こんにちは！
ジュエリーアーティストのyuki ueyamaです。
貴金属装身具1級技能士でジュエリーブランドを4つ展開しています。
今回はお直しジュエリーのご紹介です。

あまりオンラインでご相談いただくことは少ないのですが、本人が直接立つ催事などで別ブランド品の修理のご相談をいただくことがあります。
ハイブランドなどはそのブランド窓口に相談した方がいいのですが、

・どこで買ったのかわからない
(海外のお土産などもある)
・ブランドが潰れた
・廃盤で修理対応してもらえない

というものは、直せるかどうか・どこまで復元できればOKかを確認の上、お預かりしています。
せっかくの大切なジュエリーだから、自分とこのアイテムじゃなくても直して使ってもらうのが一番だなぁと思ってるからです。

今回は男性のお客様からのご依頼でした。
たまたま店頭を通りがかってお声掛けいただいて、現物を持って再度ご来店されました。
イギリスの博物館で購入したというもの。
いわゆるミュージアムジュエリーってやつですね。
どうやら2本のリングが重なって着けれるもので、重なる部分には文字が彫ってありギメルリングでした。
ただ、1本はシルバーでは耐えられない細い箇所が折れ隙間ができ、もう1本は半分に折れて紛失されてました。

ギメルリングはほとんど実物を触ったことがなかったので、構造が難しそうと思いきや観察すると意外と単純そう？
でも今回は修復＋サイズアップまで引き受けました。
ちょうど切れた部分に地金を足して、模様も入れて噛み合わせも合わせるという難易度。

………。
完成がこちら！！

無事完成しました！
柄部分は片方紛失してるので復元してます。
(どちらが復元でしょう？)

ルビーと対になってたダイヤはなしのご指定でしたので地金部分のみの制作です。

ご依頼主様にも満足頂けてよかったよかった。
海外旅行に行くまでにお渡しさせていただき、無事一緒に旅行に行けたようです。

ちなみにミュージカルジュエリーなら量産されてるのでは？と思ってかなり探したんですが、画像が一切出てこなかったので一点物だった可能性が高いです。


こんな感じで柔軟に対応してるので、お家で眠ってる思い出のジュエリーがありましたらぜひご相談くださいませ。

yuki ueyama