Yuki Goto

プログラマやってます。 ASDグレーゾーン。 日々思うことを書いてみたい。 読書と邦画…

Yuki Goto

プログラマやってます。 ASDグレーゾーン。 日々思うことを書いてみたい。 読書と邦画好き。

最近の記事

フィクションと現実~天外者とプペルを見て

映画、「天外者」と「えんとつ町のプペル」を見た。以下超ネタバレ注意。 天外者は、三浦春馬くん演じる五代友厚という、幕末から明治に生きた人の人生が描かれる映画。春馬くんのことは多分年下という衝撃も相まって、割と頭から離れない。離れないなら、折角映画館でやってるのだから見てあげないと!と思って見に行った。 まず割と冒頭で、橋の上から身を投げようとする女性を助けるシーンで、心の変なところに何かが刺さる。まぁその後話はどんどん続くんだけど、全然人生描く時間には足りなくて、展開が早

    • プログラマという職業

      プログラマというのは森を見ながら木を見、木を見ながらも森を見る。 みたいなものなのだろうか。 詳細も全体も疎かにできない。 恐ろしい職業だ。 森だけを見ているといつまでも完成せず、 木だけを見てると、完成はするがク〇コードになりやすいような気がする。 いつの時代もいろんな方法論やフレームワークを目にするが、 いつの時代もできる人は何やってもできるし、 できない人はできないよね、みたいな、元も子もないことを思ったりする。 ク〇コードとか負の遺産とかもよく話題になったりするが

      • 台風19号がもたらしたもの

        未曾有の特大台風が、東日本を通り抜けた。降水量がかなり多く、河川の氾濫などによる被害があちこちで起きた。それが首都圏を守る治水の仕組みに目が向けられることにも繋がった。 この被害の結果に対して安易な批判や称賛が見られる。これをやらなかったから、こうなってしまった。あれをやったから、無事だった、というような話だ。 防災なんて起こる前は、どこまでが有効でどこからが無駄かなんて、きっと誰にもわからない。お金だって無限にあるわけではない。ただわからないなりに、懸命にそれと向き合っ

        • みんなが見ているものは何か

          最近転職した。1か月半くらい経ったかな。知り合いの会社ではあったのだが、もちろん全員を知っているわけではない。 新しい場所になると、やはりどうしても人に注目しがちになってしまうな、とあらためて感じた。あの人はこういう仕事の仕方するんだな、とか。こっちの人はこういうとき、こんなことを言ったりしたりするんだな、とか。 でも人に注目することは決して一番重要なことではない。人自体に注目するよりも、そこで働いている人たちが一体何を見て、何を重要視し、どこに向かって仕事をしているかを

        フィクションと現実~天外者とプペルを見て

          変わった女たちにとっての結婚

          最近、中野信子さんとジェーン・スーさんの対談本「女に生まれてモヤってる」という本と、樹木希林さんのインタビュー本「この世を生き切る醍醐味」という本を読んだ。全員ちょっと変わった女っていう...笑。 女に生まれて~のほうはこんな記述があった。 中野 (略)「この人といたほうがちゃんと生きられる」っていう感じがした。 スー (略)私にとってパートナーって、真人間でいるための漬物石なんだよね。 一方、樹木希林さんのはこんな感じ。 私にとってはまあ、おかげさまで、ああいう

          変わった女たちにとっての結婚

          自分の気持ちを大切に~内発的動機で行動すること

          何かをやるときのモチベーションの要因として、内発的動機と外発的動機と言われる区分がある。内発的動機とは、自分の中から出る、純粋に「やりたい!」という気持ちや、その行動自体が「おもしろい!」と思えることだ。対して外発的動機とは、お金がもらえる、褒めてもらえるからという報酬や、逆に上司に怒られるから、などの罰を避ける動機も含まれる。近年では一般的に、よいパフォーマンスを生むためには、内発的動機づけが大切だと言われている。 私は内発的動機で動いている、というよりかは、外発的動機が

          自分の気持ちを大切に~内発的動機で行動すること

          真実を見ようとする力

          WAIS-IIIをうけてから、でこぼこが想像以上にひどかったものの、私の見えているものは、そんなに間違ってないのかなということは、少しはこころの支えになっている。 アルキメデスの大戦という映画を見た。菅田将暉演じる帝大の数学の天才が、軍艦を作ろうとする海軍に立ち向かう話である。史実をもとにしたフィクションなのだけれど、この時代に刺さるものがあった。 彼には真実のようなものは見えているのだろう。けれども世の中は、声の大きい人や、自分たちのちょっとした欲望のほうに流れていく。

          真実を見ようとする力

          「進化心理学から考えるホモサピエンス」を読んだ

          このツイートから、「進化心理学から考えるホモサピエンス」を読んでみた。おもしろかった。 ASDは男性脳と言われる。システム脳とも言われ、身の回りの物事には強く惹かれるが、人のこころに対する共感性は低いと言われる。 この定義だと確かに私は男性脳かもしれない。が、決して男性だとは思わないのだ。男性の持つ競争心やプライドというものは持っていないと思うから。その点においては、私は女性であると思う。 女性は社会でやっていくときに不利である存在だなぁとは思うのだけれど、「男に生まれ

          「進化心理学から考えるホモサピエンス」を読んだ

          全てはコインの裏表

          ASDは一般的に、自分のやり方のこだわりが強いと言われている。要は、人の言うことを聞かないのだ。(聴覚処理的に聞こえていない可能性もあるがそれとはまた別の話🙉) 「人の言うことを聞かない」と書くと、短所のようだ。「人のアドバイスをよく聞きなさい」と言われると、「人の言うことをよく聞く」人というのは、長所のようである。 また、「自分の意見を持ちなさい」とも言われる。どこかの偉い人の意見をありがたがり鵜呑みにする人に対して、揶揄する話もある。 同じようなことを表しているにも

          全てはコインの裏表

          言語化能力

          ちょっといろんな事があって、ASDぽい?とちらっと発言したら、会社の人にすすめられ、発達障害の検査をしてみた。診察だとそうでもないねー、と言われつつ、WAIS III という検査を受けた。 言語性、言語理解が100前後人並み。作業記憶が90台平均以下。動作性、知覚統合、処理速度が120以上。 と、けっこうでこぼこだった。これがでこぼこだと、生きづらいらしい😇。差が30以上ある人は、ネット上をさらっと探しても少数派な気がする。。 たぶん、いろんなことがぱっとわかっちゃうん

          言語化能力

          凪待ち

          「凪待ち」という香取慎吾主演、白石監督の映画を見に行った。 結構予告がしんどい感じの映像で、ちょっとどきどきして、きついんじゃないかなと思ってたんだけど。全然想像と違った。何が違ったんだろ。みんなの感想をハッシュタグで読んでると、「優しさ」というワードが出てくる。そうね、優しかったね。 あんなに大きくて優しくて弱くて優しい人を演じられる俳優を、他に知らないわ。たぶん無理。他の人ではあぁはならないと思う。白石監督は俳優をそうさせるのが得意なんだろうな。よく人を見抜いてるのか