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「文脈をコーディネイト」したいと思えた日

2019年9月13日(金)19:30から原宿 subaCOで開催された『 文脈をコーディネートしよう〜僕たちのファッションとは〜 #WaseiSalon 』に参加させて頂きました。主催はWasei Salonです。

今年参加した中で、心にとても残ったイベントでした。

理由は登壇者の方達が「なぜ」それを選ぶのか、自身の言葉で話されていたからだと思います。「なに」でも「どのように」でもなく、「なぜ」の話をされていたので、深く心に残りました。

EVERY DENIMの新作「Spoke」を中心に、
彼らそれぞれが、思い思いのコーディネートを見せていきます。見た目には表れにくい「想い」や「エピソード」など、
外見のデザインだけにとらわれない、それぞれの「文脈」を披露。

ここで書かれている通り、服のコーディネイトの、見た目に表れにくい「想い」や「エピソード」について、この場所でしか聞けないお話を頂いたからだと思います。



自分も、昔はファッションが好きで、色々と買っていました。古着もブランドも好きで、1人でも友達とも服屋巡りを良くしていました。服を買う喜びをしっかりと享受していたと思います。

当時は関西にいたので、大阪なら南船場、堀江、アメ村、京都なら木屋町、河原町、烏丸あたりに良く遊びに行きました。神戸なら三宮、元町あたり。

様々な服屋さんを巡ったことを覚えています。TVもファッション通信を見たり、雑誌もCazi Cazi(懐かしい)や、Fruits、Smart、Zipperなどを良く読んでいました。切り抜きを手帳に作ったり、友達ともファッションは盛り上がりました。

ただ、関東に来てから、自分の環境も色々と変わっていきました。服は「好きなもの」より「周りからハミ出さないこと」を中心に選ぶようになりました。

もちろん、ユニクロなどで、コストに比べてとても質が良く、様々なラインナップが買えるようになったのも大きい理由だと思います。また、人との会話も、仕事の話が中心になり、趣味・嗜好の会話を共有することは徐々に減りました。

今回のイベントでは、登壇者が、服にまつわる話をされ、その人にしか語れない思想や文脈などを、自身の言葉で話されて「モノの選び方」についての歴史を伺えたのと、「なぜ」それを選ぶのかという理由をその人の言葉でしっかりとお伺いできました。

EVERY DENIMの「SPOKE」をどのようにコーディネイトするかというテーマを置いて、3人の登壇者のお話が進みました。

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写真は新作のSPOKE


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右から、山脇さん長田さん(リンク先はTwitter)


山脇さんは、EVERY DENIMに込めた想いと、「あなたにとっての真ん中は何ですか?」の問いから完成した新作「SPOKE」を中心に、人との出会いから作られていくモノ作りについてのお話をされました。

長田さんは(当日は司会・進行)、モノを買う動機が「文脈」に変わられたお話。詳しくはこちらのnoteに詳しく書かれていらっしゃいます。

そしてゲストの登壇者3名のお話ですが、どの方も素晴らしい内容でした。

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右から河野さん金井塚さん三浦さん

河野さんは、価格より「質の良いモノ」を購買するようになった経緯。客観的に自分はどう見られているかを、すごく気にされている内面や、日本の良いモノづくりとの出会いを伝える活動についてのお話。

金井塚さんは、インテリアと本の収集を現在は中心に活動。「意識を持った消費」や「偶然の寄り道から出会い」を元にした、モノの物語や、出会い方について。コラージュのコーディネイトを中心としたお話。

三浦さんは、大切な「お母さん」を中心にした想いのコーディネイト。お母さんさんから頂いたTシャツや、昔にきていたジャケットのお話。とても深かったです。愛情がある人だなと感じました。


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最近は少し忘れていましたが、服っていいなと思いました。自分がこれから変わっていくためにも、もっと理由を持って服を選びたいなと思いました。

いまの時代はパラレルワークができる環境も増え、様々な物事を自分でしっかり選ぶ姿勢が大事になってきていると感じています。たとえ組織に所属していたとしても、服もある程度は自由に選択できる環境が増えていくと思います。

また服に限らず「なぜ」それを選んでいるのか、自分の言葉で理由を話せる事がより重要になってると思います。なぜそれに取り組むのか、なぜ選んだのかを話せる人になりたいと思いました。

今回のイベントでは、こういう事をもう一度しっかりと考え、自分を見直す良い機会になりました。


京都からこのイベントに参加されたNagataさんのシャツのお話も素敵でした。


また、会場でお話させていただいた小川さんの感想も素敵だと思いました。

多様な価値観を大切にされている人と、出会って、お話した事が、いつか自分の文脈に繋がっていければ良いなと思います。


少し前に、EVERY DENIMの伊勢丹新宿企画展「47都道府県旅の終着展」にお伺いさせて頂きました。

EVERY DENIMのお2人(山脇さん、島田さん)が15ヶ月をかけ47都道府県で出会われた人達のお話をお伺いさせて頂きました。お2人の活動に共感しクラウドファンディングで微力ながら応援させて頂きました。

自分の中で、「なぜそれを着ているのか」の理由を、言葉で人に話せる文脈を持てたのは嬉しく思います。新しい消費の形だと感じました。

「文脈をコーディネイト」って良い言葉だなと思います。

クラウドファンディングは9月20日(金)迄。どのリターンも素敵で魅力的と思いました。このnoteに興味を持っていただけたらぜひご覧ください。素晴らしい出会いがありますように。


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