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ちょっとした選択がとんでもない未来へ

おはようございます!やまじゆうきです。
上の画像、ピンク・フロイドの「animals」っぽくて格好いいですよね、と。

(全然違った…今のなしで…)


さて。

唐突ですが…お菓子教室中に「マーガリンはバターを超える事ができない」というお話しをする事があります。勝ち負けのような”優位性”の話ではなく「同じものが作れないんですよ」というニュアンスです。

バターの香りは、脂肪酸や水分に溶け込んだたんぱく質や糖質などのいろんな成分の香りが複雑に混じり合ったものです。
その芳香をマーガリンは再現できない、っていうことなんですが、要は、複雑怪奇なバターのメカニズムを、全く同じようにっていうのはとても難しい、という事です。
どれほど油脂の合成技術が向上しようとも同じものが作れない。

小さな変化や反応、絡み合いの1つ1つが寄せ集まって大きな波や流れを作っている、と言い換えてもいいでしょう。

とてもひどい渋滞が起こっていたとして、その道をどんどん進んでいくと、実はその原因はたった1台の路上駐車している車両だったりする事があります。
路上駐車が原因というよりは、そこに駐車せざるを得ない理由だったり、もしくは全く駐車場が空いていなかったとして「路駐してしまえ」と決定するに至った思考のプロセスやシステムの中に原因があるかもしれません。
元を辿っていけば、何か些細な要因かもしれなくて、一概に「あの路駐している車が諸悪の根源」であるとは言えない、かもしれないですよねということです。

ボーリングでガーター(レーンを大きく外れてしまう)になる原因は、球を放った瞬間、手から離れた時の僅かな誤差、です。
ちょっとした角度のズレが最終的に進む道、行き着く先を大きく変えたりする。まっすぐ投げたつもりでもちょっとズレているだけで行き着く先は全く別の場所になったりするんです。


もちろんカーブを描いたりする場合は全然違う。入射角自体はゴールには向かっていないけど、あれは起動を1つの動きとして捉えると、確実にゴールに向かう動きです。
要は「狙って生み出されている不規則なプロセス」ですね。


バターとマーガリンの間に大きな壁があるように、ちょっとしたズレだけで大きな断絶が生まれる。点と点が線になってそれがさらに大きな絵になるわけで、ちょっとした誤差は目には見えないかもしれないけど、必ず大きな流れや動き、そしてドラマとなって現れる。
そしてその1つ1つはただ集まっているわけじゃなくお互いに何かしらの化学変化でもって支えられているんです。

大きく似せても細かいところが違えばそれは全く別物。バターとマーガリンのように違うものになっちゃうんだよな、と思う。

えぇと、何が言いたいんだっけ。やっぱり完成形を描いておくと、細かいところも全部決まるんだよな、と、東京店舗のことを考えながら思ったのだ、という話!

終わり!笑


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