テクノロジーを遡る。アナログペイントにシフトした理由
こんにちは、Yukaです。
2024年1月から、NFTやECサイトで売る作品をアナログペイントへシフトしました。
今は優先的にNFTで出していますが、筆が進んできたらECサイトのThisisgalleryさんでも出品していこうと思っています。
今回はアナログへシフトした理由や思いについてお話ししていきます。
デジタルペイントに限界を感じていた
2022何はイーサリアム、2023年はテゾスやソラナの作品を販売していましたが、セールスの勢いの激しさや、デジタルは当たり前でAIアートも多かったので、疲れてしまったのです。
上には上がいますし、あまりにもデジタルが多すぎるのでデッサン力はもとより、スキルが求められる…
そうして太刀打ちできない感覚が重なってきたことと、果たしてツルツルした絵が人の心にどれだけ刺さるのか…スペースに上がらないと売れない、といったハードルも高くなり、結果Twitter依存も起こしていたので思い切ってデジタルイラストを主線から外しました。
ですが今、コミッションを力を入れており、その際はアナログとデジタルをお選びいただけますので、どうぞご検討ください。
失敗した形跡を残したかった
デジタル最大の特徴として、失敗しても簡単に痕跡を消せるということがあると思います。
記憶に新しいのが棋士の藤井聡太さんが編み出した一手。実はAIでは6億手後ろだったとか。
そう、AIは失敗ができないのが最大のデメリットだといいます。
一つ手前のデジタルペイントでは失敗の痕跡を残すことができないわけではないですが、残す人はどれだけいるでしょう?
おそらくデジタル画は、線画を消した跡も顔のパーツを切り取った後も綺麗に消せることを最大のメリットだと感じている人は多いはず。
なのでおそらく、修正跡は消している人がほとんどなのでは無いかと思います。
私もそうでした。迷い線が多いですからとても下書きなんて見せれません…
ちなみにこちらはデジタル画でアナログに近い表現にしました。
情報量が多いので3日くらいかけましたが、失敗した箇所はとくに見当たらないと思います。
対して、下記はアナログ作品です。なんと4回も塗り直しています。アクリル絵の具なので乾いたら混ぜれない代わりに塗り重ねられるんですね。
時間はぶっ通しで8時間半かけました。イラストは一度描いてから一晩寝かすというのが鉄則ですが、あえて突っ切ったのがいいと思っています。
情緒にはたらきかける絵を描きたかった
私がアナログに転向したきっかけは一つのコンテスト作品でした。
どうでしょう?デジタルの世の中でこんなにマーカーの塗った後が残ったイラストはあまり見かけませんね。
30代アメリカ人男性の素人の方の作品です。完全アナログです。
コンテストでは入賞しなかった作品ですが、ものすごく緻密に塗られています。線画も定規などしっかり使われているのがわかります。
この時です。私はこの絵を拝見したときにはじめて、こういう絵こそが情緒にはたらきかけるんだと知りました。
あまりに感動したので0.03ETHで購入。
わざわざNFTにしてもらって、です。
(現在持ち主は私になっています)
おわりに
私は日本人で、サブカルに浸かって育ったものですから、どうしても平面的でベタ塗りしてしまう傾向があります。
でも、もうスクールとか通わずに独自路線でやっていこうと思っています。
実は出来上がった時に100点をつけることなんて全くなく「あ〜まだ下手だなー」と思うばかりなのですが、これが見ているうちに味が沁み出てくるのが不思議…
これがアナログ最大の魅力だと思います。
デジタルペイントでも水彩画風や油彩風の表現はできるのですが、「味」アナログにしか出せません。
私はこれの虜になってアナログにシフトしました。
デジタルほどの情報量がまだ描き込めませんが、モチーフがシンプルでもしっかり魅力がでるような絵を描いていきます。
どうぞあたたかくご声援頂けますと嬉しいです。
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