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テレビ放映時代の終焉?スポーツでもストリーミング時代到来か!?

僕が中学生の頃、日本では毎晩のように巨人戦が放映されており、週末には朝からゴルフの中継が行われ、そして季節になればバレーボールや、野球の世界大会が地上波で放映されていた。

しかし、時がたった今、日本の地上波ではほとんどスポーツの試合が放映されなくなってしまった。放映されるとしても、サッカーや野球の日本代表戦といった特別な試合のみで、その他国内プロリーグのシーズン試合は基本ローカルテレビ、CS放送、そして最近トレンドになりつつあるストリーミング(DAZN、BasketballLive等)に移管されつつある。

ではこの流れは日本だけなのか?というと、実はそうではない。確かに米国では毎年スポーツにおけるテレビ放映権が上昇しており、そのために今後もスポーツのテレビ放映が盤石と思われがちだが、実はここ数年異変が起きている。

これまで盤石中の盤石で、最高級の人気を誇ったNFLのテレビ視聴率が低下しており、昨シーズンのプレイオフでは視聴率が前年比で10%ダウンしていた。またNFLの次に視聴率を稼いでいたNCAAフットボールの中でも人気のあるSECカンファレンスの試合も、実は年々低下しているのだ。この問題を語る際、これがスポーツ自体の人気が下がっているのか、それともTVをそもそも人々がみないのかを理解する必要がある。

(Photo by Julian Finney/Getty Images)

上記問題に関する明確な答えや相関はまだわからないものの、米国ではTV業界全体として視聴率低下で苦しんでいるが、その中で常に視聴率年間トップ10に入るのがNFLの試合である。その状況に鑑みるとと、おそらく答えはスポーツの人気が低迷しているのでなく、TVという媒体を通じたスポーツ放映が低迷しているという強い仮説が立てられる。

その中、ESPNという全米スポーツメディア界のジャイアントが、なんとストリーミングビジネスに進出。ESPN+というサービスを打ち出し、TV放映でなく、若者をターゲットにスマホ、タブレット、PCでの視聴をメインとしたストリーミングサービスを月額5ドルで開始。元々ESPNはケーブル放送局であったため、同社チャンネルのみを視聴者に販売することはなかったが、ケーブル会社に約7ドルで同社チャンネルを販売していることを考えると、価格設定は妥当かと。

そして、同ESPN+はさらにそのストリーミングサ―ビスを充実させるべく、この度セリエAの試合300試合を放映できる権利を買い取り、ロナウドのユベントスでの開幕戦も放映できることとなった。

日本ではDAZNがストリーミングサービスのフロントランナーとなっているが、今後スポーツをどのようにみるのか、楽しみである。





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