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なんで香港の家賃はすごく高いの?

こんにちは。
香港大学に留学中のゆうかです!
今日は香港の家賃が高い理由について書きます。

香港を訪れると街中で見られる高層マンション。一つのマンションに何人住んでいるのかいつも気になります。


香港では生活圏が限られているため、家賃が高く、ここ最近ではホームレスが急増しています。香港人が香港で家を買いたいと思うといったいいくらぐらいするのかというと、だいたいお給料の18倍すると言われています。ここまですると、家を買えないのも分かりますよね。

でもなんでここまで高いでしょうか?
その理由として約3つ理由があります。

1つ目は、まず家を立てられているスペースが限られているということです。香港は実は自然保護区と山が多いため実は香港全体の約24%しか使われていないのです。このうちの7%以下が居住区と言われています。しかし、香港には絶滅危惧種等の動物や植物も生存するのと、山を開拓するのに大金が必要なためなかなか土地の開発が進みません。

2つ目は、日本と違って香港の土地は政府が持っています。流れとして政府が土地を売り不動産会社がオークション式で買い、最も高値で交渉した不動産会社が契約をもらえます。香港の大きい土地は中々売りに出ないため、最近はお金を持っている中国の不動産が考えられないくらいの金額で土地を買っていきます。そのため、自然と立てられたビルも値段が高くなるのです。

そうしたら元の土地の値段を下げれば良いのでは?と思いますよね。

このように高額で土地を売ることは香港政府にとって必要なことなのです。香港に多くの金融会社が集まるのは香港には税金がないからです。香港は税金がない変わりに土地を高値で売り、利益を政府資金に回すのです。税金がないことは海外企業を引き寄せる大きな原因の一つであるため、この一連を変えるのは難しいことが分かります。

国としては最終的に利益を得られるものの、国民の首を絞めているためなんとも言えないこの制度。香港では家を買うのが大変なため、私の10代の友達もすでに子どもは一人だけとかいらないと言っていてそこまで深刻な問題なのだなと日々感じます。

参考資料
・香港大学の授業
Here's why Hong Kong housing is so expensive
Inside Hong Kong’s cage homes









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