酔っ払った親父 4日目

いつも、厳かな親父が、出張先から酔っ払って帰ってきた。

帰ってきた途端、母の手を掴んで泣き出した。こんな父を見るのは初めてだった。一番辛い思いをして、吐き出さずにいたのか、本当に辛そうだった。母は笑っていたが、どこか元気はなかった。

1日1日という時間が過ぎる度、母の体力は落ち、ぼくたちも辛い日々が続く。1日が終わってほしくない。

これが現実だと思いたくない。