見出し画像

全国から人が集まるブラジル最大の教会Nossa senhora APARECIDA*アパレッシーダ*

サンパウロの愉快米です。毎年10月12日はノッサ セニョーラ アパレッシーダの日でもあり、ブラジルの子供の日でもあります。

ノッサ(私たちの)セニョーラ(女性の敬称)アパレッシーダ=私たちのアパレッシーダ様(=聖母マリア様)という意味ですが、サンパウロから東へ約180Km、車で約2時間40分のところにあるブラジルで一番大きな教会に祭られている神様です。

毎年この日には、ブラジル中の信仰者がバスや車で小さなアパレシーダの町へと集まります。サンパウロから徒歩でアパレッシーダを目指すグループも多く存在します。

▼目次
・アパレッシーダの聖母像は川で見つけた首無しの銅像だった
・信者でなくても一見の価値ある大聖堂
・旧礼拝堂に続く長い長い歩道橋
・名物「でかいアイスクリーム」
・他にもある見所いろいろ

アパレッシーダの聖母像は川で見つけた首無しの銅像だった

1717年のこと。とある偉い人が現在のアパレッシーダの町を訪れることになり、その一行をもてなすために3人の漁師が川に入ったのですが、魚は全然獲れません。そのうち網に首の無い銅像がかかりました。その後頭も見つかり、胴体と頭をくっつけた聖母像を祭ると、船に乗り切らない程大量の魚が獲れました。

漁師が持ち帰って祭った聖母像に、祈りを捧げた家族や近所の人達の間で、聖母像の奇跡は広がっていきました。その後も信者の数は増え続け、1745年椰子の丘に礼拝堂が建てられ、町は大きく栄えました。

1888年に現在の場所に建設された旧教会は、11年掛けて修復され、2015年に現在の姿に生まれ変わりました。今も、マリア様に「祈りを捧げに」「お礼に」「その姿をひと目見に」全国からアパレッシーダを訪れる人は年間900万人を超えるそうです。

信者でなくても一見の価値ある大聖堂

総建物面積1万8千平方メートル、3万2千人収容するという「アパレッシーダ大聖堂」は、バチカンの聖ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさだそうです。

教会内の装飾、ステンドグラス、礼拝の様子など、カトリックの信者でなくても、興味深い大聖堂。金ぴかの額に納められている聖母マリア像も、一目見るだけでその奇跡にあやかれそうです。

体の悪い部分を模った蝋の模型を奉納して、治療をお願いする風習があり、耳、口、腕、内臓の各器官まで様々な体の部位の模型が売られています。その効果は定かではありませんが、お礼参りの人の数を見ると、試してみる価値はあるかもしれません。

旧礼拝堂に続く長い長い歩道橋

大聖堂のある敷地内から、最初に建てられた礼拝堂のある椰子の丘へと続く長い歩道橋があります。高い丘へと続く歩道橋からは町が見渡せます。

礼拝堂は開放されていて、中に入ることが出来ます。こちらにも聖母マリア像が祭られていますが、大聖堂と礼拝堂どちらが最初の銅像なのでしょうか。原物のマリア様は、その首と胴体に切れ目があるはずなので確認してみてみてください。

ブラジル全土から人が集まるアパレッシーダ、礼拝堂の周りには様々なお店が並んでいます。釣具や馬用品、玩具、お土産まで、アパレッシーダに関係のある物も無い物も揃っています。ブラジル土産を探すのにいいかもしれません。

ちなみに、昼食を摂るなら大聖堂の敷地内にあるフードコートより礼拝堂周辺にあるレストランの方がおすすめです。

名物「でかいアイスクリーム」

なぜかは分かりませんが、大聖堂の敷地内やその周辺で大きな棒アイスを売っています。ブラジルで売っている普通サイズの3倍くらいでしょうか。

ココナッツやとうもろこし、練乳などブラジルらしい味が揃っています。個人的に、アパレッシーダに来たら食べたい一品。見かけたら1本どうぞ!

他にもある見所いろいろ

・敷地内には、キリストに関係する銅像があちこちに設置されている小高い丘があります。緑が綺麗に整備されている静かな場所なので、一息つくのに丁度いいかもしれません。

・大聖堂から屋根付の通路で繋がっているフードコート兼お土産屋さんがあります。とても広くて、沢山のお店が入っています。宗教グッズから全く関係ないものまで様々なものがあるので、ブラジルのお土産探しにもぴったりです。フードコートはあまりおすすめしませんが、小休憩にはいいですね。

・大聖堂のすぐそばにロープウェー乗り場があります。反対側の高い丘の上に上がり、大聖堂や町を見渡すことが出来ます。

・大聖堂から町を見渡すと、下のほうに沢山の屋台が連なっているのが見えます。いわゆるフェイラですが、とても規模が大きくて面白そうな反面、旅行者が多く、人混みに紛れる屋台は安全とはいえないので、行くなら用心して行ってください。

アパレッシーダといえば、様々な言葉が書いてあるカラフルなリボンが有名で、信仰深い人はリボンに願掛けをして手首や足首に巻きつけています。願掛け以外にお守りの意味もあり、家の玄関や大事なもの、かばん、鍵などにくくり付けている人もいます。

サンパウロが忘れられない場所になる。
現地プライベートツアー開催中

サンパウロ市内から、日帰りで行ける所まで、
サンパウロで忘れられない思い出作りのお手伝いをします。

アパレッシーダ1日ツアー(値段は要相談)

気軽にお問い合わせください。

いいね、フォローは励みになりますので、宜しくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?