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自分の商品を自分で使ってみること

創業者の方も、2代目の方も、社員さんも、パートさんも、個人事業の方も、自分の会社や自分自身の商品、サービスを使ったことあるのかなぁ、使ってみるべきだよなぁと言う話。

以前、とあるレストランに行きました。僕、そこでいつも食べるお気に入りのチキンのソテーがあるんですけど、なぜかその日の味付けがすごい濃くて
行くときは、十中八九、そのソテーを頂くので自分の中に味の比較対象がかなりあるんです。


その日は「あぁ最後の塩ひとつまみ余計だったよね…分かる分かる。」の次元じゃなくて、本当にめちゃくちゃしょっぱいんです。ライスでカバーしようと思ったんですけどそれも無理。

さすがに…と思ってお店の方に
「僕の体調もあるかと思うのですがさすがに濃くて…」とお伝えしたところマネージャーのような方が出てきてくださって
「お客様、申し訳ありません、確かにおっしゃる通り、濃かったです。」と。
「新しいものを…」と提案していただいたのですがそれも申し訳なく。
手はつけてしまったのでお会計はもちろんしてきましたが、味付けが濃すぎてちょっと笑えるくらいでした。面白い体験ができたから良かった。その後も通ってます。

顛末としては、どうやらお店の作り手が変わってしまったらしく、ソースのレシピを間違っていた、とのこと。
ここで指摘しなかったらきっとその濃さ(別の味)でずっと作っていたんだと思います。
なぜならテーブルに出てきたということは
①味見をしてOKが出たから
②味見をしていないからOKかNGかの判断すら出来ていない

のどちらかだからです。
この場合は②ですね。

自分の作ったものを体験、消費していないということです。

この例もそうなんですが、自分のところの商品やサービスって、自分でお金を払って実際に使ってみることって案外無いんですよね。この例だと、まぁ味見で解決できた話なんだけど、マクロな目で見るともっといろんなところにこういう火種って転がっているわけで。

僕はたまたま今、自分の店で食事をする時間やシフト、人員的な余裕があるのでそれが可能だから休みの日にちょこちょこそういう試みをやってるんですが
(まぁただ好きだからつい自分の店に行ってしまうという)。


時間や予算やタイミングなどの関係で難しいこともあるとは思うんですけど、やってみると色々見えてくるものです。僕らみたいな飲食の人間であれば、実際に(もちろん)お金を払って席に座ってみる、っていうのもめちゃめちゃ大事なんですよね…

これは立場も何も関係ないから、自分の商品を実際に使ってみるのって誰でもできる訳で。でも案外誰もやらないから。
それで、そこで何を感じるかっていうところにめちゃめちゃヒントがあるよなぁ、っていう気はしますね。
それで自分の商品をドヤ顔でお客様に販売できるようになったら最高ですよね
逆にドヤれないときって不安があるとか、分からないっていうことだから、1度自家消費してみる、と。コレですね。


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