ベットによってエクスプロイットされる事です。そこから、4ベットによるアジャストを始めていきます。とりわけ、COvsBTNの戦いにおいては、4ベットを広くする事が、3ベットにフラットコールする事よりも良いプレイになり、それは以前のパートで学んだ通りです。例えば、あなたがCOからAQQ8dsの様なハンドをオープンして、BTNから3ベットされたとします。相手のレンジは確実に広く、AAxxだけと言う事はありません。この場合は4ベットを返したほうが良くなる事が多く、もし5ベットをされたなら、フォールドするかプッシュするかになります。相手の5ベットがAAxxとAKKxのみでされている事を知っていれば、フォールドします。

要するに、3ベットされた時は、フォールド、コール、4ベットの選択肢があり、このパートでは、4ベットする事がベストなプレイになると思われる場合について議論していきます。4ベットについては、持っているハンドに加えて、2つの考慮すべき要素があります。3ベットしているプレーヤーのポジションとそのスタッツです。しかし、相手の全体的な3ベットスタッツだけを見てしまうと、誤解を引き起こす恐れがあります。例えば、あるプレーヤーがCOのオープンに対してはBTNから自由に3ベットしていても、UTGのオープンに対しては非常にタイトに3ベットしているなど、レンジに関しては大きな相違がありえるのです。

したがって、実際の3ベット率と、特定のポジションからの3ベットのスタッツを正しく評価しなければなりません。もしBTNの3ベット率が15%だとしても、COのルースなプレーヤーに対してのものなのか、UTGから8%しかオープンしないニットなプレーヤーに対してなのかによって、評価は変わってきます。また、3ベットレンジは、レイザーがポジションをもっているかどうかによっても変わり得ます。プレイヤーごとに完璧な戦略を立てるためにも、ノートを取って、相手のプレイスタイルに対して最もエクスプロイットできる方法で順応しなければなりません。ただしこのパートでは、相手が可能な限りベストなスターティングハンドのうちのx%を持っているという仮定で話を進めていきます。特定のプレーヤーに対して完璧に適用はできないかもしれませんが、総合的な推測をするための実戦的な仮定であると思ってください。

明らかな事ですが、100BBスタックでの4ベットによって、基本的にポストフロッププレイというものがなくなります。フロップでのSPRは1近辺になり、それはつまり、スタックオフに必要なエクイティが、何かしらのメイドハンドかドローがあるだけで満たされてしまうと言う事になります。ポストフロップでのプレイアビリティは二の次になり、エクイティアドバンテージを押し付ける事こそが、4ベットを決断する上での支配的な要素になります。それでは、様々な4ベットレンジおよびそれらがどう構成されているのか見ていきましょう。

4ベットレンジは通常、AAxxが非常に濃く、その他にいくつかのハンドをミックスアップします。通常含まれるのは、良いKKxx、ハイカードのランダウン及びバランスとボードカバレッジのための低いランダウンです。これらのハンドについてそれぞれ考慮していきます。

♠AAxx

♠KKxx

♠Aハイランダウン

♠その他のランダウン

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