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韓国WaveParkレポート | 静波サーフスタジアムとの比較編

先日4泊5日で韓国のソウルにあるWave Parkに行ってきました。ここにはスペインのWavegarden社の造波システムで作る波のサーフィン用プールがあります。

私は静波サーフスタジアム(以降SSJと省略します)でサーフィンの練習をすることが多いので、今回は2つのサーフィン用プールを比較しながらWave Parkについて皆さんにお伝えできればと思います。かなり長いですが最後まで読んで頂けると嬉しいです。

(注意1) 記載情報は2023年6月5日時点のものになります。
(注意2) 韓国10ウォン = 1円 で計算しています。
(注意3) 大人料金のみの記載となります。

セッション料金について

両方とも1セッションの時間は1時間ですが、Wave Parkの方が安いです。ただ入場料との兼ね合いもあるので1セッションだけですとSSJの方が安く、2セション以上ですとWave Parkの方が安いです。

SSJ

  • 1時間: 8800円~ (入場料含む)

  • 入場料: 1100円~1650円

  • 体験コース1時間: 6600円

Wave Park

  • 1時間: 5000円(中級), 6500円(上級)

  • 入場料: 4000円

  • 初心者エリア1時間: 4000円

固定カメラ設置料金について

自分で自分のライディングを動画に残したい場合、三脚など固定カメラを設置して撮影します。どちらの施設もサーフィンする人以外の家族や友人・知人が撮影するのは無料です。しかし、三脚などを設置して固定カメラによる撮影に関しては違いがあります。

SSJ

  • 1日: 1000円
    ただし、2022年の夏がそうだったので、夏場は固定カメラ禁止になる可能性があります。

Wave Park

  • 無料

波質などプールの特性

SSJは1セット2-3本の波ですが、Wave Parkは1セット8~20本の波です。SSJは1ライドごとに歩いて戻りますが、Wave Parkはパドルで戻ります。

波質ですが、SSJはクリーンな面ツルのリーフブレイクという感じですが、Wave Parkはちょっとオンショアの玉石やビーチブレイクっぽい感じです。

乗れる距離はSSJはちょっと短く感じますが、Wave Parkは最後まで乗れると結構長く感じます。

SSJ

  • 1セット: 2~3本

  • ピークへの戻り方: 歩き

  • 波質: 無風のリーフ

  • 距離: 2~3発当てられるくらい

Wave Park

  • 1セット: 8~20本 (厳密にはレフトの場合ですと9~21本となります)

  • ピークへの戻り方: パドル

  • 波質: ちょっとオンショアの玉石・ビーチ

  • 距離: 最後まで行ければ6発くらい当てられる

波の種類

どちらも種類が豊富で、ここに紹介する以外にもありますが、今回は私が体験したものを書きます

SSJ

  • 中級
    少し早めだがショルダーが長く練習がしやすい

  • 上級
    サイズがあってしっかり押してくれる。ただし中級よりは走れる距離が短め

  • 上級〜エキスパート
    以前はバレルという名称で、チューブの練習が出来ます

  • エキスパート
    3発気持ちよくリッピングが出来ます。中級の大きいバージョンという感じです

Wave Park

以下の設定が1時間のセッションに複数組み合わされます

  • M2
    モモ〜腰

  • M3
    腰〜腹

  • M4
    腹〜胸

  • T1
    胸〜肩

  • T2
    胸〜肩(チューブ有り)

乗れる本数

お金を払ってサーフィンするのでなるべく多くの波に乗りたいとみんな思うはずです。よくSSJの波は1本1000円と言われますが、これは大げさでもなく通常の8800円のセッション(中級・上級)は乗れる波の数は基本9本なので約1000円という計算となります。

WaveParkでは乗れる本数にかなりばらつきがあります。今回10セッション以上やりましたが大体1セッションで10~18本くらい乗れたと思います。

SSJ

  • 9~10本
    参加人数が少ないと10本、多いと9本となります。

Wave Park

  • 約10~25本
    参加人数が少ないと波が余ります。誰も乗っていない波が多くなります。参加人数が多く、テイクオフでミスる人が多いと乗れる本数は減ります。こちらについてはテイクオフ失敗のパートで話したいと思います。

乗る順番

順番については両者の違いがとても感じられました。SSJは番号付きのゼッケンを着用し、その番号通りに乗っていきます。

しかしWave Parkでは厳密な順番はありません。テイクオフポジションに着いた順番で乗っていきます。ただ我先にとテイクオフポジションに戻るような競争はあまり無かったように感じます。逆にお先にどうぞ、と譲ってもらうことは何度かありましたし、私も疲れてきた時は後ろの人を前にいってもらったりしました。

SSJ

  • 基本的にゼッケンの順番通り

Wave Park

  • テイクオフポジションに着いた順

テイクオフ

SSJはテイクオフが難しいと聞いたことある人、実際にそれを体験した人も多いと思います。SSJはテイクオフポジションがとても狭いのでプロや上級者ですら失敗することもあるくらい難しいです。

しかしWave Parkではテイクオフポジションは割りと広いのと、しっかり押してくれるのでかなり楽にテイクオフ出来ます。ただ壁に近いと何度かミスしたので、最初慣れるまでは壁からは2mほど離れたところからテイクオフするのが良いです。

SSJ

  • 難しい
    慣れるまでに時間がかかります。

Wave Park

  • やりやすい
    ただしT1~T2(波の種類)は掘れているのでちょっと気をつけたほうが良いです

テイクオフ失敗

なるべく無くしたいのがテイクオフの失敗ですよね。限りある自分のチャンスを全て成功させたい、という気持ちとは裏腹にどうしても失敗はしてしまいます。この失敗についても違いがありました。

テイクオフの失敗を波に置いていかれた場合と、転んでしまった場合に分けて比較してみます。

SSJ

  • 波に置いていかれた場合: 次の自分の順番まで待つ

  • 転んでしまった場合: 次の人の邪魔にならないようにプールから上がる

Wave Park

  • 波に置いていかれた場合-A: その後ろの波に乗らせてもらえる

  • 波に置いていかれた場合-B: 列の後ろの並び直す。パドルで戻ってきている人が多いので割りと先頭に近い位置に並び直せる

  • 転んでしまった場合: まっすぐインサイドまで逃げる。危ないので次の順番の人は1~2本見送る。

波の間隔、人数、危険

1時間に出る波の数にはかなり違いがあります。SSJでは約90本、Wave Parkでは約200~400本とSSJの数倍となっています。上限の人数はSSJは8~12名、Wave Parkは25名です。

つまりWave Parkは波と波の間隔がかなり近いです。したがってワイプアウトしたりプルアウトするとすぐそこに次のサーファーが来てます。

もしワイプアウトしたりプルアウトしてもそのままアウトに向かわないで下さい。ブレイクとは反対の壁側に逃げつつ、そのまま浅瀬まで向かって下さい。これをしないと大げさではなく、クラッシュします。私も今回何度か危なかったです。ヘルメット被っている人も居ました。

SSJ

  • 1時間の波の本数: 90~100

  • 上限人数: 8~12

  • 危険: 少ない (安全です)

Wave Park

  • 1時間の波の本数: 約200~400

  • 上限人数: 25

  • 危険: 多い (注意事項を守らないと危ないです)

波の向き

ライト・レフトの波の向きについてです。

SSJでは基本的に1時間のセッションでライト5本、レフト4本、もしくはライト4本、レフト5本という感じで30分あたりでライトとレフトが切り替わります。

Wave Parkではプールが2つあり、それぞれライトのプール、レフトのプールと分かれているので、1時間片側だけとなります。

SSJ

  • 1時間の中でライトとレフトが切り替わる

Wave Park

  • 1時間ライトかレフトどちらか固定

サーフィンに関するメリット

タイプの違うプールとなるので、それぞれ良いところは異なりましたが、共通して言えることは、取り合いせず順番に良い波に乗れる体験は素晴らしいです。それ以外で両者を比較して私が感じたメリットになります。

SSJ

  • ライディングごとに動画チェックできる

  • ライディングごとに板の交換が出来る

  • ライディングごとにフィンの交換が出来る

  • 歩いて戻るのでパドルで疲れることが少ない

Wave Park

  • ライトかレフト片側だけを集中して練習できる

  • 待ち時間少なく乗れることが多い

  • パドルで戻るのでサーフィンが途切れない

  • 波がどんどん出てくるので緊張せずリラックスしてサーフィン出来る

Wave Parkがとてもおすすめな理由

最近会うひとたちみんなにWave Parkをおすすめしています。これまでSSJにリピートしなかった友人たちもWave Parkは間違いなくリピートすると思っています。少し長くなりますが、私がWave Parkをおすすめする理由を書いてみたいと思います。

空港からのアクセスの良さ

まず最初にインチョン空港からタクシーで40分程度というアクセスの良さにはびっくりしました。成田から2時間ほどでソウルのインチョン空港、そして空港からWave Parkにはタクシーで行くことが出来、すぐにサーフセッションが出来ました。実は今回日帰りで来た人もいます。

サーフィンを楽しめる

サーフセッションはとにかく楽しかったです。パドルアウトしながら他の人のライディングを歓声あげながらみて、すぐに自分の順番が来て、テイクオフして何発も当てながらインサイドまで行き、またパドルアウトして、の繰り返し。かなり疲れますがとても充実した1時間を過ごせます。

充実している施設

そして、お腹が空いたところで、カフェとかフードコートとか食事出来る場所が多く、さらに日陰も多く木陰でサーフィンを見ながらゆっくりとランチしてました。

一度ひどい嵐が来たときも屋内の食事できる場所に避難できましたし、サーフィンをしない人向けのプールやダイビング施設、子供向けプールなど、家族で行っても楽しめる場所となってました。

まとめ

長くなってしまいすみません。最後にSSJとWave Parkの違いを一言でまとめます。

SSJはテイクオフは難しいですが、波は極上で、特定の課題の練習に向いていて、Wave Parkはテイクオフは簡単で、乗れる本数も多いので反復練習に向いていて、緊張も少ないので仲間とワイワイ楽しむにはもってこいの場所』です。

SSJでテイクオフに自信の無い方は是非Wave Parkに行ってみて下さい。驚くほどテイクオフ出来ます。

ここまで読んで頂き本当にどうもありがとうございました!
シェアして頂けるととても嬉しいです ^^

WaveParkやSSJの動画や写真はインスタにもアップしています。
https://www.instagram.com/yuki_takah/

後日、サーフセッションの流れや沢山波に乗れるコツなどを別の記事でアップしようと思います。

→アップしました https://note.com/yuki0627/n/n91bb4646cbf7

おまけ: サーフィン合宿(modernperformance)

今回はサーフィンのコーチングをしてくれているロスさん主催のmodernperformanceサーフィン合宿 in Koreaに参加しました。

合宿ではWave Park施設内の部屋の大型ディスプレイで自分のライディングのチェック、課題の確認などを行い、サーフスケートで予習をして、サーフセッションという流れでした。

今回の参加者みんな5日間でしっかりレベルアップ出来ました!ロスさん、みなとさん本当にありがとうございました!

こちらの合宿は毎月開催される予定とのことなので、興味ある方はインスタなどでmodernperformanceを検索してみてください。



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