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米国から学ぶ、「マイナー・ニッチスポーツリーグ」の重要性①

日本でメジャースポーツといったら、野球、サッカーの2つのチームスポーツと、相撲(ゴルフ?)あたりなのではないでしょうか?

今バスケではBリーグ発足と同時に、メジャースポーツ化に向けて動き出していますが、その認知度、収益性を考えると、まだ完全なメジャースポーツにはなり切れていないかと思います。また卓球等もプロ化を目指して動いている(動いた?)とも聞いていますが、まだまだニッチスポーツの領域を脱せていないかと思います。

では、ところ変わってスポーツ超大国米国ではどうかというと、大きな黒字を上げているスポーツリーグ・団体は自分が調べた限り、以下の通り10個はあります。最近UFCも収益が安定化してきており、いわゆる「メジャースポーツ」に昇格したといえると思います。

この通り、なぜか米国ではお金をかなりの額で儲けられる競技が10以上もあるのです。。やはり米国はスポーツ人気がすごい!で片付けられる話かというと、そうでは決してなく、(今回は触りなので深くは掘りませんが)各リーグオーナー・コミッショナーの事業計画がしっかりしている為にここまで発展してきたのかと思います。日本のスポーツにおいてもしっかりとした事業計画がなされていると信じたいですが、その実態としては、多くの役人が新しい方向に舵を切らず、単に惰性でリーグ・団体を運営していると聞いています。

また、上記「メジャースポーツ」以外にも、70以上のニッチスポーツリーグ(プロスポーツリーグ)があるのが、米国メジャースポーツの原点と発展を語る上でとても大事だと思います。


あまり多くの方にしられていないですが、野球だけでもなんと25!!ものリーグがあります。これはもちろん7つのマイナーリーグ(3A、2A,,,,)含んだものですが、独立リーグなどを含めるとこんなにもあるのです。そして、他の競技でも例えばバスケだと14ものマイナー・セミプロリーグがあり、アメフトでも7つの室内リーグに加え、6つの屋外リーグ(合計13以上)もが存在します。。また、スポーツ人口自体が少ない、ラクロス、ソフトボール等もプロリーグが存在している現状です。

そして当然のことながら、今となってはメジャーといわれる大リーグ、NBA、NFLも元々はニッチなマイナーリーグとしてスタートし、その後人気を獲得することで大きくなってきたのです。つまり、マイナーなリーグであっても、その後その競技発展に向けた活動、並びにリーグ自体の人気獲得に向けた活動をしっかりやったリーグ・団体が長い年月をかけてメジャースポーツ化してきているのです。

MLBも元々はナショナルリーグ(NL)というニッチなリーグとして19世紀後半に立ち上がり、その後台頭したアメリカンリーグ(AL)というNLにとっての競合と数年競った挙句、1903年に合併することで、今の2リーグ制(NLとAL)のMLBが出来上がったのです。

またNBAも同じで、あまり知られていないですが、元々は1946年にBAAとしてすごくニッチなリーグとして活動を開始、その後BAAより設立前に存在していた競合であるNBL(1937年に開始)合併することで、今のNBAの原型ができています。

そして、これらリーグを大きく発展させたのが、リーグ発足後に彼らが体験することとなる、同競技における新規リーグの発足・発展です。例えば、NBAにとっては、1960年代に台頭したABAというすごい競争相手がいたおかげで、危機感にかられ、その後70年後半80年代前半にかけ飛躍的に成長できたともいわれています。


*かなりの文字数になってきたので、この続きは次回記載させてください。次回はマイナースポーツがメジャースポーツ発展に貢献した背景、並びにニッチスポーツとしてメジャー化する上で必要と思われる事象につき、執筆したいと思います。



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