見出し画像

真実を見ようとする力

WAIS-IIIをうけてから、でこぼこが想像以上にひどかったものの、私の見えているものは、そんなに間違ってないのかなということは、少しはこころの支えになっている。

アルキメデスの大戦という映画を見た。菅田将暉演じる帝大の数学の天才が、軍艦を作ろうとする海軍に立ち向かう話である。史実をもとにしたフィクションなのだけれど、この時代に刺さるものがあった。

彼には真実のようなものは見えているのだろう。けれども世の中は、声の大きい人や、自分たちのちょっとした欲望のほうに流れていく。真実が見えたとしても、それが正しいことにはならない。当時の正しさは戦争をすることだった。それで戦争は起き、負けたわけだ。

人間社会とはそういうものなのかもしれない。だが、戦争というテーマだからこそ、「本当にこれでいいのだろうか?」という重さが出てくる。(半沢直樹っぽいというレビューを読んだが戦争というテーマの重さが半沢直樹との違いだ)

どんなに難しくても、つらくても、真実を見ようとし、目をそらさずにいたい。伝わらなくても、伝えようとしたい。そんなふうに思わずにはいられなかった。

たまたま終戦記念日に見たのだけれど、今年の大河は「いだてん」だし、2つ前の元号となった昭和について考えさせられる、令和元年だなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?