Yuta Kanehara

プロダクトマネジメント関連の記事が中心ですが、ゆるいものも書いていきたいです。 Twi…

Yuta Kanehara

プロダクトマネジメント関連の記事が中心ですが、ゆるいものも書いていきたいです。 Twitter:https://twitter.com/yukagil

最近の記事

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あえて非IT系の大企業でデュアルトラックアジャイルを採用した理由とその現在地

これはプロダクトマネージャー Advent Calendar 2023 13日目の記事です。 私の所属するMutureは2022年4月に丸井グループとGoodpatchが立ち上げたジョイントベンチャーであり、現在は主に丸井グループに対するDX支援として組織デザインから事業支援まで幅広い支援を行っています。 今回は、丸井グループのプロダクトグロース支援プロジェクトを題材に、アジャイル導入をどのように進めていったのかについて紹介をしていきます。 丸井グループについて丸井グル

    • プロダクトマネージャーがRSGTに初参戦してみたら、とっても楽しかったという話

      参加のきっかけイベント自体はずっと前から知っていたものの、あくまでIT企業でプロダクトマネージャーとして活動をしており、スクラムマスターロールを担うことはなかったため、正直少し距離のあるイベントだなと感じていた。 ですが、昨年頭にMutureへ転職し、丸井グループに対するDX支援をするようになってから「アジャイル」への関わりが深くなっていきます。 新卒からアジャイルを当たり前とする環境で育ってきた自分にとっては、「アジャイル」という領域自体にいまいちピンときていなかった

      • 削ってよかった暮らしのモノ 2023

        プロダクトマネージャーの性なのかなんなのか、使われない機能は削りたいですし、削られた状態には一種の美学があるとも思います。 これは日常生活においても同じで、ユースケースをより鮮明に理解しているからこそ、よりこれに合致したモノを選択したい欲求があります。 そこで今回は「買ってよかったモノ」ではなく「削ってよかったモノ」というテーマで今年を振り返ることにしました。 なお、記載しているものは全て2022年に購入し、2023年を通じて利用した上で十分であると検証したモノのみとし

        • "問題"とか"課題"とか"アイデア"とか"インサイト"とかややこしいので関係性を整理したい

          これはなに?問題、課題、イシュー、原因、ニーズ、インサイト、アイデア、仮説….. 日本語の奥ゆかしさ、日本語と英語における互換性のなさ、などに起因して、よくよく考えると意味は違うが日常生活においてそこまで意識して喋っていないよ!という言葉はとても多いと思います。 ビジネスシーンにおいてはなるべくハイコンテクストな表現を避け、明確で具体的な言葉選びが求められるわけですが、いざ定義をしようにも などのように翻弄されつづける経験はありませんか? 今回はそのような課題に対し

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        あえて非IT系の大企業でデュアルトラックアジャイルを採用した理由とその現在地

          ChatGPTではじめる、実践OOUI

          今回は、仮想の管理画面をOOUI(Object-Oriented User Interface)を用いて設計していくというプロセスを、ChatGPTの助けを借りてやってみたという記事です。 OOUIを実践するためには、オブジェクトの関係性を整理するためにモデリングが不可欠です。しかし、この作業はエンジニアリング的な思考に近いもので、OOUIを実際に検討する人にとっては馴染みにくいものかもしれません。 そこで、ChatGPTによる自然言語ベースのモデリングを行うことで、この

          ChatGPTではじめる、実践OOUI

          JIRA Product Discovery触ってみたメモ

          JIRA Product DiscoveryについてAtlassianによるプロダクトマネジメントを実行するにあたって、合理的な意思決定を支援してくれるツールです。 こういったツール自体は特段新しいものではなく、海外だとproductboard、国内だとflyleが有名どころなのではないでしょうか。 公式サイト及び動画が結局は概要として一番まとまっているのですが、もう少し実際の使用感を知りたかったので自分用に簡単にまとめてみました。 まず、Product Discover

          JIRA Product Discovery触ってみたメモ

          VDSLマンションで回線速度を4.6xした話

          VDSLマンションということで速度面などはもともと諦めていたものの、打ち手がないわけではないことを知り、実際に大幅に改善できましたという回顧録です。 なお、ネットワークの話に特別詳しいとかではなく、あくまで自分が意思決定をするにあたって調べたことをまとめたものになります。あしからず。 最初にサマリです。あとは日記みたいなものなのでかいつまんでどうぞ。 ことのはじまり 「中古を買ってリノベーション」ということに興味があったこともあり、今は実際にリノベーションを行った中古

          VDSLマンションで回線速度を4.6xした話

          死なないための、プロダクトマネジメント

          プロダクトマネージャー Advent Calendar 2022 ならびに、 Showcase Gig Advent Calendar 2022 17日目の記事です。 今回は、「スタートアップ、冬の時代」などと言われて早半年ほどになりますが、プロダクトマネジメントにおいてこの状況をどう捉え、変えていくべきなのかについて、ここ半年近くで考え取り組んできたことについて振り返る記事です。 スタートアップ、冬の時代の到来だいぶ出過ぎたタイトルをつけてしまったなと思いつつ、タイトル

          死なないための、プロダクトマネジメント

          要求管理と優先度づけの世界

          Showcase Gig Advent Calendar 2022 7日目の記事です。 今回は、以下のnoteで触れられている「VOCや社内要望管理プロセスを精緻化し、強いプロダクトフィードバックを返せるようにしたい!」というお話を受けて作成した社内資料を、ほぼそのまま公開してみる試みです。 (口頭補足した部分や、内部事情に関する部分は、加筆修正しています。) 社内でこんな感じの話をしているんだな〜とか、こういう風に連携しているんだなぁ〜とか、そういった空気感もあわせて感

          要求管理と優先度づけの世界

          その要求に至る意思決定を伝えるために、PRDR(=Product Requirements Decision Records)をはじめた

          プロダクトマネージャーという仕事をしていると、プロダクトに対して大小様々な意思決定を行うことになります。 この意思決定の内容は「プロダクト要求」としてPRDなどの形で1つにまとめていくことになり、プロダクトマネージャーはこれに心血を注ぐことになります。 ですが、このドキュメントは(PMとして)力作であればあるほど、 レビューコストが非常に高くなり、枝葉末節の議論に留まるか、一方的な共有会として終わってしまう → マイナスは防げても、10xを目指すための議論ができない🥲

          その要求に至る意思決定を伝えるために、PRDR(=Product Requirements Decision Records)をはじめた

          プロダクトマネージャーはWhy, Whatの責任を持つが、Howはどうだろう

          プロダクトマネージャーの仕事を端的に表す表現として、 プロダクトマネージャーは Why(なぜ作るのか), What(なにを作るのか)に責任を持つ という表現を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 一方で、この表現に尾ひれがつく形で、 Howについてはプロダクトマネージャーは関係しない Howはエンジニアに責任がある Howは設計/実装であり、仕様はプロダクトマネージャーが定めるべき など、主観的ではありつつも、こういったニュアンスの表現を見かけることが

          プロダクトマネージャーはWhy, Whatの責任を持つが、Howはどうだろう

          BtoBtoC SaaSで三方良しを叶えるための勘所

          この記事は、プロダクトマネージャー Advent Calendar 2021 12日目の投稿です。 こんばんは、@yukagilです。 Showcase Gigという会社で、O:der Platformというモバイルオーダー関連のプロダクト及びプラットフォームのプロダクトマネージャーをしております。 プロダクトや会社の紹介については、以下の記事をご覧いただければと思います。 O:der Platformというプロダクトは、BtoBtoC SaaSに類するモデルに当たるの

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          NEWSというテーマからインタビューアプリというアイデアが生まれるまで[SPAJAM2019東京A予選]

          先日、SPAJAM2019東京A予選に「おやすみ」というチームで参加してきて、ありがたいことに最優秀賞をいただくことができました。 この東京A予選のテーマである「NEWS」に対して、 僕らが作ったのはInterQというインタビューアプリです。 このアプリ通じて、どういった価値を届けたかったのかについては、以下の動画がすべてを物語っていると思います。ぜひ見てください! さて、このnoteでは「NEWS」というテーマをどのようにして捉え、どのようなプロセスを経て「インタビュ

          NEWSというテーマからインタビューアプリというアイデアが生まれるまで[SPAJAM2019東京A予選]