チャンスなのかもしれない。学校にスマホ持ち込みは。

学校でスマホ持ち込みOKになるかもというニュース。反対する人も多いのだけど、私はこれ、小さな失敗を経験するとっても良いチャンスだと思う。

これ、朝日新聞の記事ね。

柴山昌彦文部科学相は19日の会見で、携帯電話やスマートフォンについて「小中学校は持ち込みを原則禁止」「高校は校内での使用を禁止」という指針を見直す方針を明らかにした。大阪府が18日に公表した、災害時の対応などを考慮して持ち込みを認める案についての考えを聞かれ、答えた。文科省は教職員や保護者の意見を聴き、来年度中にも新たな指針をつくる。

さて、大騒ぎ。

先日、私が担当する中学校の運営連絡会に参加。その時もこの話題になった。先生方の発言をかいつまんでいうと「事務作業が増えるから大変」

出席者のほとんどがそれに同意する中、私だけが「やってみたらいいですね。大変なら助けますよ。みんなでスマホのこと考える時期に来たのかも」と発言した。シーーーーン(笑)

盗難の危険性、授業中の使用ルールの制定と徹底、通学路での事故の可能性、SNSへの問題投稿などなど、ちょっと考えただけでも、考えなくちゃいけないことが、うわーーーーーっと出てくる。

じゃあ、やっぱやめておくかね? うん、失敗したら大変だしね。
いやいや、私はここでやめたら、 たくさんのチャンスも逃す気がする。

・紛失してしまい、貴重品の扱いを徹底的に見直すチャンス
・親のお金で買ったものをなくした時に、謝罪、償う方法を学ぶチャンス(相手が親なのは良い練習台だ)
・授業中の使用に関するルールを、学校と一緒に作るチャンス
・歩きスマホについて、どれだけ危険か考えるチャンス
・登下校の電車内で、ゲームをするのか、単語を覚えるのか、自分に問うチャンス
・SNSに流れた画像や動画について、実践で痛い目に遭うチャンスと、そういうことをしたらどうなるか、身をもって経験するチャンス

もっといっぱいあるが、そもそも私たち大人は、それらをどこで経験した?

私は、大切なものをなくしてしまった時に、管理方法を学んだし、人を傷つけてしまった場合の謝罪の仕方も学んだ。問題が起きた時に友達同士で泣きながら話し合ったし、生徒会で先生とルールを決めたこともある。時には心を鬼にして友達のほおを殴ったこともあるし、ハグで水に流したこともある。そして、それらが一生かけても上手くいかないってことを知っているし、取り返しの付かないことをしたら、後悔の念は一生、死ぬまで、つきまとうことを知っている。

すべて対人関係で学んだ。そしてそれらはほとんど学校や家庭や地域という、ある意味、猶予的な、安全な場所で体験した。もちろん大人になって知ったこともあるけれど、その基本は高校生までで経験したことでできている。

ぼくら、失敗をしたことがないから、『失敗』というものに対して見えない恐怖があるんです

昨日、子どもの権利について講演会を聞いたのだけど、登壇された安部芳絵先生が出会った生徒の言葉だそう。こんなんでは、主体的になんかなれやしない。

危ないからという理由で、子どもから遠ざけたものたち。その結果、子どもたちはどうなった?

例えば近くに公園がある人、公園の看板を見てみて。

・ボール遊び禁止
・大声禁止
・自転車乗り入れ禁止
・犬の散歩禁止
・ベンチでの飲食禁止
・喫煙禁止
・花火禁止
・楽器やダンスの練習禁止

子どもの声を聞かずに大人が決めたルール。失敗というより、責任のなすり付け合いを予め避けたルールかな。このルールの下、子どもたちはジャングルジムに座り、ゲームをする。静かだ。怪我もしないしね。けんかすら起きない。安全だ。え、安全か???

さて、スマホ。たかがスマホだけど、学校でOKとなると問題が噴出するだろう。これはもう、学校だけでなんとかするのは無理だ。

それならそうと、家庭でも「躾け」に関わる小言が増えるかもしれない。でもその延長上にあるのは、「子どもをしっかりした大人に育てる」親の義務と夢だ。少しぐらいの苦労は受け入れなくちゃいけないし、何よりあなたの子どもだ。確かに大変。働いている人はなおさら。障害を持っている人もそ大変よね。社会も変わっていかなくちゃいけないよね。でもどっちが先に変わるかではなく、気づいた人、悟った人が、出来るところからしたらいいと思う。

学校では事務手続きも増えるだろう。もうそろそろ外注してもいいかもね。教育委員会で予算が通れば。てか、本気で通してもらえば?

地域では何ができるだろう……。お手伝いをしたいおせっかいなおじさんおばさんが手ぐすね引いて待っているよ。

子ども自身も考えなくちゃね。安心安全な場所で、親に買ってもらったスマホ。どう使う? ルール作りを学校だけに任せちゃだめだ。何しろ使うのは君たちなんだから。そして機種代も通信費もキミが払うんじゃないよね。徹底的に考えよう!

初めてのこと、失敗もたくさんあるだろう。でも、失敗からは成功からよりも、もっとしんどくてつらくて素晴らしいものが学べる。小さい失敗をたくさんして、突然死ぬような失敗を避ける方法を学ぼう。

これはチャンスだ。おばちゃんも協力するよ、先生!

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YukaMatsushima

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