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ときどき短歌 ①

三宮ごときでめげてどうすんだ通勤ラッシュは春の入り口

両方の耳をふるわす音の列あのときは右側だけだったのに

パンを食む車内はいつも旅のなか今日はさらなるみちの向こうへ

マフラーとトレンチコートの混ざる冬マーブル模様のチョコが食べたい

異例とか暖冬だとか聞きあきた最初で最後の如月いとし

胃ではなく口の欲望に負け続けこんなにまるいよ今日のわたしも

君越しに恐竜映画をみています ゆらめくこげちゃの美しいこと

息燃ゆる真空パックの夜のさき大口あけてるあみあみの場所

くるってるアイデンティティーを抱きしめて今日もあなたの生き血をねだる

しあわせか?くちづけそう問う君の背に突き立てて刻む「私を愛せ」

愛の向くその矛先を誤りて昨日を生きてる息をひそめて

ほとばしる言葉は愛の裏返し?そうじゃないなら今すぐぶって

きみけものわたしもけもので芳しい果てを求めたくまの子ごっこ

さいきん短歌もはじめました。
比喩と言葉選びが上手になりたいなと思っています。


#短歌

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