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パラリンピック団体の共同オフィス(31/100)

こんにちは、まえゆかです。
すっかり間が空いてしまいましたが、ちょこちょことこちらの記事もアップしていこうと思ってます。

意外と反響良かったコレクション

前回は、閑話休題として我が家のパラスポーツグッズコレクションをご紹介しました。

意外にもSNSはいつもより多くいいねがついたり!
やっぱりこれくらいライトな方がいいんだろうな~~と思いつつ、ついつい長くなってしまう。
長くなるから書く時間が取れない…の負のスパイラル。

でも、自分のやってきたことの振り返り的な物でもあるので、長くなっても、堅くなっても、ちょっとずつ更新を重ねたいなと思ってます。

今回は

今回の記事では、パラサポの共同オフィスのことを書こうと思っています。

私がパラサポに入ったのは2015年7月。
入社当時は、現在の日本財団ビルの中ではなく、そこから歩いて数分のところにあるビルの一角に小さなオフィスを構えていました。

メンバーも7.8人と小規模で、オフィスのデスクとコピー機があるだけのこじんまりとした所帯でした。

でも、11月には新しいオフィスのオープン。
設計面については、もう一人の競技団体支援の担当者がメインで進めていましたが、このオフィスがなかったら助成金もそうですし、今後書いていく予定のその他の業務も、あれほどまでにスムーズにはできなかったんじゃないかな…と思います。

開所した時の記者会見の記事がこちら。

改めて記事を読んで思い出しましたが、ゲストに池崎氏がいますね^^
あの、国枝慎吾選手もいて豪華!!

当時はジャニーズ事務所所属だったので写真の掲載はありませんが、この時のゲストはSMAPの5名。
私は、5人にマイクを渡す役目だったのを今でも覚えています。
その後、数回お仕事でご一緒させていただくなんて、入社した時はみじんも思っていなかったです。

テレビの世界の中の人が、目の前にいる!! しかもSMAP!!
初回から最大級の大物芸能人を目にしたからでしょうか。
その後もたくさんのアーティストさんやタレントさんとご一緒させていただきましたが、これ以上の緊張を味わうことはなかったなと思います。

共同オフィスについて

共同オフィスはその名の通り共同オフィスです。

日本財団ビルは、三角形の形をしたビルで、中央部分にエレベーターがあってエントランス(黄土色の部分)。
窓側に沿って、各競技団体のオフィスとなるデスクが置かれたエリア(赤いエリア)、中央寄りの部分がパラサポのオフィス(緑色)、両サイドと三角形の頂点の部分が共用エリアでした。

こんな感じ

絵が下手ですみません…笑

パラサポオフィスの写真を探してみましたが、あんまり撮ってなかった。。
ちょっと本来の意図とは違うのですが、オフィスの通路でボッチャやってる写真は見つかりましたww

終業後のボッチャ

通路を挟んだ左側が競技団体のオフィス。
通路に対して垂直にテーブルが並んでいて、それぞれのブースの間に壁はなく、灰色の板が空間の区切りの目印になっています。

写真の右下にチラッと映っている白いテーブルはパラサポ側のオフィスのテーブルです。
パラサポと競技団体の間には、通路はありますが壁はないのでいつでもコミュニケーションが取れる設計でした。

あと、意外と工夫されている設計の一つが通路幅。

ちょうど車いすユーザーの方が映っているのわかりやすいと思いますが、日本国内のビルは通路幅が狭いことが多く、車いす1台は通れても、車いすユーザー同士がすれ違うことは難しいところが多いんですよね。

競技団体の事前ヒアリングに対応いただいたスタッフの中にも車いすユーザーが多くて、このオフィスで勤務する時に支障が出ないよう、確実にすれ違える通路幅を設定しました。(確か1.8m以上だったかな?)

私が退職する頃には、オフィスを利用される車いすユーザーの方は軽く10名は超えていたと思うので、設計時点から取り組んだオフィス内のバリアフリーは本当に重要だったと思います。

コンセプトとか

私が入社した時に既に共同のオフィスを作るって方向性はある程度固まっていたと思います。
だから、助成金の事前ヒアリングの際にも、実際に使っているオフィスを拝見させていただいて、どんな機能があったらいいか等、いろいろとご意見を伺いました。

当時はオフィスを自宅にしている団体も多かったので、オフィスに入るとしたらどんな機能があると便利かということを中心に聞いていたと思います。

2020年に向けて競技団体のスタッフを雇用することを前提に助成金を組んでいたので、雇用するなら働く場所も当然必要だよね、という話で共同オフィスができあがりました。

競技団体側からの意見では、個室にしてほしいというものもありましたが、1~2人の最少人数で運営する団体も多く、個別になってしまって競技団体同士が競い合う関係性よりは、「そちらの団体ではどうやってるの?」と競技団体同士が連携して協力し合う形の方がいいだろうと考えていました。
だから、コミュニケーションの障壁になるものは極力排除。

移動がしにくいとかももってのほかなので、トイレや通路、デスク周りのユニバーサルデザインにもこだわって。
ミライロさんにコンサルに入ってもらって、様々な視点を入れてもらったと思います。
開所後は、オフィスづくりのバリアフリー観点での視察もかなりの数あったことを記憶しています。

当時は、シェアオフィスが少しずつ増えている中ではありましたが、この規模間でパラリンピックの中央競技団体が集まるのはかなり特殊だったと思いますし、さらにユニバーサルデザインでもこだわり、さらにさらに「カッコいいオフィス」を作ったのも、すごく珍しかったと思います。

カッコいいに込めた意味

これは、上司が進めていたものではありましたが、パラサポオフィスが「カッコいい」ことはすごく意識していたと思います。

写真がないので行ったことある人にしかわかりませんが、オフィスのエントランスにはいると、どとーーーんとどでかい壁画があって。
これは香取慎吾さんが書いてくださったもの。

そこを抜けると競技場のコンコースを抜け出ていくような雰囲気でオフィスフロアが広がります。

まるでオフィスに入っていくスタッフ陣が、これから100m走の決勝に向かうかのような雰囲気。

一般の方が入れる施設ではないのにこだわる意味があるのかって思われるかもしれませんが、すごく重要だったと思っています。

当時はまだ、パラスポーツという言葉も浸透しておらず、一般的には「障害者スポーツ」と言われていて、「障害者」が「障がい者」になったくらいの時代。
まだまだリハビリのような物として捉えている方が多く、福祉的でどうしてもハートフルな印象で、どこか庇護的と言いますか…攻めの印象を持たせるものって少なかったと思います。

パラアスリートの戦う姿を、スポーツとして楽しんでもらうためには、発するメッセージも、働く人の意識も根本から変えていく必要があったと思います。

だからこそ、関係者だけが使うオフィスであってもコンセプトやデザインにとてもこだわっていたんだと思います。


さて、オフィスのバリアフリーとかも関心がありそうなので、写真がほとんどなくてテキストのみだとわかりにくいかしれませんが、次はバリアフリーを中心にまとめようと思います。

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