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会社に眠る魅力を発掘し言語化する。まるで宝探しね

社内情報をどうやって集めるか、なぜ集めるか、集めるとどんな良いことが待っているのか、そんなことを経験を交えて書いておきます!
リモートワークで社員と顔を合わせることも減り、以前より工夫が必要な世の中で、広報や兼務される方の何かヒントになれば幸いです!

早速ですが、広報(PR)はPublic Relationsで、「公共」「関係」つまり、企業と関係するステークホルダーと良い関係性を作っていくための活動です。
認知獲得やあるイメージ作りに向けて広報活動をすると思いますが、手札は何があるのかを把握しておくことで筋の良い情報発信ができます▼

最初に抑える基本情報

広報を開始するときに基本情報は下記です▼
一度覚えたら動かない創立記念日のような情報と、売上・販売数・社員数などの毎月毎年アップデートする情報がありますが、最新の情報を抑え、必要に応じてすぐ社内外にお伝えできる準備が大事です。
(私のお客様がB2Bが多いのでB2B寄りで記載します)

業績情報
・今期前期の経営関連数字、MRR、ARRなど
・上記作対比、コロナ前後対比(よく聞かれるので)

事業関連
・事業内容や活動意義、社会貢献性、今後の展開予定
・日本や海外市場規模や競合、競争環境

会社・人物関連
・設立年月日、サービスローンチ日(β版、正式版)
・創業ストーリー
・社長など主要役員の人物像、生年月日、経歴、趣味など
・社員数(部署比率や年齢構成も)や公表することは少ないが離職率など

商品・サービス関連
・サービスの誕生秘話
・月次導入数や販売数、来店数
・強みや弱み
・導入先・購入者属性(業種業界、エリア、国内外比、年齢など)
競合関連
・自社は業界ランクやシェア、競合の位置付けと特徴
・競合の事業戦略や導入数、売上などの特徴
・買っているところ負けているところや背景、理由
評判関連
・自社商品の評価・評判・口コミ

基本情報以外に大切な情報

サービスPRではなく、コーポレートPRに役立つことが多い細々とした重要な社内情報がありますね!そんなところまで、と思うかもしれませんが私が企業・サービスだけでなく、把握していたことで日経新聞や日経ビジネス、Forbesなどの有名なメディア取材で大きな誌面で取材掲載いただけたときに生きた情報は下記です▼

社員の出身地、居住地、ご年齢、前職や経験職種、入社背景や目的・目標。キャリア観や人生観、得意分野や趣味、ご結婚有無やお子様有無など

メディアさんとの雑談、社内の企画会議で手持ちの情報はいきる!

例えば、ある記者とお話していると

“そういえば、最近日本の資金調達額も大きくなっているなどの背景から、大手企業とベンチャー企業の給与差が以前より縮まっているみたいですね。大手コンサル企業から、ベンチャーの幹部になって1年以上務めている活躍している人を取材したいと思うんだけど、御社にいますか?”

”コロナによりテレワークの普及で、地方に住んでいる人が東京の就職活動をして収入が上がった人いますか?できればエンジニア以外で”

”テレワークにより通勤時間が短縮されたことで、趣味の時間が増えた人が多いと聞きますが、中でも「盆栽」にはまっている20代の人いますか?”

みたいなお話は会話の中で頻繁に出てきます。
もちろんその時知らなくても後日、情報を探して送付することで対応できることもあります。しかしながら、その場で「あっいますよ。ご紹介しましょうか」と言えるととてもスムーズです!
また、多くは大抵「来週取材できる方を探しているので、今日・明日中に教えてほしい」という場合が多いのでやはりインプットできていると良いことがあり、この日経新聞の働き方innovation面一面と電子版に掲載されたのも、このような話から実現したものでした。

このような情報はプロダクト広報(サービス広報)ではなく、コーポレート広報要素が強いので、マーケティング部門からするとさほど有り難くないかもしれません。
「移住しても仕事できる環境」であったり「大手コンサル時代よりもやりがいも対価のバランスがよい」といった働き方の魅力を語ってもらう内容なら、人事の採用にはプラスなのでありがたいはずです。

そして、お金でメディアを買うマーケティングと異なり、広報のメディアプロモートの仕事はアンコントローラブルです。そこにお金をかけない場合多くの労力と時間がかかります。
社員が露出することで、「◯◯という◯◯サービスを提供する株式会社◯◯に努める◯◯さん。・・・・・」という記事が、大手メディアに出ることもとても価値あることだと考えています。

加えて、社員自身が喜んでくれることは多くの広報の喜びであることも多いですし、何より私が広報をしている時の一番幸せを感じる瞬間だったりします!

"実家の母親も喜んでくれており、自分が自宅で仕事していると話している為、会社をくびになったと思い込んでいたようですが(笑)、ちゃんとした会社に勤めていると新聞を見て感じてくれたようです(笑)
本当に貴重な日経紙面に名前が掲載される機会と経験をいただき、ありがとうございました!"

以前社員からメッセージの一部抜粋

上記はメディアプロモートの話ですが、私は最近オウンドメディアこそ蔑ろにできないというか、企業にとって大事だと思っていて、その企画についても同様だと考えています。
冒頭に記載した「勝ち取りたいイメージ」に自由闊達な組織風土があり、さらに採用で優秀な人を採用したいとします。海外に住んでいる、本社に遠いところに住んでいる、介護や育児中など時間的制約がある人も、カバーできる働き方があるならば、そういったMVVに合致する社員の露出で「多様性」を表現できますね。

例えば、

  • 介護をしている方

  • 外国籍の方

  • 育児をしている方

  • U20社員

  • 大学院に通いながら務めている方  など

手元にこれらの情報があればすぐご本人に相談してアサインできますが、そもそも分かっていないと企画を立てるのに時間がかかってしまいます。なので、効率的に仕事を進めるためには情報が大事なのです。

社内情報の集め方の工夫

・各部門の会議にお邪魔する
・ビジネスチャットを使っているなら各部門のチャンネルにお邪魔する
・社内情報に通じている方に協力を仰ぐ
・定期的に、このような観点で情報を求めていますと投げかける
・各部門1名、広報に協力的な方と定期的なMTGを組む

(プロダクト広報をする場合は、営業・CS・テック、コーポレート広報の場合は人事がおすすめ。B2Cの場合はデザイナーや開発者、MD、販促責任者など)
・情報提供に協力してくれる方のメリットもしっかり考える
(そういうの無しで協力してくれる方もたくさんいます。でも、その上司に協力いただいていることを伝えたり、全社会議で名前を上げてお礼をしたり、嬉しくない人もいますが、好きであれば有名紙に出る機会を作ったり…など)
・協力してもらいっぱなしにせず、丁寧にお礼を伝える
・テーマ毎のGoogleフォームやスプレッドシートを立ち上げて、代表など影響力の強い人から入力してもらえるよう代わりに発信してもらう
・各チーム長からメンバーに情報提供の積極的協力指示を出してもらう

以上、情報が広報活動にいかに大切かと集め方の工夫について書きました!
もし何かお役に立っていれば幸いなのと、スキしてもらえると励みになります♡

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