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#わたしの心を動かした作品2018 ①本編

年の瀬なので素晴らしかった作品を振り返ってみようかと思います。
まずは本から。

◯西加奈子『サラバ!』

年初に読んで早速の衝撃。
文庫本で上中下、900ページとなかなかの大作ですが、
下を読み始めてからはとんでもない展開。

テーマは最後の章のタイトルにもなっている、
「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」
という部分。
この言葉にドキッとした人はぜひ読んでみてほしいです。

詳しい書評も書いたのでご興味があるかたはこちらもどうぞ。

◯菅俊一『観察の練習』

読書体験としてすごい。
写真を一枚見て、それをまず観察。
次のページに「どんなことがあったのか」の考察が書いてあるという構成。
現象の奥には必ず理由があって、
その真理にどうたどり着くかの訓練になる。
ゆっくり読み直したい本。

◯北野唯我『転職の思考法』

最近超絶売れっ子の北野さんの本。
表紙にもある「このまま今の会社にいていいのか?」と思ったことがある人は読んでおいて損はない。
ストーリー仕立てになっていて内容がスムーズに頭に入ってくるし、
そして肝心の思考法は超明快。

◯山口周『武器になる哲学』

哲学って勉強したほうがいいんだろうけど、
何からやっていいかわからないし超難しそう。。
そう思っている人はぜひ一読を。
ビジネスマンにとって
「いますぐ使えるスキル」という観点で哲学の概念を取り上げていて、
説明も超わかりやすい。
思わずメモを取りながら読んでしまう。
僕はこの記事を読んで買いました。

◯若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

オードリー若林のエッセイ。
自他ともに認める引きこもりの若林が、キューバに一人で行くエッセイ。
すごい頑張って、金と名声を得て、いいものを買う。
それが至上主義とされる価値観って、どうなのよ?
という疑問を抱えながら社会主義のキューバに行き、
悩んだまま帰ってくる。
旅の本としてもおもしろいし、思考を巡らせる本としてもおもしろい。

◯中原昌也『中原昌也の人生相談』

いろんな人の人生の悩みに「全然答えていかない」本。
投稿される悩みを見て、
「客観的に見ると悩んでるのってなんかかわいいな」と思うし、
中原昌也がのらりくらりと返しているのを見て、
「なんか悩むことってアホらしいな」と楽観的になれる。
ウジウジした人は読むとちょっとスカッとするかも。


今年も100冊読みましたが、打率はやっぱり10%くらいですね。
ベストセラービジネス書みたいなのもけっこう読んだけど、
大体あんまり(というか全然?)良くない。
いい本あったら教えてくださいー!

他にも
・マンガ編
・ライブ編
・音楽編
・展示編
・映画編
・広告編
など書こうかな。

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