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今週はベトナムの田舎ムーカンチャイがアツい!主役は少数民族モン族

こんにちは、Yukaです🌻

ムーカンチャイはだいぶ冷えてきて、気温も10度前後の日が続いています。

ベトナムは年中暖かい国だというイメージを持ってる方が多く、日本の家族や友人に厚めのアウターを着て過ごしていることを話すと驚かれます。

さて、そんなムーカンチャイですが、村は週末のビッグイベントに向けた準備で激アツです🔥

今回のイベントの主役は、ムーカンチャイに多く暮らす少数民族モン族。

イベントに向けて村全体が盛り上がっているので、現地からちょこっとだけ様子を先取りしてお届けします。


少数民族モン族の伝統文化が国家無形文化遺産に!

モン族が生地を作っているところ

ここベトナム北部のムーカンチャイには、少数民族のモン族(người H'mông)が多く暮らしています。

今年、モン族特有の文化である、伝統楽器「Khèn(ケーン)」の演奏技術と、蜜蝋を使った伝統染色技法「臈纈(ろうけつ)染め」が、ベトナムの国家無形文化遺産としてリスト入りしました

それにちなんで今週末は、モン族の生活や文化をテーマにしたイベントが開催され、伝統楽器Khènの演奏舞台、民族舞踊、民族衣装を紹介するストリートパフォーマンスなどが行われる予定です。

テレビ局や著名人、国内外からの観光客も多く集まるらしく、村中が準備で大忙しです。

モン族の伝統楽器Khènは、”神と人間を繋ぐ”楽器

モン族の村へ訪問した際にKhenの演奏を見せてくれました

6本の竹で作られたこの楽器「Khèn」の音色は、神と人間を繋ぐためのものだと言い伝えられています。

モン族にとってKhènの演奏は、結婚式やお葬式、テト*など、行事には欠かせないもので、「嬉しい」や「悲しい」などの気持ちを表す手段とされているそうです。
(テト:ベトナムの旧正月のお祝い行事)

実際にモン族の村を訪問した際に、演奏を見せてもらいました。

このようにKhènは、トランペットのように息を吹いて音を出し、踊りながら演奏します。

上手に踊りながら綺麗な音色を出せるようになるには、相当な練習が必要だそうです。

Khènの練習風景がすごかった!

毎日会場に集まって練習する村の学生たち

イベントの目玉でもあるKhènの演奏パフォーマンスは、なんと約1,000人もの村人たちによって行われるそうです。

オフィスから会場が近く、Khènを持って練習に向かう村の学生の姿が見えたりマイクの声やBGMの音が聞こえてくるので、見学してきました。

この写真だと分かりにくいですが、よく見ると学生たち全員がKhènを持って整列しています。

真ん中のステージにマイクを持った先生とモン族のおじちゃんたちがいて、音楽に合わせてみんなで動きを練習していました。

上から見ると動きが綺麗に揃っていて、大迫力でした!

毎日朝から晩まで一生懸命練習しているので、本番が楽しみです。

イベントで伝えたい、モン族からのメッセージ

ムーカンチャイの景色やモン族の文化を伝える写真展示ブース

このイベントが開催される背景には、モン族の文化的価値の保存やアイデンティティの確立、そして経済的発展などの目的があります。

ベトナムの山岳地帯で細々と暮らす彼らに対して、かつては良いイメージを持つ人ばかりではなかったそうです。

そんな中、現在も村人たちによって守られて続けているモン族の伝統文化はとても貴重なもので、国にも評価され、多くの人に注目されるようになってきました。

この機会を通して、より多くの人にモン族の文化を知ってもらい、素敵な文化がこれからも守られ続けたら良いなと思います。


Yuka


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