Ichiroから学ぶ、世界のステージで圧倒的に活躍する方法

先日の日本でのMLB開幕戦を終え、日本球界史上最高との呼び声も高いイチロー選手が引退しました。イチロー選手がフィールド上で残した結果・記録の数々は勿論凄いのですが、米国においてビジネス展開を行う私としては、それ以上に彼が引退会見で垣間見せた彼自身の「考え方(マインドセット)」こそがスポーツに関係なく日本人皆が世界で活躍するためのヒントになるのではと思っています。

私自身、昨年よりNYCにてスポーツテクノロジーの領域で起業はしているものの、イチロー選手のように『「世界」最高峰のステージにおいて圧倒的な存在』には全くなれておらず、その為か日々どうやったら自分もそのような存在になれるか研究していました。

改めてここで言及したいのは、イチロー選手は野球における最高レベルであるMLBで、最優秀選手(MVP)に選出されたり、最多安打記録を塗り替える等、世界のトップになっているという点です。日本でトップになるのも非常に難しいのに、それを世界で成し遂げているのですから、驚きです。

ただ、「イチロー選手は凄かった」で考えを終えてしまったら、思考停止に陥り自分は一生世界のトップになれるように存在にはなれないと思います。その為に、イチロー選手が何故このようになれたのか研究してみました。また、それを分析するにあたり、他の偉人も合わせて分析しました。
すると、やはり世界で活躍する皆には共通項が見つかってきました。これはスポーツ、芸術、ビジネス、学術に違いはなく、どの分野にも行ける事だと思います。

1.自分が心躍るものをみつける

引退会見でイチロー選手が述べた以下文面を見て下さい。

質問: 子供達にメッセージをお願いします。
イチロー:シンプルだな。メッセージかー。苦手なのだな、僕が。

野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。

それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、壁に向かっていくことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。いろんなことにトライして。自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。

こちらでも伝わるかもですが、世界のトップレベルで活躍できる存在になるには、心躍るもの、好きなものをその対象にしないと難しいです。

私自身も世界に新しい価値を生みたいとの思いから、総合商社に新卒で入社しましたが、その時の対象業務は石油・ガスプロジェクトの投融資でした。世間的には「楽しそう!」とか「規模でかいね!」等と羨ましがられる発言も一部ありましたが、世間と自分の価値観は違うものであり、どうやっても日々頑張れきれない自分がいました。
それがビジネスの対象を「スポーツ」に切り替えただけで、日々仕事が仕事でなくなり、趣味・遊びの延長線上で仕事をしている感覚な為、一日何時間でも仕事に費やせるようになりました。

イチロー選手はこれを人より早く見つけていたのだと思います。おそらく幼少期から野球というフィールドにおいて、チームで活躍し、その楽しみがあったためにそれをやり続けたられたのかと思います。

ただ、多くの人は最近「興味あることを仕事にするべき!」とだけ誤ってビジネスの事を解釈している印象もあります。大事なのは、「興味」に加え、自分の「得意な領域」であるかというのも大事だと思います。それらが重なって初めて、「やりがいのある仕事」となってきます。


(やりがいのある仕事が何かを表した図:仕事が社会にとって有益である事は大前提にあると思うので、本文ではその点は省略します)

こちらイチロー選手はあまり述べていませんが、イチロー選手は天性の脚力、球技勘があった事もあり、その「特異性」と「興味」の両輪が揃ったことで今日までの姿になれたものと想像できます。

アマゾン創始者であり世界一の富豪であるジェフ・ベゾス氏も、『自分は昔から「書籍」を読むのが好きであり(=興味)、それを対象に仕事をしたいと起業を決意したときに思った。ただ、実は本を対象にする事より、自分が本当にパッションがあり活かしたかったのは、小学校の時から触ってきた「コンピューターサイエンス」の技術だった(=得意性)。』と述べており、両方を揃えるのがいかに大事かがわかるかと思う。これはスティーブ・ジョブスも、ナイキ創始者のフィル・ナイトにも、本田圭佑選手にも共通している点である。

よって、世界で圧倒的に活躍する絶対条件の一つに「興味があり、且つ自分の得意性」を選べるものを対象に選ぶという点が挙げられます。

2. 圧倒的に高い目標を掲げる

イチロー選手は自分のパッションのあり、(一定以上に)得意なものを小学校時代に見つけていますが、それのみでは世界のIchiroにはなれなかったと思います。では次に大事な要素は何だったのか、それは「圧倒的に高い目標を掲げる」という事です。

日本ではよく無限実行が美徳とされ、壮大な夢や、異常に高い目標を掲げる事は笑われたりする傾向にあるかと思います。
しかし、これは本当に笑うべきものなのでしょうか?

イチロー選手が小学校時代に書いた卒業論文を見て下さい。

小学校時代から夢を小学生からすると異常に高い「プロ野球選手」であると言い切り、また「一億円以上」の契約金を手に取ることが目標と「明文化」しています。

後のインタビューでも引退会見の際もイチロー選手は言っていますが、周囲からはプロ野球選手を目指して毎日練習している事を日々からかわれていたようです。それでも彼はこの目標を心に留め、小学生として非常に大事である卒業文集にそれを明文化し、「覚悟」を決めているのです。イチロー選手のように何事においても「覚悟」が心に決まっている人は強いです。そして、イチロー選手は上記目標を達成すると、その目標を更に高く修正し、MLBでMVPをとることに修正したと言われています。

では、この高い目標を設定する事、覚悟を決める事が重要である「理由」とは何なのでしょうか?時折TV等でも「目標を明文化する事は大事」と端的にWhatの部分のみを説明しているものはありますが、そのWhyがなぜかが重要かと思います。

その点について、ソフトバンク社の創始者である孫正義さんが、わかりやすく説明してくれています。高校生を対象にしたTV版組にて、彼の代名詞ともなっている「志し高く」生きる理由を解説していますので、是非見て下さい。

その中でカギとなるのは以下だと思います。

「私はみなさんと丁度同じ頃に渡米した。若いということは無限大の夢がある。そしてその自分の持った夢の大きさに人生はおおむね比例する結果を生む。小さな夢でもその夢の範囲の中で50%達成できるのか?80%達成できるのか?わからない!だから同じ夢を持つなら大きな夢を持った方が良い」

つまり、世界一をまず目指さないと、世界一には一生なれない。結果的にそうなれるかはわからないが、目指さない事には、そこに近づく事はできない。であれば、より高い目標を持った方が良いというロジックです。

こちらの重要性については、ペイパル社、テスラモーターズ、スペースXなどを次々に起業させたイーロン・マスクを見ているとよりその重要さが分かるかと思います。彼は多くの人類が無理・無謀と思った電気自動車の圧倒的普及、並びに火星への民間宇宙船という圧倒的に高い目標に掲げ、その目標から逆算して行動しています。

よって、これら事例からもわかる通り、世界で圧倒的に活躍する人材になるには、現実的かどうかは一旦捨て、「圧倒的に高い目標を掲げる事」が必然的に重要になります。

3.目標を決めたら思い切って行動する

最近自分にも言い聞かせている事ですが、「人生は一度」しかありません。であれば、上記で掲げた目標を実現するために行動しないより、少し不安があっても挑戦した方が後々後悔しないと思いませんか?
イチロー選手も引退会見で以下セリフを述べています。

 メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。

 じゃあ、自分なりの成功を勝ち取ったところで達成感があるのかというと、それは僕には疑問なので。基本的には、やりたいと思ったことをやっていきたいですよね。

世界で圧倒的に活躍できたIchiroも、やはり挑戦する際は不安があったと明確に述べています。ただ、その不安があったからと言って行動しなかったかというと、そうではありません。「やらなかった後悔」を無くす為にも、彼は(自分の意思のみでは海外移籍ができない、ポスティングシステムを使ての移籍が必要であった為)当時移籍の決定権に重要な役割を果たす仰木監督に、酒の力を借りながらも説得し、移籍を実現させています。

そして、その強い意志あっての行動を続けた結果、MLBでもMVP、最多安打賞、歴代最高安打数等日本人野手としては到底不可能と思われた偉業を成し遂げて行ったのです。

目標設定後の「行動力」「実行力」は本当に大事です。人間は不安を感じると「考える」という行動をとりますが、この「考える」という行為を行いすぎると、やらない理由が多くの場合見つかります。

少し話ずれますが、イチロー選手も恐らくは95年に米国MLBを初訪問するまで本気MLBを目指すという思いがあったかは不明です。この時も海外視察にいくという「行動」を取り、新たに目指しうるものが自分の目で見れた事で、後のMLB移籍を志すようになった可能性があります。

米国でも有数な起業家であり、投資家でもピーター・ティールもペイパル起業当時の事を振り返り、「自分は周囲の意見は気にせず、自分が正しいと思う世界に向け進み続けた」とスタンフォードのMBA生向けの講演で述べている通り、何か目標が決まったら最後は「行動力」で結果が決まってくるかと思います。

終わりに

ここまでイチロー選手を例にして、どのようにすれば誰もが世界で活躍できるようになるかと述べてきましたがいかがでしょうか?この文章が世界を目指し活動している皆に、少しでも有益な情報になれれば幸いです。

自分の立てた目標に対し、色々な事を言われることもありますが、僕は米国市場を対象に、スポーツを軸にしたビジネスで圧倒的な存在になることを決意していますし、それを実現するべくFY2019は活動していきたいと思います。

グローバル化が進んだ今、是非世界を舞台に面白い事をやっていきましょ!

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スポヲタ情報局 (Sporta News)

NYC/Tokyo ベースにスポーツテックの分野で活動するスポヲタ社の情報配信サービス HP:https://sportajapan.com/
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