よしお

37歳。シングル2児の母。お寺と神社が好き。一番好きな仏像は長谷寺の長谷観音。

よしお

37歳。シングル2児の母。お寺と神社が好き。一番好きな仏像は長谷寺の長谷観音。

マガジン

  • #ラブレター

    うまく気持ちを表現できなくて、伝えられなかった気持ちを綴っていました。 「あなた」には渡さないけれど、思ってることを綴ってきた手紙です。

  • 9歳のデザインノート

最近の記事

ふわふわ

髪をかき上げた。愛おしいものが手の届くところにあるって、なんで幸せなんだろう。そう思ってもう一度髪をかき上げた。大きく息を吸い込むと好きな人の匂いで肺がいっぱいになる。甘くて懐かしいそんな匂いは世界で1番のわたしの安定剤だ。なんだか頭がふわふわしてくる。このまま眠ってしまおうか。それとももっとこの肌の感触を堪能しようか。それとも髪を撫でながら彼が眠りに落ちるのを見守ろうか。そんなことを考えながらふと目をあげると、彼もまたわたしを覗き込んでいた。

    • ぽろぽろ

      足元には小さくて黄色い花が咲いている。あぁこの花なんて言うんだっけ。わたしは頭の片隅でこの小さな花のことを考えていた。彼女はその間も昨日あった取り止めのないことを話し続ける。1組の担任の先生が面白いとか、天文学部に体験入部に行ったとか、そんなことだったように思う。わたしはうまく頭の片隅から黄色い花を追い出すことができず、彼女の話はぽろぽろと零れ落ちていくばかりだった。 それでも彼女は気にする様子もなく喋り続け、笑顔を振りまいている。

      • ざらざら

        彼は不機嫌になった。わたしは「あぁ、選ぶ言葉を間違えたんだな。不正解だった。」と思った。彼はくるりと背を向けると、足早に自分の気分の悪さを表すように人混みの中をずんずん進んで、すぐに見えなくなった。わたしの心のざらざらしたものは全く消えない。

        • 4月14日

          自分の中の言葉が全然掬い出せなくて、何も書けないような日が続いている。あんなに溢れ出ていた言葉はどこにいってしまったのだろうと考えていたけれど、仕事がトラブル続きで気持ちに余裕がなかったんだと思う。本当にがんばってる。 伝えたいことはたくさんあるのに、体の奥の方に黒いモヤモヤしたものがあって、そこからうまく掬い取れない感じ。モヤモヤの中に伝えたい言葉が溜まっている。そうしているうちに、その言葉たちが薄まって、あれ?何を伝えたかったんだっけってなってしまう。めっちゃ汚い池のよ

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          5本

        記事

          12月5日

          あなたのことを考えています。頑張って。大丈夫だから。あなたはとてもすごいから。いつも優しくてとても温かいから。

          なんで僕に聞くんだろうって、ちゃんと考えてたらこの答えにはならない

          幡野さんの記事を読んで、あまりにも居ても立っても居られない、心苦しい思いをしてしまった。 わたしは人が誰かに相談する時にどのぐらいの勇気を必要とするか計り知れないと考えている。なぜなら1時間後にすぐに友達に相談できる人もいれば、何年もかかって、知らない人にやっと相談できる人もいるからだ。そして、わたしは後者の人間だ。 元旦那が、浮気相手の女性を殴って逮捕された事を、人に相談できたのは2年も経った時だった。見ず知らずの顔も見たことない人に聞いてもらうのがやっとだった。自分の持て

          なんで僕に聞くんだろうって、ちゃんと考えてたらこの答えにはならない

          かわいいかわいいの話

          長女が話の流れで「わたしはブスだから」と言った。 年頃だからか、自分のことを可愛くないと言い、太っていて気持ち悪いと言う。 それは、自分の気持ちには反していて、本人も本当はそんなことは思っていない。 けれど、年頃の「女子」は自分のことを可愛いなんて言うことを周りの目が許さないのだ。 かわいそうな年頃なんだなぁとわたしは思った。 女の子はかわいいと言われれば言われるだけ、可愛くなるのに。 ꪔ̤̮ꪔ̤̮ꪔ̤̮ そんなこんなで、わたしは娘に「そんなことを言っていたら、本当

          かわいいかわいいの話

          7月10日

          朝から小雨が降っていて、風が冷たい。 最近は湿気もあり、顔に髪が張り付く。ストレスがたまると肌が過敏になるわたしにしてみたら、この刺激がとても辛い。 いろんな人たちが書いた文書を読むと、自分がいかに狭い世界で生きているのかがよくわかる。世界は広いし、果てしないし、未開の地ばっかりだ。 その中で、小さな小石を拾うことばっかりに心を奪われてしまっているわたしはダメなやつだなぁと思う。  ꪔ̤̮ ꪔ̤̮ ꪔ̤̮ ꪔ̤̮ 明日はまつげを植えに行くので、今日を乗り切ればなんとか

          彼という母性の沼

          「あなたの養子にしてほしい」 わたしは彼にこう言った。わたしの狂気的な面を知っている彼は、笑いながら「それはダメだなぁ」と言っていたけど、わたしは半ば本気だった。 ✳︎✳︎ 今まで何回かの別れは経験してきた。別れると決まったら、すっぱり会わずに次の日からその痛みと向き合って、いつの間にか忘れることができた。失恋の痛みは、辛くても忘れられることは知っている。それは、この35年の人生でしっかりと経験してきた。 でも、彼とだけは別れることができなかった。この4年間、何度も振

          彼という母性の沼

          ただそこにいてくれるだけでいいよと言ってくれる人がいなくなって猫を飼おうと思った。

          わたしには「ただそこにいてくれたらいいよ」と言ってくれる人がいない。 おそらく、子供の時は母親がそう言ってくれるのだと思うけれど、我が家は違っていた。 母はわたしに救いを求めていたし、わたしは母の望む反応をかえすしかなかった。今でも家族は居心地が悪い気がする。 わたしの人生において、たった1人だけ。 役に立たなくてもそのままのわたしでいいと言った人がいた。その人はわたしがご機嫌な時も、泥のようになっている時も、ささくれだっている時も、泣きじゃくっている時も、わたしをただ受

          ただそこにいてくれるだけでいいよと言ってくれる人がいなくなって猫を飼おうと思った。

          5月24日

          今、ラジオを聞きながらお風呂に入っている。 お風呂がとても好きで、 小さな空間で、熱いお湯に浸かりながらぼーっとする時間がすき。 大体は身体があったまるのを待って、それから自分を浄める作業をする。 ただ、ここのところはケータイを持っていくようにしている。 お風呂に入っているといろんなことを考えてしまうから、強制的に考えないように、お風呂のなかでニュースを見たり、エッセイを読んだりしている。 ラジオは相変わらずハワイアンソングを適当に流している。 上がったら、爪を切って

          5月23日

          朝起きてみると、体がとても重い。 昨日、自分のほとんどのエネルギーが流れ出たからだと思う。 水分をとっていなくても、涙ってたくさん出るもんだから、毎回びっくりする。 今、向き合ってる現実が、嘘のように思えて、早く目が覚めないかなと思えるけれど、これ以上は何からも醒めることがなくて。 1日の始まり方としては最悪。だから、少しずつ少しずつ上に上がっていけばいいか。 ✳︎ ところで昨日は、自分の頭の中で考えていることと、自分の心が感じることは結構違ってるんだなぁと感じた。

          娘が慰めてくれた

          家に帰ったら、娘2人がご飯を作って待っていた。 鶏の照り焼き丼と崩れた卵焼き。 1人一品ずつ作ってくれていた。 涙が出てきた。 元気がないわたしを励ましてくれる2人。 ご飯を食べながらボロボロ泣いた。 娘が抱きしめてくれた。 「お母さん悲しいんだ」と言うと、 「知ってるよ」と言っていた。 子供たちはいつのまにか大きくなってるんだな。

          娘が慰めてくれた

          今まで幸せすぎたのだろうか

          最近は、努めて心をニュートラルにする様にしている。悲しい気持ちにも寂しい気持ちにも蓋をする。 そうすると、自然と、 楽しい気持ちや嬉しい気持ちにも蓋をしてしまう。 だから、ロボットになったみたいな感覚になる。 良いことと悪いことは均等に同じだけある方がいいんだって、昔仲良かったひとが言っていた。 幸せすぎた反動が来たのか。 今まで幸せすぎたんだな。 努めてニュートラルに。

          今まで幸せすぎたのだろうか

          5月15日

          毎日ぼーっとして。 あんまり何も考えないようにしてる。 わたしはすぐに強がってしまって、 本当は泣き虫なのに、なんでなんだろうね。 悲しいことも笑いながら話してしまうから、 今は何も話さないようにしているよ。 ベッドに入って、あなたのTシャツを顔にかけて、 早く眠りたい。 もっと頑張ってちゃんとしないとね。 無理しないのも難しいし、 素直になるのも難しいね。

          嫌いなもの。

          嫌いなものも考えてみる。 予定していた電車に乗れないこと。 部屋がごちゃごちゃしていること。 ハンドクリームとリップクリームがない状態。 夜、丑三つ時。 例の虫。 ホットカーペットにできる毛玉。 ダンボールをまとめる作業。 車検。 甘すぎるあんこ。 ピータン。 威圧感がある男の人。 大声で怒鳴る人。 他人を馬鹿にする人。 人に追いかけられること。 嫌いなものはあんまりない。 すごーく嫌いなわけでもない。笑

          嫌いなもの。