トヨタ自動車vsデンソー 第2戦

今回は10月25日に行われたトヨタ自動車対デンソーの試合を振り返りながらいくつかのプレーをピックアップしていきます。

Tip Off

まず、ボックススコアに目を通してみるとトヨタのスタメン選手は揃って2桁得点をあげていてバランスよく攻めれたのかなという印象に対し、デンソーはターンオーバーが多かった様子。試合を見ていてもトヨタのディフェンスいいな、しっかりミスを誘ってるなと感じました。ターンオーバーをとにかく減らすっていうざっくりな目標でも勝敗は左右されるって思ってます個人的に。

はい行きますよ! 1ピリ残り5分41秒でエブリン選手と三好選手のディフェンスがスイッチしてミスマッチの状況が発生します。エブリン選手がそこのミスマッチを利用して攻めようとする指示やタイミングはバッチリなんだけど最後もったいなかったなぁ!ここはもうチャンスでしかないのでゆっくり落ち着いてプレーして大丈夫かと思います。ゆっくりと言っても「ダブルチームで潰しに来るかもしれない。さてどこから来るか。」ということを頭に入れておけばの話です。瞬時に判断が必要な時こそ「かもしれない」を頭に入れておきましょう!・・・何事もね。

ただ、スペーシングやタイミング、しっかり指示を出しているところは良いと思うので、スイッチされた後の動きやタイミングががわからないという人は是非参考にしてみて下さい。

無慈悲ブロック

1ピリ残り1分2秒でのデンソー高田選手のブロック。お見事です。でもこれみて欲しいんだけど、一対一めちゃめちゃ頑張って最後にブロック!バチコーンッ!ではないのわかります?多分ね、多分、あってると思うんだけど、高田選手がフェイクに一瞬引っかかるじゃないですか、その時の高田選手の頭の中は「しまった!引っかかった!頑張ってついていかなくちゃ!」じゃなくて「あちゃ、飛んでしもたわ、ブロックしたろ。」くらいだと思うんです。ごめんねまきちゃん、でもそうでしょ?笑 これは高田選手がそういう性格で、って話ではなくて、センターには是非習得して貰いたい技の一つです。

今回はフェイクでズレが生じたケースでしたが、わざと「リングまでご自由にどうぞ〜^^」ってしておいてからのバチコーンッ!を是非。もうね、ステップとタイミングだけを確実に読んでください。あとは狙いを定めて思いっきり。渡嘉敷選手なんか本当お上手。「そこまでしなくても・・・」と仲間の私が思ってしまうほどの無慈悲ブロックするのよね。笑 (褒め言葉)

これは特に脚力がなくてスイッチした後ガードにつく自信がないよ、なんてセンターにはもってこいです。もちろん、誰にでもついていける脚力と自信は必要不可欠で努力し続けてくれないと困っちゃうんですが、まずは応急処置、という感じで。私も、中学生で脚力体力共にゼロ、ザルディフェンス?ザルがあるだけよくない?だった頃に高校の練習参加した時、当時高校の顧問だった下坂先生に「ユカにブロック教えておいて」と言われた偉大なる先輩方がそれはそれは丁寧に教えてくれたのは忘れません。

追記、2ピリ終了間際の高田選手のブロックも無慈悲ブロック。待ち構えタイプ。

見事なチームディフェンス

40分通して綺麗な良いディフェンスしてるなぁという印象のトヨタですが、その中でも2ピリ残り5分のチームディフェンスを見てください。情報量ありすぎて正直書くの嫌なんだけど、伝わるように頑張ってみます。

まず、三好選手と長岡選手がスイッチして高田選手がミスマッチになるところをエブリン選手がローテーションしてカバー。三好選手は安間選手からマークマンを貰います。本川選手のカットに対してもエブリン選手がカバーして高田選手に長岡選手をつかせます。その後、安間選手が一瞬センターにつく場面があるけれど、それに気がついたエブリン選手。ラッキーなことに自分のマークマンが外に行ったので、そちらを安間選手にお願いして自分がセンターにつき事無きを得ます。デンソーは最終的にスペースが空いたからリングにアタックするけれど、これは既に後手。トヨタのディフェンスが完璧でした。練習の成果や各選手がちゃんと考えて動いてるのがわかるので何回見ても気持ちの良いディフェンスで、私はこういうの見るのが大好きです。

この試合の注目選手

この試合見て一番印象に残った安間選手のプレーを振り返ります。

1ピリ残り3分44秒スローインからと、残り3分の安間選手のアタックが非常に良い。1本目のアタックはディフェンスを引きつけてパス、すぐ後の2本目は自らリングへ。連続してるところもポイントかと思います。ディフェンスも迷う迷う。そんでもってこれ、ディフェンス見て使い分けてるってだけの話じゃなくて、ちゃんと「ペイントエリア内に入ってきてる」っていうのが最大のポイントではないかと思います。(なんか前もこんなようなこと書いた気もするけど、気にしないで。)私はセンターポジションだったから、こうやって突破してくる選手を最後待ち構えてることが多かったです。そこでやっぱり怖いのはペイントエリアまで侵入してくる選手。まず、単純に自分の仕事が増える。それは別に良いしセンターの面白いとこなんだけど、ここでの判断が本当に難しい。何が難しいってそりゃもう、あれやこれやたくさん。(必要あったら書きます。笑)かつて私も、1試合目にかなりそれで攻められて2試合目の同じ状況では突破してきた選手の目の動きをただただ読んで判断するということもありました。集中しすぎて、そこはスローモーションで見えてたなぁ・・・。

私たちも日頃の練習から「ペイントエリア内までアタックして」と言われ続けていたし、選手それぞれが意識していました。(逆にディフェンスはペイントエリアを踏ませるな!と厳しく言われていたのでもう練習が発狂レベル。今だから笑える。)なので、今現在バスケやてるよーって人は練習中からそこを意識してみてください。全体の動きがかなりよくなると思います。たぶん。


3ピリ残り7分22秒、ボールを受けてから引っ張ることによって良いスペースが作れています。状況を把握する前にワンドリでパスしてしまったり無闇にアタックするのではなく、しっかりと状況判断できててセンターもやりやすそう。このプレーを見て、一緒にやってみたい!使われたい!と思いました。


そして最後に4ピリ残り8分2秒、長岡選手とのスクリーンプレー。これもちゃんとスペース作って判断できてる。本当にいい動き、賢い動きをするなぁ、という印象。一緒にやってみたいって言ったけど、逆いうと安間選手のディフェンスはしたくないな・・・。このプレー、スクリーン使う前にピョンと両足動いてるのはスルーしておきますね!!!!!!笑

最後に・・・

早いね、あっという間にリーグ前半戦が終わってしまいました。開幕すら危ぶまれているところからスタートし、新型コロナという未知のウイルスとともに戦ってきた選手、スタッフ、会場スタッフ、そしてファンの皆様、まずはひと段落。お疲れ様でした。無事に前半戦終了できたこと、私も嬉しく思います!

試合がない期間もちょいちょいリクエスト募って前半戦振り返っていきたいと思います。あとは既にリクエストいただいてる各選手にフォーカスした内容も考えております。あとはそうだな、私のLINE経由であの選手にこんな事を質問してみたい!だとか、もうアイディアは無限で皆様の心にあると思うので、どしどしとリクエストくださいね!

リーグは一旦お休みで次は皇后杯!現時点での日本一が決まります!今からワクワクしちゃうね。会場にいきたいなぁ・・・・。

それではまた次回の更新をお楽しみに!!今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

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