見出し画像

余裕のある人が与えてあげればいい

昔、直属の上司でもなんでもない、よく行っていたお店の社長さんと2人きりでお酒を飲む機会がありました。

どういう流れでそんな機会に恵まれたかは覚えていないけれど、僕がお店(会社)を創立したばかりだったし、想像するに色々アドバイスしてあげたくなったのでしょう。外から見ていてかなり危うく感じたのではないでしょうか。その社長さんのお店は今、かなり大きくなって外部の人間が2人でお酒を交わすなんてことはおそらくもう不可能だと思う。

その当時、僕は鼻息ばかり荒く実力がないものですから、いろんなところで生意気なことを言っては大人たちを不快な気持ちにさせていました。そしてその時も例外ではなかったはずです。

なんの実績もない若造が偉そうに、あたかも自分が優れているようなことをずっと話している。でもその社長さんはずっと話を聞いてくれていました。

その社長さんに旨みは何もない。実績を持たない人間の話をずっと聞いているだけ。振り返ってみると、時間の無駄だよな、と感じる。その人の時間は貴重な、お金では買えないものなのに、です。

僕は今だにその人のお店に行くことがあるし、何よりその人のことが好きです。


少し話は飛ぶけど、先日山形のイベント出店の際によくわからない出店者の方が急に(名前も名乗らず)100円玉の両替を求めてきた。

僕はそれに応じました。

昔だったら「はぁ?あんた誰?」という案件ですが、もうそういうことはない。

騙すよりも騙された方がいい。

いろんな人がいるけど余裕のある人間が我慢してあげればいいのだ、と思う。言い換えると我慢できるときは自分に余裕がある時だな、ということ。

自分が成長したかどうかは我慢できる量によって判断できる。


どれだけお金にならないことを与えてあげられるかだよな、と思います。

神様が見ている気がするんですよね



毎日考えている飲食のことや、お店作りのノウハウやカフェ論みたいなものをこちらのマガジンで書いています。

月額¥500、コーヒー1杯の金額で読み放題です。



お店にも来てくださいね〜〜!!