無題

FX初心者の的外れな質問

FXを始めたばかりのときは色々な疑問がありますよね。
もちろん知らないことや勘違いしていることがあるのは仕方のないことです!
しかし、そのまま疑問にしておくと良くないことが多々あるのも事実です。
FX初心者からのよくある質問に下記のものがあります。

「ドル円はどこまで上がるのですか?」
「FXと株は何が違うんですか?」
「5万円を1か月で50万円にすることはできますか?」
「低資金でリスクを抑えてトレードすることはできますか?」

といったものがあります。
これらの質問は初心者特有のものです。
もちろん、FXを初めて数年経っていても、トレードから離れていたり、いい加減にやっていればトレードスキルは身につかないので上記のような疑問が浮かぶかもしれません。
なぜ上記のような疑問が湧くのか、それは金融市場の大前提を理解していないからです。
もちろん初心者故に仕方のないことでもあります。
しかし、FXで利益を得るためにはクリアしなくてはいけない問題です。
初心者がしがちな質問を一つ一つ回答していくので、一つでも疑問がある人は読んで解消していきましょう!

「ドル円はどこまで上がるのですか?」

これは誰にもわかりません。わからないというより分かるはずがない、といったほうがいいかもしれません。
効率的市場仮説というものがあります。
効率的市場仮説は、市場は効率的であり、市場に情報が出ると、インターネットがある現代ではその情報は一瞬にして広まり、瞬時に相場に反映されてしまうため、自分だけ世界中の全員を出し抜くということはできないというものです。
ましてや、どんな情報が出てくるかも、その情報がいつ出てくるかもわかりません。
そして、その情報で市場がどう反応するかもわからないのです。

「FXと株は何が違うんですか?」

大きな違いとしては、為替の取引か株の取引かの違いになります。
しかし、細かいことを考えると色々と違いはあります。
例えば、株の場合は現物取引が一般で、FXは信用取引を行います。
株を取引できるのは、平日の営業時間内だけですが、為替に関しては、土日年末年始以外は取引できます。
これ以外にも株と為替では、法律面、税金面、手法や考え方など様々です。
ただ言えることは、投資を始めるのであれば、FXが向いているということです。
24時間できるメリットは計り知れませんし、元手が少なくてもできます。
最近ではトレードアプリも非常にやりやすくなっています。
株は、FXと比べると非常に使いづらく、何かとトレードしづらい印象を受けると思います。
また、手数料が圧倒的に高い上、元手がないとトレードできません。

「5万円を1か月で50万円にすることはできますか?」

不可能ではないですが、それなりの難易度になります。
難易度というよりもリスクと言い換えられますね。
リスクを取れば大きな金額を稼ぐことができます。
具体的に、5万円を50万円にするには、元金5万円に対して45万円稼がなければいけません。
日本のFX会社ですとレバレッジ25倍ですので、5万円の資金ですと125万円のトレードができるということになります。
1ドル100円で考えれば、1万2500ドルのエントリーができます。
そして、1万2500ドルのエントリーですと100pipsの値幅を取れば1万2500円の利益となります。
相場が動いているのは週5日で、1ヶ月を4週だと考えると、1ヶ月でトレードできるのは20日ということになります。
20日間毎日1万2500円の利益を出せたとして25万円の利益となります。
よって、5万円の資金を1ヶ月で50万円にすることは不可能に近いと言えます。
しかし、なぜ不可能だと言い切らないかというと、1日目に1万2500円の利益を出せたとすれば、2日目は15,625円の利益を出すことができ、2日目の時点で元本が78,125円ということになります。
3日目、4日目、と続いていけば資金が増えていき、より大きなエントリーができるということなります。
その考え方でやっていくと、2日目は7万8125円、3日目は9万7,656円となり、11日目には目標の50万円に到達できます。
話を単純にすれば、2分の1の確率を11回連続当てればいいということになります。
もし11回連続で当てることができるのであれば、当たれば2倍になるカジノのルーレットをした方が効率は圧倒的に良いことになります。
つまり、MAXレバレッジを使ってエントリーするのは運任せになる上、効率も悪いのです。
「5万円を1か月で50万円にすることはできますか?」という問に関しては、NOということになります。

「低資金でリスクを抑えてトレードすることはできますか?」

低資金でリスクを抑えるというのは、大きな資金でリスクを抑えるよりも難しいことになります。
なぜなら、低資金であると、どうしてもレバレッジが高くなってしまうからです。
例えば、日本のFX業者の場合、レバレッジは25倍で最低取引量が1万通貨ということが多いです。この場合、ドル円を1万ドル取引するのに4万円の資金が必要ということになってしまいます。
4万円で1万ドル取引する場合のレバレッジは、25倍ということになってしまいます。
レバレッジが25倍かかっているということは、4%の値動きでロスカットになってしまいます。100円でロングしたのなら、96円になった時点でロスカットとなります。
では、40万円の資金があった場合はどうでしょうか。
40万円で1万ドルの取引をする場合のレバレッジは2.5倍ということになります。
レバレッジは2.5倍なので、40%動かないとロスカットにはなりません。100円が60円になったらロスカットとなります。
よっぽど大きな資金を入金してトレードしたほうがリスクが低いといえますよね。
低資金でリスクを抑えてトレードをするということがいかに難しく、的はずれな質問かが分かるかと思います。
あまりFXのことを知らない段階では、少ない資金でトレードするほうが安全だと思うかもしれませんが、トレードをすることを考えれば低資金であるほどにロスカットの距離が近いくなってしまうので、リスクは高いと言えるのです。


実際に口座を開設し、トレードしてみることで身をもって理解できることもあれば、よく考えてみないとわからないこともあります。
一つ言えることは、受験のように勉強すればいいわけではないということです。
似ているものでいえば、車の運転やスポーツです。
運転もスポーツも教科書や動画を見てもできるようになるわけではないことは分かると思います。
FXもそれと同じなんです。
まずは口座開設をすることから始めてみてもいいと思います.

実践あるのみです。



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