安斎勇樹

株式会社ミミクリデザイン代表取締役/東京大学大学院情報学環特任助教/ワークショップデザイン論を主軸に社会の創造性の土壌を耕す多様なプロジェクトを推進/著書『協創の場のデザイン』『ワークショップデザイン論』ほか http://mimicrydesign.co.jp/
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創造性の土壌を耕すとはどういうことか:イノベーションの源泉となる創造性の3階層

ミミクリデザインの全体合宿@三浦半島が終了しました。3期目に突入し、正社員メンバーもいつの間にか10名を超え、フルタイムでない業務委託メンバーも含めれば30名弱ほどになりました。採用活動にもさらに力を入れ始め、現在進行形で新たな仲間が増え続けているため、改めて理念を問い直し、組織に求心力をもたらすための行動指針の言語化を進めています。

ミミクリデザインでは2周年を機会に「創造性の土壌を耕す|Cu

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「意味のイノベーション」の最新の研究動向

八重樫文先生(立命館大学経営学部)らの共著論文「意味のイノベーション/デザイン・ドリブン・イノベーションの研究動向に関する考察」を読みました。

八重樫先生は「意味のイノベーション」の提唱者であるロベルト・ベルガンティ氏の主要著作『突破するデザイン』『デザイン・ドリブン・イノベーション』を日本語に監訳されたデザイン研究者で、安斎の兄弟子にあたる先輩でもあります。

以前にロベルト・ベルガンティ氏が

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企業内人材育成にワークショップを導入する意義を2つの変化のレベルから考察する

企業の人材育成の取り組みに「ワークショップ」の手法や考え方を活用したいというご相談が増えています。ミミクリデザインでもこれまでさまざまなプロジェクトを担当させていただき、 たしかな手応えを感じています。

他方で「なぜ企業内人材育成にワークショップが有効なのか」と問われると、回答には少し整理が必要だと感じています。

その理由を紐解いていくと、「人材育成」が目標としている変化のレベルには、乱暴かつ

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続・問いの因数分解|問いの探索先のバリエーションと制約の効用

イノベーションプロジェクトやワークショップデザインにおける「問いのデザイン」の性質を方法を検討するなかで、以下の記事では「問いの因数分解」という考え方を紹介し、そこから見えてくる問いの基本性質を5つにまとめました。

<問いの基本性質>
1. 「問い」は、いくつかの「前提」「制約」「小問」によって構成される
2. 「小問」は、問われた側に対して、なんらかの探索を誘発する。
3. 「制約」は、「探索

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組織に「対話のコンテナ」の生態系をつくる

組織開発のファシリテーションの方法論として、中原先生のブログで、クリス・コリガン氏、ケイトリン・フロスト氏の講座の学びがシェアされていました。ブログを読むだけでもかなり学びがありました。

対話を生み出す「コンテナ」という考え方

中心的な概念として、対話の場を捉える「コンテナ」というものの見方が紹介されています。

安心・安全の雰囲気のなかで、人々の対話がうまれ、そこで相互の学びあいが起

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問いの「因数分解」から見えてくる、問いの5つの基本性質

イノベーションプロジェクトにおける「問いのデザイン」の重要性と方法について、これまで解説をしてきました。マクロに捉えると、そもそも解決する課題をどのような視座から捉えるのか、プロジェクトの設計段階におけるまなざしのリフレーミングというレベルで「問い」が重要であることがみえてきました。

今回の記事では、プロジェクトを推進する個別の「ワークショップ」のレベルに目線を落として、ややミクロな問いの性質を

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