3ベットレンジ(11)

ミドル、ローランダウン

明らかな事ですが、ミドル、ローのランダウンは、エクイティアドバンテージを押しつける3ベットができません。JT98~9876のようなミドルランダウンは、広いレンジに対して辛うじて小さなアドバンテージがありますが、低いランダウンは、100%のレンジに対してさえビハインドになってしまいます。これらのハンドでの3ベットは、デセプション及び3ベットレンジのバランスのために行います。以前述べた通り、ローボードで常にプレイが続行できなくなるようなレンジというのは非常にまずいのです。いとも簡単にエクスプロイットされてしまうからです。よって、ミドルからローボードにおいてもレンジが良く機能するように、これらのハンドを3ベットレンジに加えます。また、ヒットした際の良いインプライドオッズもあります。典型的なハイカード寄りの3ベットレンジは大抵ローボードにヒットしないものなので、多くのプレーヤーがブラフを試みる場面であるからです。バランスされた3ベットレンジと、良いボードカバレッジによって、あなたと戦う相手はよりタフなプレイングを強いられるでしょう。

低いランダウン、特に7654より下のものには、興味深い点があります。もっともタイトなレンジから100%のランダムなレンジに対してまで、ほとんどパフォーマンスが変わらないと言う事です。

これらのランダウンで3ベットするもう1つの理由は、ディープなSPR及びシングルレイズドポットのマルチウェイに向かないハンドであるからです。このような状況での低いフラッシュドローは大抵ドミネートされていて、ストレートドローさえ、フリーロールされてしまう可能性があります。加えて、高SPRポットのローボードにおいてはほとんどのレンジで無理をしない相手が、3ベットポットになると、だいたい行けそうだなと思ったときにライトなプッシュを考えはじめます。こういった場面でデセプションが可能になると言う事こそが、低いランダウン及び、そういったハンドで3ベットする事が求めているものなのです。

まとめ

♠ランダウン、特にダブルスーテッドのものは、スムースエクイティディストリビューションによるプレイアビリティがあります。

♠ミドルからローのランダウンは、多くのデセプションする余地とバランスをあなたの3ベットレンジに与えてくれます。

♠とりわけ、低いランダウンは3ベットをよりたくさんするべきでしょう。

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