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他人のプライバシーに土足で踏み込んでくる人の心理


他人のプライバシーに
土足で踏み込んでくる人がいる。

もともとわたしは秘密のハードルが低い方なので、たいていの事は聞かれたら素直に答えるが、

そんな私でも「そこまで聞く?」とドン引きしてしまう位ズカズカと踏み込んで聞いてくる人がいる。

それを聞いてどうするの?

私は子持ち主婦なので、ママ界隈での過去の話。

ママ同士の会話になるとおのずと自分主体の話ではなく、子供だったり旦那だったりの話題になりがちだ。

特に子供が幼稚園くらいまでの年齢だと、子供を遊ばせるのに、子供だけと言うわけにいかず、必然的にママ同士で立ち話をすることになる。


育児方針や考え方が似ているママさんとは、気があって、子供抜きでも仲良くなり、関係が続くし、いくら話していても飽きないのだが、

複数人で話していると、別に全員と気が合うわけもなく、

共通項が「結婚している」と「子供がいる」しかないので、
おのずと主語は「私」ではなく、「うち(旦那&子ども)」になる。


その中で、ときどき、他人のプライバシーに土足で踏み込んでくる系の人が見受けられる。 

受験の結果や他人の家の旦那さんの職業、家の場所や広さ、果ては勤務先や年収まで探偵みたいなリサーチを入れる人もいる。

子供つながりの関係なのだから、子供の話については別に良いと思うのだが、

旦那の職業については、あなたに何の関係があるのだろう?と思ってしまう。

想像するに、職業を聞けば、おのずとなんとなくその家の暮らしぶりがわかると言えばわかるし、ブルーカラーかホワイトカラーかとか、その辺でまず当たりをつけて、さらに住んでいる場所や地域で値踏みでもするのだろう。もし聞けそうなら、「お勤め先は?」まで聞いちゃうのがすごいところだ。

そして多分、別のグループの集まりで、その情報をオカズに、あれこれ想像を膨らませて、おしゃべりに花を咲かせるんだと思う。

私だって、まぁそういう会話の場にいることもあるし、他人の噂話だってする。なんてったって私は、別に高貴な人間でもなく、普通のおばちゃんだ。

そういった女同士の会話の中で、人づてで噂が回ってくる事は割とよくある話だが、私がとんでもなくドン引きしてしまうのは、やはり、その本人に実際に直撃取材をして、情報を取りに行っちゃった人だ。

しかも枝葉末節、とんでもなく細かいところまで聞きこんでいて、その詳しさがもはや探偵レベルなのだ。

なんというか、よくもそこまで他人の家のプライベートにズケズケと突っ込んで聞いて情報収集したね、と呆れてしまう。


「受験どうだった?」の衝撃

わたし自身も、子供の中学受験が終わった際に、ズカズカ土足型の人にやられた。

しばらく音信不通だったのに、
いきなりLINEが来て

「受験結果どうだった?」とか

久しぶりにばったり会ったその場で
開口一番

「受験どうだった?」とか、

直球ストレートにもほどがあると言う感じだ。

いきなり駆け寄ってきた誰かに、
泥団子をぶつけられたような気分になる。


うちは中学受験といえど、そこまで気合が入っておらず、高校受験では受験の得点だけではなく、普段の提出物や授業態度、積極性などが求められ、我が子はかなり不利だろう、と思ったから中学受験に舵を切った。地域的にも選択肢があったし、高校受験回避、いわば「逃げの中学受験」だった。

勉強も塾に丸投げ、塾の先生のリードのおかげで結果も、一応希望していたところに合格したので、聞かれても気分は良くないけれど普通に返答した。

これがもし、受験に気合が入りまくっていて、二人羽織状態で子どもの勉強を見ていて、その念願の志望校に合格できなかった場合だったら、聞かれた本人はとてつもなく嫌な気分だろう。

しかも、聞いた側も、もし残念だったと言う結果を聞いたらなんて声をかけるつもりなのだろうか。

「残念だったわねー」で済まされないと思うのだが。

私だったらその相手をぶん殴りたくなると思う。


そういう私だって、あの子はどこの学校に行ったのかなあなんて思うことがある。

けれど、ストレートには聞かないし、聞けない。

やはり悪い結果だったときに嫌な気分だろうし、良い結果ならあちらも話したそうな雰囲気を出すので、こちらからは話を振らない。

仲良い友達や、受験の話を普段からしていた人とは結果の話をするが、基本はどちらかが言い出さない限り、触れないのがマナーだろう。

まぁ、たいして仲良くもないのに遠回しに探ってくる人も、なんだかなぁとは思うが、直球ストレートで聞いてくる方がやっぱり失礼だなと思う。


土足でズカズカ系の人は、全く人の気持ちを考えられないのか、自分に触れられたくないプライバシーは一切ないのかどちらなのだろう。

他人の話はズケズケ土足で踏み込むのに、自分のことはひた隠し、という人も稀にいるが、それこそ最悪なパターンだ。

こういう人とは、そもそも深い付き合いはしないので、大きな被害にはあっていないからかもしれないが、あまりの無神経さに、怒りを通り越して、世の中にはいろんな人がいるんだなぁと呆れ半分、感心してしまう感じだ。

「わたし」の話をしよう

息子も中学生になり、そういった「ママ」というだけの人達とお付き合いする事はほとんどなくなり、「ママ友」と言う冠をつけるような相手もほとんどいない。

親同士が気があって、付き合いのある人はいるが、その人たちと話しているといつもとっても楽しいし、子ども同士の近況を話したりもするが、自分の趣味や仕事の話もする。

子供べったりの時期は過ぎたのだ。

振り返ってみれば、子どもにべったりと言うのはかなり疲れるし、自分を二の次にして子供の世話をしてきたわけだから、自分の趣味どころではない。おのずと子供や旦那の話がメインになるのもわからなくもない。

そんな自分になんとなく虚しさを覚えて、それが子供や旦那のを使ったマウンティングだったり、自分以外のところの噂話に興じてしまう原因の1つでもあるかもしれない。


しかし、子どもべったりの時期が過ぎようが何をしようが、他人の噂話をオカズに生きている人は、自分の人生を生きていないのだろう。

いつまでも他人と比較してばかりの人生は、あんまり楽しくはないと思うが、楽しいと思う人もいるのだろうから、勝手にやっていれば良い。


私は趣味が多いので、子供や旦那の話以外にも、自分の話もしたいし、そりゃあ金持ちやら何やら憧れることはあれど、他人の家の暮らしぶりを気にしている暇があったら、自分の人生を豊かにするために時間を使いたいと思う。

わたしは今年48歳、人生100年と長く見積もっても折り返し。

たぶんそこまで長生きしないだろうから、折り返し地点は過ぎている。

ただでさえ自分に使える時間は限られているのだから、自由な時間はなるべく自分のために使おうと心がけている。
 
今の積み重ねが自分の人生だ。

自分の心を豊かにできるような生き方をしたいなと思う。
 

今日もお読みいただきありがとうございました!

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