小劇場とプレイガイドの相性について思うこと

コストもろもろ考えていると、手間を取ってしまおう、と思うけど、まあ100人規模の劇場で1週間の公演までが限界だなと思う手売りによる処理。

すなわち、プレイガイドに委託するまでもないというのが正直なところ。コストの方がかかってるというか、かなりギリギリの綱渡りな予算組みだな、というところだから。

●具体的な手取り金額を試算してみる

例えば・・・

チケット代 1枚につき4,000円
来場者数 キャパ100人うち来場80名×8公演=640名
チケットバック 1枚目から1枚につき500円

まあ比較的ありそうな感じで。

これが全員、当日精算や手売りだったとすると、

(チケット代4000円ーバック500円)×640名=2,240,000円

これを全部プレイガイド自由席(手数料6%と仮定)で売りきっていた場合、

(チケット代4000円ーバック500円ーシステム手数料240円)×640名=2,086,400円

金額にして153,600円の出費な訳です。まあ15万あったらスタッフ1人プラスで雇えるか、衣装とか小道具がっつり作れる金額だな、物販で仮に回収見込みがあったとしても出費として容認できるかと言われればかなり難しい。しかも入金が公演終了後締めだと入金も遅くなるからギリギリ自転車操業なところからしたらニコニコ現金払いの方がありがたい話である。そりゃ制作としてもこの15万の出費の部分を明確に説明できなけりゃ団体にも導入してもらえねえって話ですね。こりっちだったら最低価格5000円だし、カルテットに至っては完全無料だから勝ち目ねえ。だったら予算から10万使ってスタッフ増強した方がコストとしては安く上がるもんね。それはそれで大変だけど。

●プレイガイドという第3者を介在させることによるメリットとは

その昔はぴあに掲載されるためにぴあに委託してたというけど(売れるかどうかは別にして)それは宣伝広告費としての手段であって、今みたいに個人で情報を発信できなかった時代であるから、意味が違ってきてるんだよね。

事前精算のためのシステムだって応用きくECサイトも増えてきているわけだし。(手数料が安くて入金サイトが短いからランニングコストとして入金できて手取りが少しでも多くできる)『プレイガイドである』必要性って確かにないんだよね、特にスモールビジネスに近い小劇場だと。

「こちらの支払いは伸ばす、こちらへの入金は早めさせる」というのはどんなビジネスにおいてもそれぞれ戦ってるところだと思うのだけど、おそらくアナログな世界において思っている以上に世界が変わってきていることに気が付けてないのかな、とも思ったりする。

15万の差を埋められるような、説明ができるような、何かが必要だな。


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