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助成金制度作り〜お金が心配?(18/100)

こんにちは、まえゆかです。
なんとか毎日更新したいなぁと思う今日この頃。

月曜日はリモート勤務なのですが10時間ほどPCに向き合うので、退勤と同時にPCをシャットアウトしちゃいます。
今日は試しにスマホで入力してみましたが、思考のスピードにフリック入力が間に合いません‥(泣)

小5からマイPCを与えられていたので、「思考スピード≒ブライドタッチ入力」に慣れており、PCじゃないと文字入力できない!!!
でも、仕事の後にPC見たくない!!!

そんな葛藤をしながら書いてます。
思い切って、一回の更新を1000文字くらいにしてみようか‥
それよりは3-5日に一回の更新で3000文字くらい書くのがいいのか‥悩ましい。

100日あるので試行錯誤しながら継続できればと思っています。

助成金制度作りについて

前回から、パラサポでの助成金制度作りの裏側について書き始めました。

今回はその続き。

ヒアリングで聞こえてきた競技団体さんの"負担"についてです。

お金を出すのにお金が不安?

東京パラリンピックに向けて、社会全体を盛り上げたいと思っていた私達の組織。
そのためには、パラリンピック競技団体の運営が安定し、発展できる土台を作ることは急務。

でもうかうかしてる時間はありません。

よくわからないから‥とモタモタするわけにも行きません。

とにかく走りながら考えるために、対象となる団体に片っ端からヒアリングをさせていただいた中で見えてなかったものがどんどんと見えてきます。

その懸念の一つが「お金」。

当時はまだ、パラリンピック競技団体にスポンサーが潤沢につく状況ではありませんでした。
私達も競技団体側に資金があるとは考えていませんでした。

財源がないからできないことがたくさんあるという想定で、どんなお金を出したらいいのか? を考えるためのヒアリングです。

でも、そのもうちょい前の段階でつまづきがあることがわかりました。


原則、精算払いの現実

これは、パラリンピック競技団体だからというわけではなく、おそらく小規模のNPO等は同様に感じてる苦しさかもしれません。

助成金というのは、公的な組織にしろ民間組織にしろ、基本的な性質としては、お金は出すけど後払いが原則です。

申請時点で「何に使いたいか」を聞いた上で助成額を決定しますが、その後実際に事業を完了させ、正しい形での報告がなされて初めて振り込まれるものがほとんどです。

報告段階で領収書の紛失があったり、適切な助成表示がなかったら、振込の時に減額されるパターンも大いにあります。

こればっかりは助成金という性質上、仕方ないのかもしれません。

しかし、当時のパラスポーツ団体は任意団体が多く、事務局を担うスタッフもほぼボランティアベース。

スポンサー営業などに人を充てられている団体はごくわずか。
充てられている場合も、多くは強化活動費や大会運営費の補填に使用され、団体として一般会計として潤沢な資金を抱えている団体はほとんどありませんでした。

強化費だけでは年間の強化活動に関する費用を充当しきれず、選手が参加費として支払いながら合宿や遠征を行っていた状況です。
(一部のパラスポーツ団体では現在も、合宿等は選手の自己負担が発生している状況です)

つまり、強化費として国などから支援してもらえる金額分だけ、先に競技団体側でお金を用意しないといけない状況。
でも、事業として収益が上がるものを運営できる体制ではないため、先立つものがないという状況。

事務局を担う方が「遠征のために定期預金を解約した」という話がヒアリングでよく聞かれました。

東京パラリンピックにむけて強化費の増額も行われていたため、年々競技団体側の負担が大きくなっていたようです。

税金が使われるものでもあるので、会計に誤りがあってはいけないもの。
使い込みなんてもってのほか。

だからこそ、精算払いになるのは理解できなくもないですが、年間で数百万、数千万という金額を競技団体のスタッフが持ち出して支えるという構造は、なんとかせねばという状況。

ここにさらにパラサポからの助成金となると、ありがたいけど負担がさらに大きくなるから使えないとのこと。

むむむ‥これは‥課題です。

本来であれば、協賛金を始め、自主事業で自己財源を増やすことが目指されるべきですが、専従者がいない組織にこれを求めるのは酷です。

なんとかせねば、というのが頭にインプットされました。


思い切っての前払い

民間助成団体でもありますし、我々は支援先も明確。

追って書こうと思いますが、パラサポでは共同のシェアオフィスを運営することも予定していたので、思い切って助成金は前払い。

何に助成金を出すかは改めて考えるとして、これ以上、支えているスタッフの負担を増やすべきでならないと考えて、前払いの前提で仕組みづくりをスタート。

もちろん、リスクはあります。
助成出したのに、使われなかったとかね。

税金だと、支払ったのに使われずに戻って来てしまうと、次年度以降の予算が削減されてしまったりするため、担当部署にとっては困ることにもなります。
そのために、お金の戻りがないように年度途中から使用状況を細かくチェックし、あまりそうなら他団体に再交付したりしながら使い切りを目指すところもありますし、年度末に事業を追加したりもされますね。

しかし、我々は民間団体。

年間予算はもちろん定められていますが、1年で使用する額が決められているというよりは、7年間で100億円という考え方なので、交付した助成金が戻ってきても大きな問題にはなりません。

一つだけ想定しうるリスクは、使ったけど助成事業として認められないというケース。

口座にないけど返さなきゃいけないとなったら困りますね。

でも、ぶっちゃ困るのはパラサポじゃなくて助成された競技団体側。
先払いの負担と、ミスして困るリスクと考えたら、先払いの負担軽減でしょう。

極力、助成金の使用方法はシンプルにして、精算のミスが起きないようにも留意した運用を目指し、後は競技団体側にリスクを理解した上で安全にしようしてもらうというスタンスにしました。

ここで競技団体側がちゃんと使えるかと疑ってかかったら先に進めません。

信じる者は救われるの精神で、性善説での仕組みづくりを決めました。

何に支援をするのか

さて、ヒアリングは続きます。

何に対して助成金を出すのか。
これは、私自身の想いもあるし、競技団体側のニーズもあるし、エピソードがたくさんあるのでこれはまた次回以降にしますね。

お楽しみに〜!

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